【ざっくリサーチしき #17】 戦略:ウリケのイノベーション・ストリーム・マトリクス
深化と探索を同時におこなうための最新フレームワークのざっくり知識
ビギナーの方々に、ざっくりとした知識をお届けするシリーズ の第17弾。
今回は、2024年3月に出た『シン・日本の経営 悲観バイアスを排す』(著:ウリケ・シューデ)より、「イノベーション・ストリーム・マトリクス」を、ざっくり解説します。
リサーチは、マーケティング・プロセスに課題を解決する1つの大事なツールであるため、そもそも、リサーチが事業戦略やブランド戦略に、どう活用されるのかを理解する必要が必ずあります。
その事業戦略・ブランド戦略を考える際の1つの重要になるフレームワークですので、ぜひ覚えておいてください。
ウリケのイノベーション・ストリーム・マトリクスは、
①自分たちは、どのような企業で、現在のコア・コンピタンスは何か?
②コア・コンピタンスを、ユニークかつスマートで、つくるのも模倣するのも難しい新規事業に、どのように広げられるか?
という2つの問いに答えるためのツールです。
X軸:技術/資産(コンピタンス)
自分たちの製品やサービスおよびその製造・提供における技術やノウハウ
Y軸:顧客/市場
特定のマーケットやユーザー(潜在・顕在)
既存:現在所有している/対応している/プレイしている
新規:現在は所有していない/対応していない/プレイしていない
これらの組み合わせの4ボックスにおける問いに対して、考えていきます。
各ボックスにおける中心的な問いは、以下の通りです。
ボックス1:
改善や効率性などを通じ、中核事業が競争で強みを発揮し続ける(キャッシュフローを生み出し続ける)ためには、どうすれば良いか?
ボックス2:
どのように既存技術を使って新たに強みを発揮できるか?(既存技術の新たな応用や海外市場などの新規顧客へのアプローチとして、既存技術・コンピタンスを、どのように活用できるか?
ボックス3:
既存顧客・市場に対して、新たな技術の開発や必要な組織能力の開発を通じて、どのように支援できるか?
ボックス4:
完全に新規の顧客やマーケットのために、新しい技術・アプリケーション・組織能力を開発するには、どうすれば良いのか?
ボックス1に居続けると企業は立ち行かなることが多い。一方で、いきなりボックス4に行くのは非常に難しい。
そのため、どのように深化と探索を組み合わせるのか&時間をかけていくのか、その上でボックス4にどのように進むのかは、当然、各事業戦略やマーケティング戦略、ブランド戦略などと絡み合ってきます。
今回は、ウリケのイノベーション・ストリーム・マトリクスについて、ざっくり解説しました。
繰り返しになりますが、リサーチは、マーケティング・プロセスに課題を解決する1つの大事なツールであるため、そもそも、リサーチが経営戦略やブランド戦略に、どう活用されるのかを理解する必要が必ずあります。
より詳細を知りたい方や、実際にリサーチを検討されている方で相談されたい方を、ぜひ、お気軽にお声かけください。
ご相談は、もちろん無料です!
https://www.tads-research-supports.com/
本記事も読んでいただき、ありがとうございました。
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