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~理想のキャリア像~想いが変えた軌跡

今こうして僕は机に向かって記事を書いている。これまでもそう、自分のその時の感情をそのまま表現することで、見返した時に「そう言えばあの時はこうだったな」、「目標としている自分に近づけているかな」とそんな自分を振り返る良い時間になる。しかし、何か僕に直接的なリターンがあるかと言ったら、現段階では一切ないと思う。でも今回も良い区切りであったので、こうして書き記していく。

■何者かになりたい

前回の記事を見てくださっている方はご存知の通り、僕は2021年の1月に起業準備に動き出し、2021年3月31日に高校時代の友人と法人登記をした。

結論、紆余曲折を経て設立した会社を僕は、2021年9月末で離れる決断をし、新たなキャリアへと再出発する舵を取る。当時は会社員として働きながら副業をして、差分を埋めていこうと考えていたが、何か物足りなさと同世代の起業家たちとの距離がどんどん遠くなっていくのを肌で感じて、「果たしてこのままで良いのだろうか」、「自分が目指すキャリア像に近づくことはできるのだろうか」とそんなことを毎晩考え悩んでいた。

しかしそんなことを言っても、いきなり自分の手で仕事を見つけてくることは、非現実的すぎるとも同様に思っていたので、正直どうして良いか分からなかった。ただでさえ起業でお金は底をつこうとしていたのに加え、恋人との別れ、新型コロナウイルス感染、2回の引っ越しに伴って、どんどん心とお金はすり減っていき、普段は楽観的な僕でも、その時は流石に落胆していた。

しかしただ一つ、僕が心の底に持ち続けていたのは、「何者かになりたい」だった。小学1年生から始めていたサッカーも、トッププレイヤーとのレベルの差を知り、いつしかサッカー選手になることを諦めていたし、高校3年生から始めていた芸能活動も現実を知って、自分が生き残るのは到底難しいということを身をもって知った。そこで何者かになりたい僕は、新たに挑戦することとして、「起業」を選択した。

■起業したいと感じたきっかけ

時を遡ると、地元で通っていた高校は附属であったので、大学も大半の人がそのまま附属大学に進学をする形が一般的であった。しかし、僕は友人が近くに沢山いるのは良いと思っていたが、環境がさほど変わらないのが嫌だったので地元から上京する決断をし、神奈川の大学の経営学部に進学を決めた。そして「起業」を具体的にイメージし始めたのが、大学2年生に受講していた経営学。それは、毎回の講義に各業界の経営者が登壇して講演してくれる講義だった。当時社会に出たこともない自分にとって経営者の方々は、とてもキラキラして見え、いつしか自分もこの人たちのように夢を語れる人生にしたいなと感じたことが大きな一歩になった。

それからは会社員になって実績を残して、いち早く起業しようと考えるようになり、大学3年生になった頃には就活を始めた。就職先として何となく考えていたのは、成長性のある業界で若手でも活躍できる環境。それからは色んな起業家に会いに行って話を聞いたり、著名人のビジネス書を読み漁り、最先端はどこだろうと考えながら行動していた結果、行き着いたのはITベンチャーであった。

■順風満帆そうに見えた社会人生活

新卒で入社した先は渋谷にオフィスを構えるITベンチャー。初めての出社日は緊張もしていたが、やっと始まる社会人生活にワクワクする期待を抱いていた。1ヶ月間の社会人研修をみっちりと行い、仲の良い同期も沢山できた。そして営業部署に配属が決まった日、なんと1コール目のテレアポで早速アポイントが取れた。5日後に1人でクライアントに会いに行き、商談を行い良い形で再訪へと繋げることができ、結果的には再訪で成約が決まった。新卒の中で最速でご契約をいただけ、初月では僕のみだったこともあり、上司や役員の方からも注目を浴びた。

それからも毎月ご契約をコンスタントに積み上げていき、どんどん目標に近づいていると実感があったので、必然と仕事が楽しかった。しかしそんな矢先、あるお客様のところに提案しにいっている時、あることに気がついた。目の前のお客様のためになると思って提案しているのに、そのサービスを利用しても効果が出ないことを数値を持って実感した。「自分は自信を持って提案したいのに、目の前のお客様のためになってない」。それからは、サービスがよりよくなることを願っていたが、自分が在籍していた期間は改善の余地がなかったため、転職を決断した。

転職した先は、SNSマーケティングを提供するベンチャー。幅広い顧客に当時新規性のあるサービス、仕事の幅も営業~マーケティングと裁量を持った仕事ができる。当時あまりSNSのプロモーションが浸透していなかったこともあり、アウトバンドでの営業はとても難しかったが、その立ちはだかる壁を一つずつクリアしていく感じも好きだった。この会社での役割は、営業(IS / FS / CS)、マーケティング(企画戦略 / デジタル広告運用 / アカウント運用 / インフルエンサー)、効果検証(数値分析 / レポーティング)を一気通貫で行っていた。アウトバンド営業も結果が出てきて、気づいた時には月に6社のプロモーションを手掛けることとなっていた。その後、売上も伸ばし継続案件も増えチームリーダーになることができ、2020年では年間優秀賞を受賞することができた。ここまでは順風満帆そうに見えるが、この先残る決断をせずに2020年の終わりに退職をして起業の決断をした。

ここまでを見ると、会社員の時にはそれなりに活躍をしていた方ではあったと思う。しかし、起業をして何者でもなくなった自分は、社会でのバリューを発揮することができなくなった。もちろん新規営業をしても相手にされなく、HPや売り物も明確にあったわけではないので、信用性にも欠ける。これが始めて仕事で感じた大きな壁であり、挫折であった。※前回の記事に記載

■現在と今後の展望

そして最後に、現在は何者であるのか。個人事業主としてセールス、マーケティング、コンサルティング、映像配信で包括的に活動している。お仕事も順調に増えてきて、収入も会社員時代の4~5倍くらいにはなった。しかし、お休みという区分はないので手を動かさない日はなく、ずっと仕事のことを考えている。最近よく思うのが、お金は大事だけど心は成長しているのか。今その問いを向けられたら、すぐに肯定はできないだろう。もちろん仕事で余裕がなくなっている自分もいるが、天狗になっている自分も少なからずいると思う。

今後としては1~2年ほど先の起業を考えた時に、今年中は収入をできる限り伸ばしつつ、コアとなる事業づくりを進めていく動きと、運転資金をしっかりと準備していくことが大事であると考えている。何かあった時では遅いので、上手くいっている時こそ細心の注意を払い、リスクヘッジをしながら万全な準備のもと進めていく。

一度失敗したとしても、自分の心に眠っている感情を忘れずに諦めなければ、チャンスはふとした時に舞い込んでくるものです。僕は大した取り柄もないですが、ずっと言葉にし行動した結果、理想とするキャリアに少しずつ近づいてきました。そして、根拠のない自信も絶対に必要だと思っているので、もしやりたいことや諦められないものがある方がいたら、環境や年齢のせいにせずに、少しずつでも行動してみると何かが変わるかもしれません。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。また会いましょう~

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