【簡単あらすじ】悪意(微ネタバレ)【東野圭吾/講談社文庫】
そろそろ寒くなってきたので、冬ごもりの準備(ストーブなど)のために掃除をし、その時部屋の本棚を整理中に目に留まり、読み直した作品です。
こんなことしてるから、中々片付かないんですよね…
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人気作家である日高が殺されたところから、物語はスタートします。
そして、主人公(刑事・加賀恭一郎)の活躍により、犯人逮捕までは結構あっさりとスムーズに進みます。
ただ、犯人は『動機』については全く語りません。
しかし、加賀刑事が事件の裏側まで入り込むことで、何とか事件の真相にたどり着くのでした。~完~
と思わせておいてからの展開がホント面白いです。
正直なところ、前述したところで判明した仮真相で終了したとしても、納得出来るようなまとめ方です。
ただ、本当の真相にたどり着くと、さらに深く全てが納得いくという見事なまとめです。
物語が「手記」「記録」「独白」などの形で進むことに初めは違和感を感じましたが、物語の展開が上手いので読み進めるうちにどんどんと引き込まれていきました。
また、本当の真相での物語のまとめ方は納得なのですが、真相を知った時の私の率直な気持ちは、「ええ~、そんな~(愕然&憤慨)」というようになってしまい、感情がうまくまとまりませんでした。
後述する容疑者Xの献身では「おお~、そうだったのか~(溜息&感嘆)」となったのですが……
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東野圭吾さんの著名な作品である、「刑事・加賀恭一郎(新参者)」「天才物理学者・ガリレオ」を、各シリーズで読破することも当然アリで面白いです。
ただ、この読了後の感情の違いを是非皆さんにも感じていただきたい&上記の私のような反応になっていただくために、私は「悪意」「容疑者Xの献身」をセットで読破することをおススメします。
面白い作品は、何度読み返しても面白い!ですし、ミステリー初心者が読む作品として推薦できる作品だと思います。
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