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読書

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一般的に、人から「本を読みなさい」と言われるけど、どうしてそのように言われるのでしょう。個人的に、読書は好きです。
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#三浦しをん

2022/9 読書感想文

本(冊子)を読んだ感想を今月は2本投稿した。本を読むには、外に繰り出しているほうがいいかもしれない。そういえば学生の頃は電車の中が読書タイムだった。

神去シリーズの後編。主人公の成長が見て取れるお話である。特にラストシーンが気に入ってしまい、一度読み終えた後に何度かそのシーンを戻って読み返してしまった。良い小説にしろ漫画にしろ、1回だけですべてを理解するのは難しい。何度か読み返して、その世界をち

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神去なあなあ夜話

神去なあなあ夜話

前作を読んでからだいぶ時間が経ってしまったが、続編を読み終えた。横浜から半ば強制的に就職させられた主人公が仕事である林業や共に生きる神去村の住人によって成長していく話。

本作はずっと主人公の一人称で、つまり主人公の視点で語られる。だから、読者は主人公を体験を追随できるようになっているのだが、おそらくこのやり方は結構難しい。なにせ、主人公が魅力的でないといけない。

それに加えて神去村という閉じら

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あまりに細かすぎる箱根駅伝ガイド!2022

あまりに細かすぎる箱根駅伝ガイド!2022

今年も「あまこま」の季節がやってきた。12月10日に一次エントリーを迎えると、一気に箱根駅伝の雰囲気が押し寄せる。その前に、今年1年の出来事を振り返るには、この本を読むといいかもしれない。ただし、明らかに"細かすぎる"ので、今まで箱根駅伝関連の本を読んできて、もうその辺の情報はいいよという人に限る。選手名鑑などは、月陸や陸上競技マガジンに譲り、楽しく駅伝を観戦したい人が情報を補充するために使用する

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読書感想文 2021/5

読書感想文 2021/5

今月は実質3冊を読んだ。だいたい月3冊ペースが定着している。本当はもっと読めればいいと思うが、ちゃんとアウトプットできるペースのほうがいいので、今はこれくらいが適切なのかもしれない。

ナイツ・塙さんによるM-1グランプリについての話。M-1への愛が伝わってくる内容だったし、これくらいの気持ちでコンテストに臨む芸人がいったいどれくらいいるのだろうと思う。どうしてあのコンビは面白いのか?ということに

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神去なあなあ日常

神去なあなあ日常

ゴールデンウィークあたりのこと、Kindleでセールをやっていたので、ぱらぱらと眺めていたら、この小説があった。そういえば、出た時に気になっていたんだよなぁと思いつつ、手に取らなかったので、これはいい機会と思って購入してみた。しばらく眠らせておいたが、読み始めると、さすがしをんワールド。すぐに神去の世界に入ってしまった。

主人公は、高校卒業と同時に突然、三重県のとある村に送り込まれてしまう。そこ

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ストーリーとしての競争戦略

ストーリーとしての競争戦略

やっと、読み終わった。以下の記事で紹介した本である。500ページほどのあったので、なかなか時間が掛かってしまった。

戦略を考えることは面白い仕事のはずである――。そうなのだ、おそらく面白い仕事なのだという感覚は昔からあったのだが、フレームワークやら難しいカタカナやら、とっつきにくいなぁという印象があった。この本はそういったことを最初に否定して(ビジネス書は得てしてそういうものだが)、戦略とはスト

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