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わし流 芸術の春夏秋冬

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美術館・文学館・映画館など、いろいろ行ってます。
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#博物館

手ごろなフリーきっぷがない時期なんで、遠いけどフツーきっぷで乗り鉄して行った…わし流 芸術の夏2024①「ベル・エポック 美しき時代」山梨県立美術館

手ごろなフリーきっぷがない時期なんで、遠いけどフツーきっぷで乗り鉄して行った…わし流 芸術の夏2024①「ベル・エポック 美しき時代」山梨県立美術館

なので往復約4千円もかかってしまいました。
しかも、甲府駅に着いたときには雨が止んでいたので、駅ビルで弁当を買ってさて、バスに乗るか…と外に出ると、いつのまにかザーザー降り。
けどまあ、仕方ないのでバスで美術館へ。

どうにか東屋のようなところを捜し、そこで昼めし。雨を見ながらの弁当も悪くないかもしれません。

19世紀末から第1次世界大戦ごろまでパリを中心に反映した華やかな文化、ベル・エポック。

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踊る勘九郎を双眼鏡で見ると、写楽の浮世絵が動いているように見える!! でも3階バルコニー席は崖っぷちのようで怖かった…わし流 芸術の春2024⑱「歌舞伎町歌舞伎」シアターミラノ座…〝酒呑童子を斬った刀〟をこの目で見る…⑲東京国立博物館常設展

踊る勘九郎を双眼鏡で見ると、写楽の浮世絵が動いているように見える!! でも3階バルコニー席は崖っぷちのようで怖かった…わし流 芸術の春2024⑱「歌舞伎町歌舞伎」シアターミラノ座…〝酒呑童子を斬った刀〟をこの目で見る…⑲東京国立博物館常設展

かつてちょくちょく映画を見に行っていたミラノ座のあとにできた歌舞伎町タワー。
その中にあるシアターミラノ座で、初の歌舞伎公演。
が、ビルの前には地味な幟が数本あるだけで、歌舞伎公演にしては正直、物足りませんね。歌舞伎やってることに気が付いているのは見に来た人だけなんじゃないかなぁ。あれだけ街にあふれている外国人もほとんどいないようだったし。

あ館内も歌舞伎公演専用というわけではないからか、「中村

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初夏の道を歩きながら…わし流 芸術の春2024⑯「ゲンガノミカタ展 mini in としま」トキワ荘通り昭和レトロ館⑰林芙美子記念館

初夏の道を歩きながら…わし流 芸術の春2024⑯「ゲンガノミカタ展 mini in としま」トキワ荘通り昭和レトロ館⑰林芙美子記念館

西武鉄道のウォーキングイベントに参加。
おなじみのトキワ荘ミュージアム…は「小池さん」こと鈴木伸一さんの展示をしているけど、混んでいるのでパス。
しかし今までは行ったことがなかった昭和レトロ館では無料で「ゲンガノミカタ展」をやっているので、覗いてみることに。
マンガの原画は展示すればするほど傷んでしまうため、本物そっくりの複製原画を展示するというもの。
これからはこのようなことが多くなっていくこと

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本物を目の当たりにすると、やっぱビンビンと感じる何かがあるね…わし流 芸術の春2024⑮「北欧の神秘」SOMPO美術館

本物を目の当たりにすると、やっぱビンビンと感じる何かがあるね…わし流 芸術の春2024⑮「北欧の神秘」SOMPO美術館

「ゴジラ×コング」のあと、同じ新宿にあるSOMPO美術館へ。
ン? SOMPO? 最近、何かあったような…?

それはともかく、見出しの画像(美術館の入口)を見ても、これはこれでデカいし迫力あるものの、本物を目の当たりにすると、意外と小さめの作品なのに、毛並みの質感やら四季彩やら生命力のようなものやら、その他いろいろと、見ているワシらに何かがビンビン響いてくる感じがします。

しかしひとつ、本物を

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雨の日を狙って行ったが、けっこう混んでいた…わし流 芸術の春2024 ⑬「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」八王子夢美術館

雨の日を狙って行ったが、けっこう混んでいた…わし流 芸術の春2024 ⑬「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」八王子夢美術館

八王子はユーミンの実家・荒井呉服店(この日は定休日)近くにある、おなじみ夢美術館。
新宿やら甲府やら町田やら、いろんなところで何度も見ている川瀬巴水をやるというのでまたまた出かけました。

〝必殺技〟である増上寺の雪景色などは何度見ても素晴らしいのひとこと。
が、何度も見ていると、多彩なテクニックやアイディアを持っているがゆえに、技術を使いすぎてしまったものもあるかもしれません。
ま、個人の感想で

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すぐ近くに生きている哺乳類がいる上野動物園があるんだから、そっちへ行けばよかったか…というのが正直な感想・わし流 芸術の春2024⑫「大哺乳類展3 わけてつなげて大行進」国立科学博物館

すぐ近くに生きている哺乳類がいる上野動物園があるんだから、そっちへ行けばよかったか…というのが正直な感想・わし流 芸術の春2024⑫「大哺乳類展3 わけてつなげて大行進」国立科学博物館

トラやライオンやオオカミなどはともかく、わりと日常的ともいえるネズミっぽい哺乳類がしかも貼りつけのように? 展示されているのは、個人的にはどうにもあまり気分のいいものではなかったです。

しかしこれらが個人で狩猟したものを剥製にしたのだとは…驚きました。

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美しく、品がある…わし流 芸術の春2024⑪「文化勲章三代の系譜 上村松園 松篁 淳之 美の相伝」日本橋高島屋本館8階ホール

美しく、品がある…わし流 芸術の春2024⑪「文化勲章三代の系譜 上村松園 松篁 淳之 美の相伝」日本橋高島屋本館8階ホール

三代続けて文化勲章受章とは、本当に凄い。
でもやっぱり、一代目の松園の美人画は特に素晴らしい。
本物を真近に見ると、着物や帯にも神経が行き届いている感じ。
が、「序の舞」はありませんでした。
松園は何度か見に行っていて「序の舞」の下絵も見ているのですが、本作品の方はいまだ未見なのです。

こちらもいわば美人画…?

写真集を持ってるけど、よくよく考えるとスクリーンで見たことなかった…わし流 芸術の春2024⑧「ジェラール・フィリップと忘れ字の名優たち」川喜多映画記念館

写真集を持ってるけど、よくよく考えるとスクリーンで見たことなかった…わし流 芸術の春2024⑧「ジェラール・フィリップと忘れ字の名優たち」川喜多映画記念館

古今東西にイケメン数あれど、ここまで品のある人は他にいないとおもわれす、ジェラール・フィリップ。
タイトルどおりに大画面で見たことはないのですが、おもにBSで「モンパルナスの灯」「愛人ジュリエット」などなどは見ており、「花咲ける騎士道」は録画してあります。

今回の展示にはなかったような気がしますが、たしかここ川喜多映画記念館の離れに本人が訪れた写真が、数年前に展示してあったと記憶しています。

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大河ドラマは見てないけどこれは見に行った…わし流 芸術の春2024③「源氏物語 『源氏文化』の拡がり 絵画・工芸から現代アートまで」東京富士美術館

大河ドラマは見てないけどこれは見に行った…わし流 芸術の春2024③「源氏物語 『源氏文化』の拡がり 絵画・工芸から現代アートまで」東京富士美術館

江戸時代ぐらいまでの絵画は正直、似たようなロングのものが多い…というのが感想。国芳や北斎、広重なら思い切った構図を取りそうな気が…と考えてみると、浮世絵に源氏物語はあまり見たことないような…? 動きという意味ではあまりないよな気もするので、読者層といい、相性はあまりいいとはいえないからかもしれませんな。
明治になってからはちょっと変わってきたようですが…。

全54巻だったかな? の「源氏物語」が

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モノクロ・サイレント・活弁・生演奏がミョーに新鮮…わし流 芸術の冬2024⑩活動写真バラエティV「最後の人」「鳥返山心中」「キートンの化物屋敷」(となっているけど銀行員だったかな?)古石場文化センター…20年ぐらい前に行ったときは改装か何かでやってなかった…⑪江東区芭蕉記念館

モノクロ・サイレント・活弁・生演奏がミョーに新鮮…わし流 芸術の冬2024⑩活動写真バラエティV「最後の人」「鳥返山心中」「キートンの化物屋敷」(となっているけど銀行員だったかな?)古石場文化センター…20年ぐらい前に行ったときは改装か何かでやってなかった…⑪江東区芭蕉記念館

昨年1年間は国立劇場のガラガラの3階席を根城にして歌舞伎をなんとなく見見ることが多かった? ワシ。
先月の小津作品をきっかけに、今年は活動弁士付きのサイレント映画や深川・隅田川近辺を歩くことをときどきやってみようと思っています。

で、今回はタイトルの2つ。
活動弁士といえば金田一耕助シリーズの「悪魔の手毬唄」ワシらはその存在を知り、その後ときどきチャップリンやらキートンやらを見に行ったりしていた

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元ネタからトレースしたかのようにそのまんまが多いけど、いいの…? わし流 芸術の冬2024⑨「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」そごう美術館

元ネタからトレースしたかのようにそのまんまが多いけど、いいの…? わし流 芸術の冬2024⑨「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」そごう美術館

冬の雨の日、みなとみらいの「アントニオ猪木展」を見に行ったら休館日だった…と同じ日、これは予定通り見ることができました。

数年前、宇都宮でも水木しげる展を見たことがありますが、今回は妖怪画に絞っての開催。

おもえば50年ほど前、駄菓子屋でその店の息子さんが買いそろえていた、閉じから数年前の昭和40年代前半の「週刊少年サンデー」を5円とか10円とかで多数買い続けたことがありました。
そこに2色刷

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現物を目の前にし、その美しさに絶句…わし流 芸術の冬⑧「サムライ、浮世絵師になる! 鳥文斎栄之展」千葉市美術館

現物を目の前にし、その美しさに絶句…わし流 芸術の冬⑧「サムライ、浮世絵師になる! 鳥文斎栄之展」千葉市美術館

ワシんちから2時間以上もかかるのに、なぜか年に1度か2度は行っている、千葉市美術館。ここは浮世絵の展示をちょくちょくやってるイメージがあります。

今回はあの喜多川歌麿のライバルだったという鳥文斎栄之(ちょうぶんさいえいし)。
正直、知らなかったのですが、歌麿先生は大首絵が多いのに対し、栄之は全身を描くことが多いとのこと。
あとなんといってもサムライの出身で、なんとなく品があるということでしょうね

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お客さんの90%以上が女性…わし流 芸術の冬2024⑤「特別展 和食」国立科学博物館・ワシらに映画の楽しさを教えてくれた人…⑥「和田誠 映画の仕事」国立映画アーカイブ

お客さんの90%以上が女性…わし流 芸術の冬2024⑤「特別展 和食」国立科学博物館・ワシらに映画の楽しさを教えてくれた人…⑥「和田誠 映画の仕事」国立映画アーカイブ

国立科学博物館としては意外なテーマのような気がする今回の展示。
米や野菜、家畜や魚など、いろいろな食材の素から紹介しているので幅広い展覧会でした。
他のお客さんが〇〇がきっかけで食べられなくなってしまった食材、という話をしていて、それがまた興味深いものでありましたが、それがどういう理由なのかは少々差しさわりがあるような気がするので、ま、ここに書くのはやめておきましょう。

こちらは映画関連としては

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「パンダコパンダ」の絵コンテもあった! わし流 芸術の冬2024①「高畑勲 展」静岡市美術館…リーさん映画のときに現地で知って遠征②「生誕140年 竹久夢二のすべて」高崎市美術館…久々に寅さんをスクリーンで鑑賞③「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌」高崎電気館

「パンダコパンダ」の絵コンテもあった! わし流 芸術の冬2024①「高畑勲 展」静岡市美術館…リーさん映画のときに現地で知って遠征②「生誕140年 竹久夢二のすべて」高崎市美術館…久々に寅さんをスクリーンで鑑賞③「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌」高崎電気館

高畑勲展タイトルに書いたほか、「太陽の王子 ホルスの大冒険」の、ミュージカル風の鮭の遡上シーンがとてもよかったので、ワシんちのどこかに録画ディスクがあるはずの同作を見直してみようとおもっています。

生誕140年 竹久夢二のすべてなんつっても夢二35歳のとき、15歳の相手に出したというラブレターが…!!
当時の35歳といったら今の50歳くらいかも!?
そういえば水戸だったか笠間だったかの展示では

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