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今日のうんち

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食べたら、でるもの。なにかを食べては、今日も出す。 2018年4月16日よりまいにち更新される、白川烈が書くエッセイです。 クサいときもあるかもしれませんが、それはご愛嬌で。… もっと読む
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2024年1月の記事一覧

「背景探し」にならないよう

「背景探し」にならないよう

*手伝っている会社のミーティングで、「何事にも背景がある。それを想像するのが大事」みたいな話になった。もちろんその通りだと思うし、一理も二理もある。今目の前にあるものや人は、いったいどこで生まれて、どんな道のりで、ここにいるのだろう?と思いを巡らせることは、たしかに大事なことだ。

ただね、なんとゆーかね。すべてに背景があることは確かなんだけれど、これ、一歩間違うと「背景探し」みたいになっちゃうと

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笑うという共感

笑うという共感

* ちょうど日曜日にあったお笑いの大会で、僕の横で司会をしてくれていた人が、本当によく笑う人なのだ。舞台袖でたぶん誰よりも笑っていた。そういえば、この人は普段からよく笑う。「笑い」って、ものすごく「共感力」に近いものなのかもしれないなぁと、横のよく笑う人をみて思った。

教養や知識といった意味でもそうだ。そもそも「それ」についての理解がなければ笑うことはできやしない。見た人が必ず爆笑する一文を、フ

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仕事じゃないから、真剣にやれよ!

仕事じゃないから、真剣にやれよ!

*この文章を書いている今日、これからは「MMM1」というイベントがあります(読んでいる人にとっては、昨日のことです)。某お笑い賞レースのネタを、寄せ集めの素人が集まって完コピを目指すという、何の貢献にもタメにもならないイベントなんだけれど、これがね、おもしろいんですよ。ずっと大阪で開催されていたのを、昨年神戸でも開催し始めて、今年も無事滞りなく行われる。

ただの素人が、漫才を完コピする。しかもエ

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日記を書こう

日記を書こう

*2月初めに、とある場所で人前でしゃべることになって、その内容をせこせこと考えている。来られる方の属性や、自分が何について話したいのか(何なら話せるのか)、いろいろと考えることが多いが、担当者の方と打ち合わせを重ねに重ねて、ようやくこれかなぁ、というものが出た。それが「日記」についてというテーマだ。

僕は2018年5月より毎日、この文章をだらだらと書き連ねている。それとは別に、2年ほど前からエッ

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遊びに逃げるな!

遊びに逃げるな!

*「遊び心を大切にしましょう」と、主に自分によく言い聞かせてきた。仕事をただただ真面目にやってもつまらないじゃないか、と。そこにひとさじの遊び心を加えて、おもしろくするのが「仕事」なんだと。もちろん、そうやってすべてがおもしろくなるわけではないが、遊び心を持って仕事をするのは、少しは健康にいい。慣れてくると、その遊び心が余裕になったり、アイデアを生むきっかけになったりして、成果に繋がることもある。

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縁の下の力持ちになってはいけない

縁の下の力持ちになってはいけない

*「縁の下の力持ち」という役職について、ちょっと本気で考えたことがある。というか、疑ってかかったに近かった。縁の下の力持ちは、本当にいるのだろうか?と。

「縁の下の力持ち」と聞くと僕らは、人の目の届かないところで、チームや誰かのために仕事をこなしている、みたいなイメージを持つ。そしてそれは、素晴らしいことだと評される。もちろん、人の目の見える見えない関わらず、チームや誰かのために動けるその姿勢は

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言い訳じみた言い伝え

言い訳じみた言い伝え

*「トイレのフタを閉めないと、金運が下がる」だとか「野菜を残すともったいないお化けが出る」だとか、世の中にはいろーんな言い伝えがありますよね。もちろん、そんな言い伝えのほとんどはまがいものなんだけれど、子供の頃から言われることでクセづいちゃってたり、今でもやってることって、ひとつやふたつはありそうです。なんだったかなぁ、僕も「トイレ終わったらフタ閉めないと、〇〇だよ!」みたいなことを言われて、それ

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かわいそうだね、というひとこと。

かわいそうだね、というひとこと。

*30歳半ばで急に目が見えなくなった、という人の記事を読んだ。ある日、朝起きると急に目が見えなくなっている。想像すらできないし、想像するだけでも恐ろしいことだ。寝て、起きたらもう見えない世界になっているのだから。この記事は、読んでいるこちらも覚悟が必要だなと思いながら、なんの準備もなく読み進めてしまっていたことに後悔していた。

その記事では、ある日急に目が見えなくなった日から今までのあゆみを、本

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大根を剥いてたら指が大根になった話

大根を剥いてたら指が大根になった話

*ぼくはほぼ毎日料理をするのだけれど、今日、大根の皮をピーラーで剥いていたら、ザクっと中指の先が持って行かれてしまった。痛みは一瞬のことなのでそこまで感じなかった。ただ、身体の中で音を立てるように「サーッ」と血の気が引いていくのが分かった。対して、指先からは血がぼとぼとと次から次へと落ちていった。

すぐさま水で血を洗い、患部をあらわにする。指先ほんの少しの肉がえぐれ、爪もちょっとだけピーラーで持

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今日はなんの日

今日はなんの日

*「あ、今日はなんかの日だった気がするんだけど」と自分の頭の中で、自分に向かって問いかけていた。誰かの誕生日だったような、いや誰かとどこかに行った日のような、もしくは昔付き合った人の記念日だったり?あれ、何か仕事の〆切の日じゃなかったっけ、などとあらゆる引き出しを開けては閉め、開けては閉めを駅までの道で繰り返していた。結局、今日が何の日だったのかは今でも分からずじまいだ。

あれだね、一年365日

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無口な人

無口な人

*きのうは、大好きなハンバートハンバートのライブに行ってきた。毎年、いや半年に一回くらいのペースでチケットを予約してはふらふらと行くのだけれど、今回も、よかったーっ。その帰り道の中で書いているのもありますが、もう胸いっぱいです。「満足」ってたぶん、こーゆーことなんだと思う。溢れ出るほどはない、このちょうどよくいっぱいな感じ。

ハンバートハンバートのライブでは、曲の合間のMCが名物?なんですけど、

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お笑いはスポーツで、競技で、遊びで学問で

お笑いはスポーツで、競技で、遊びで学問で

*いま、8割遊び、2割仕事のような感じで、とある漫才の「ネタ」を書いている。演じるのは自分と相方の二人。もう一人も知っているので、声質やトーンなども想像でき、頭の中で会話をさせながらボケたりツッコんだりさせて、ネタ作りをやっている。これがなかなかおもしろくって、自分でもクスッと笑いながら、パソコンの前でカタカタと文字を打ち込んでいる。

ただ今回は、あるテーマが決められているので、設定とか流れとか

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開店時間を、お昼にしてみます

開店時間を、お昼にしてみます

*今日は、ちょっとした重大発表をしようと思います。こういう言い回しって、なかなかいっぱいありますよね。「けっこうちょっと」とか「たぶんだけど確実に」とかさ。文法としてはまちがっているんだけれど、なんだか気持ちの分かる誤用だなと思うんですよ。「けっこうなんだけど、ちょっと」みたいな感覚のこと、ないですか。そうですか、ないか。あ、ある人も、いたりいなかったりするもんですね。

そんなことはさておき、「

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自分一人で何かを守るなんて、簡単なのかもしれない

自分一人で何かを守るなんて、簡単なのかもしれない

*きのう、お手伝いしている会社の新年会があって、深夜に社長からお叱りのメールがメンバー全員に届いていた。それは「新年会でのメンバーは何を考えて動いてたの?」というもので、ただ飲み会をすればいいわけじゃないんだよ、といった趣旨のものだった。そして、お叱りを受けているメンバーの中に、自分が含まれていないことも分かっていた。ぼくも同じようなことを、他のメンバーに対して感じていたからだ。

新年会は約50

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