記事一覧
江口寿史イラストレーション展『東京彼女』の感想
江口寿史先生は私と同世代の漫画家、イラストレーター、画家である。初めて彼の作品を目にしたのは週刊少年ジャンプ『すすめ!!パイレーツ』の連載だが、その後『ストップひばりくん!』が始まって彼の描く女性(?)の美しさに嵌まった。暫く時をおいて心を揺らされる多くの彼のイラストを目にするようになり、そのたびに新たにときめくことになる。イラスト集を購入したこともあるし、最近『彼女』という彼のイラストレーション
もっとみる視点『SHARE’S』G・Hチームの感想
2023年3月19日に座・高円寺1で観た2023年3月19日に座・高円寺1で観た視点『SHARE’S』G・Hチームの感想
視点『SHARE‘S』4日目、最後のチームG・Hを鑑賞。過去3日間の観劇で受け取った果実のおかげか、受付でチケットを渡して渡してもらうとき既にドーパミンが滲みだすような感覚があった。また、そのドーパミンがしっかりと昇華するような舞台たちだった。
・アガリスクエンターティメン
視点『SHARE’S』E・Fチームの感想メモ
2023年3月18日に座・高円寺1で観た視点『SHARE’』E・Fチームの感想
視点『SHARE‘S』A・B、C・Dと観て、更にEの「やみ・あがりシアター」、Fの「肋骨蜜柑同好会」の舞台を拝見。また、違った劇団の個性に強く惹かれた。
・やみ・あがりシアター『背に描いたシアワセ』
作・演出:笠浦静花
出演:加藤睦望、小切裕太、内野智
五十里直子、安藤安按、谷川清夏
河原邦恵、吉成豊
何年か前に
視点『SHARE'S』A・Bチームの感想
2023年3月16日に座・高円寺1で観た視点『SHARE'S』A・Bチームの感想
視点『SHARE'S』は8団体が参加。2団体ずつが3~4公演を行う。
ルールというかこの企画の創作条件は
・基本的にワンシチュエーション
・出演人数は問わない
・音響、照明操作はシンプルであること
・上演時間は60分(一幕のリアルタイムである必要はなく劇中で時間軸が飛んだりしても良い)
・新作でなく既出の戯曲を60
Mrs.fictions『15 Minutes Made in 本多劇場』の感想メモ
2/23日夜に観たMrs.fictions『15 Minutes Made in 本多劇場』の感想メモ。
第一回こそ見損なったのだが、第二回からはほぼ欠かさず見続けている6団体のショーケース企画。前回の開催は2017年だったとのことで約5年ぶりである。
ここで知って追いかけている団体もひとつやふたつではない。また、既知の団体であってもその力を再認識したり新たな側面を発見したりもした。短編演劇のお
久保磨介・藤本康平企画公演『もういらなくて綺麗』の感想メモ
2023年2月23日昼に池袋スタジオ空洞でみた久保磨介・藤本康平企画公演『もういらなくて綺麗』の感想メモ。
団体も、作・演出の方の作品も観るのは初めて。
冒頭、舞台の視座を担う結美(波多野伶奈)がひょこっと舞台の隅に顔を出して場内を眺め、それから歩み出し、前説をして舞台が始まる。するっと舞台の世界に取り込まれる。
大学入学で上京する結美、コンビニ店長をしているその父親(安東信助)。彼女を東京
劇団普通『病室』の感想メモ
2021年8月4日に三鷹芸術文化センター 星のホールで観た劇団普通『病室』の感想メモ。
作品は2019年秋、池袋スタジオ空洞での初演も観ている。舞台のレイアウトや美術の印象はその時と同じ。4人部屋の病室、白で統一された部屋。前後に2台ずつのベット、車椅子、お見舞いの人が座る椅子。ただ、舞台の広さや高さが違うせいか、初演時には空間にもうすこし閉塞を感じていた記憶がある。今回は壁の概念が薄れ空間が外
オーストラ・マコンドー『孤独』の感想メモ
2021年7月31日昼にすみだパークシアター倉で観た、オーストラ・マコンドー『孤独』の感想。
この公演は現在上演中であり、感想の内容には多くのネタばれが含まれています。ご観劇の予定がある方は舞台をご覧になった後にお読みいただければと存じます。
馴染みの場所の新しい劇場での公演。これまでも時々足を運んだすみだスタジオパーク倉も広い舞台面を持った劇場だったが、そこはもうあとかたもなくなり、奥側に新
ほりぶん『これしき』の感想メモ
2021年7月29日に花まる学習会王子小劇場で観たほりぶん『これしき』の感想メモ
ブレーンな舞台。床には線が2本引かれていて、後方には書き割りのような自動販売機。
前方に置かれた濃い灰色のような小さな箱が目に入る。
やがて主宰的俳優が登場してご挨拶、。コロナの影響で公演が二度中止になったこと、その間に作品も新たに変化を遂げたこと。その上で5人の女優が並び舞台の幕あけとなる。
すれ違った女性どお
芸劇eyes番外編『もしもし、こちら弱いい派 かそけき声を聴くたびにー弱さを肯定する社会へ、演劇からの応答―』の感想メモ。
2021年7月23日に東京芸術劇場シアターイーストで観た芸劇eyes番外編『もしもし、こちら弱いい派 かそけき声を聴くたびにー弱さを肯定する社会へ、演劇からの応答―』の感想。
いいへんじ、ウンゲツィーファ、コトリ会議の3劇団の作品を上演。
場内に入ると舞台が広い。座席の前2列を外してアクティングスペースをさらに確保している。すでにいいへんじの美術がセットされているが、それも舞台の広さにばらけて見