岐阜の明るく楽しい養蚕家

岐阜県郡上八幡で養蚕(繭は出荷)→くず繭の糸紡ぎ→草木染め→織りをしています。 岐阜の…

岐阜の明るく楽しい養蚕家

岐阜県郡上八幡で養蚕(繭は出荷)→くず繭の糸紡ぎ→草木染め→織りをしています。 岐阜の繭は滋賀県に出荷されて琴や三味線の弦になります。日本の古き良き絹糸文化を次世代につなぎたい! 出荷されなかった「くず繭」を紡いで、地元の障がい者の方に手織りショールを織ってもらっています。

最近の記事

6年経って、あのときどうしたら良かったか答えはないけど。

岐阜の明るく楽しい養蚕家の 加藤祐里です。 初めて秋蚕7500頭をやったのが6年前。 そのときは寒くて暖房代もかかるし 桑もなくて 秋は台風に連休や子どもの運動会で人手も 確保できないから もうやらないと決めました。 去年、手伝ってくれるスタッフも 確保できたし 地元で開墾した桑畑の選定を しなくてはいけなくて 葉っぱを捨てるぐらいなら 飼ったほうがいいね、と 5000頭飼って 6年前に比べて倍以上の収穫でした。 今年は暑すぎて 桑も良くないから どうなるでしょうね?

    • 秋蚕5000頭、4令中!

      岐阜の明るく楽しい養蚕家の 加藤祐里です! 秋蚕5000頭、真っ盛り! 本日(9/9)で4令3日目。 とにかく、暑い!! 今年の郡上は カエルもセミも鳴かない! 昼間の養蚕小屋は32度とか。 気温が高いだけじゃなく 風がないから蒸しっとする。 うちにはないけど お客さんのお店にかけてある 風鈴が今年はならないんですって。 こんなこと 過去60年間、今までなかったらしいです。 6年ぐらい前ならこの時期の郡上は 最高気温28度ぐらい? 外で普通に運動会もやってたし 夜は

      • 結果に繋がる人は言い訳がない

        岐阜の明るく楽しい養蚕家の 加藤祐里です。 養蚕とは関係ないかも しれませんが 「お蚕さん、見てみたいです!」 「糸とか紡いでみたい」 とか言う割には 結局全く来ない人や 何年も言い続けて 何にもしない人がいます。 養蚕に限らず 私は12年間、鍼灸院を運営して 子連れママ向けのイベントや 勉強会などをしてきましたから お客さんでも、スタッフとしてとかでも 口では「行きたいです!興味あります」と 言っていたのに いざとなったら 都合が悪い、お金がない、 当日になって

        • 一度、口に出したことを実行しないのは自分に嘘をついたことになる。

          岐阜の明るく楽しい養蚕家の 加藤祐里です。 「どうして養蚕をするようになったのか?」 という質問には 2種類の意味が込められています。 純粋に、経緯やきっかけという意味に対して 何に興味を持って生きてきて 普段どうやって生活や家計を維持していて 繭を売っても利益になるわけじゃないし 稼ぐための本業とのバランスを取りながら どんな価値観で生きているのか? こればっかりは 誰かのやり方を真似したりするだけでは 出来ないことです。 我が家の場合、 本業(鍼灸院)の時間の都

        6年経って、あのときどうしたら良かったか答えはないけど。

          明治歴史民俗資料館

          岐阜の明るく楽しい養蚕家の 加藤祐里です! 夏休みが終わっても 家族と行きたい 養蚕や糸紡ぎにまつわる おすすめスポット紹介シリーズ! 「明宝歴史民俗資料館」 明宝は冬はスキーで 有名ですが これからの季節は 美味しいお米に野菜に 秋の紅葉とドライブもおすすめです。 明宝歴史民俗資料館は 古い小学校跡地に これまた古い古い農具や民具を 何万点と集めて展示してあります。 田舎にはよくある感じでは ありますが 管理人さんのおじさんとの トークが尚、よい! (不定休、管理

          古い糸車の物語

          岐阜の明るく楽しい養蚕家の 加藤祐里です。 前回の記事では初心者向け 機織りクラスの探し方について 書きました。 同じぐらいよく聞かれることは 「糸紡ぎはどこで習いましたか?」 最初だけ、糸紡ぎの道具の 使い方を教えてもらったりはしたけど ほぼ独学です。 今使っている糸紡ぎの道具は7年前に 手に入れました。 すごい古い海外製の羊毛を紡ぐ足踏み式の 糸車を譲っていただいて あちこち壊れていたものを うちの旦那が分解して 足踏式部分は外して モーターつけて 電動式にしてく

          自分にあった機織りクラスの探し方

          岐阜の明るく楽しい養蚕家の 加藤祐里です。 よく聞かれる質問で 「どうやって機織り教室を 探したの?」 もしくは 「なんで岐阜からわざわざ 名古屋まで習いに行ってるの?」 (※名古屋の手織り工房楽布の 鈴木先生に習っています。 インスタとかもやられています) 答えは 「私にあったところが岐阜になかったから」 最初に言っておきますが 着物の反物を織りたい人、 プロの職人を目指す人は 話は別です。 初心者向け、ショールとか 自分で紡いだ糸で簡単なものを 織ってみたい方

          自分にあった機織りクラスの探し方

          冷えてお腹が痛いときに真綿(絹)を使う

          岐阜の明るく楽しい養蚕家の 加藤祐里です。 普段は全寮制の農業高校に通う次男が 夏休みのために帰ってきています。 寮には冷房がないため男子はほぼ 窓全開&扇風機&パンツ一丁で 寝てるらしい。 (発展途上国か?!) 郡上は10年ぐらい前は避暑地で 夏もクーラーいらなかったのが 今では考えられないぐらい。 息子は昼も夜もクーラーつけっぱなしの部屋に ずっといて 久々の自宅だから アイスも食べ放題 (寮ではお小遣いが決まっているから 我慢している) そしたら 見事に体調を

          冷えてお腹が痛いときに真綿(絹)を使う

          前世でさんざんやってきた

          岐阜の明るく楽しい養蚕家の 加藤祐里です。 特に霊感が強いとか オーラがみえるとかの力はないですが スピリチュアルな世界は大好きです。 そのときは、いつも必死なので 考える余裕もないですが 私の人生、振りかえれば みえない存在に守られ導かれていたことが 多かったと感じます。 日本人として生きていることは それを信じていようが いまいが関係なく 肉体に魂が宿り 輪廻転生を繰り返していることを 知ること、学ぶこと。 「袖振り合うのも五生の縁」という 言葉がありますが 赤

          前世でさんざんやってきた

          本当のコミュニケーション能力

          岐阜の明るく楽しい養蚕家の 加藤祐里です。 今の日本において 養蚕をやるメリットなんて ほとんどありません。 繭を売ってもほとんど 儲けにはならず 大変なだけ、しんどいだけ。 でも、なぜ続けるか? 日本人が何千年も続けてきた ものづくり文化を絶やさないため。 好きだから、という個人的な 感情だけではなく 日本の文化を守りたい、 未来の日本人に誇りを持って 生きていってほしい、 日本の技術を世界の幸福のために 役立ててほしい。 趣味や楽しみなら 都会のマンション暮らし

          本当のコミュニケーション能力

          見えないチョンマゲ、のせてないか?

          岐阜の明るく楽しい養蚕家の 加藤祐里です! 今の時代、養蚕なんてやっても お金にならないし 養蚕なんてやってる時間があるなら よっぽどパートにでも出たほうが マシです。 でも!ここで諦めたら 岐阜の、日本の絹糸文化が 絶えてしまう。 養蚕をやり続けるというのは ただ蚕の飼い方を知っていれば いいわけでなくて 本職との兼ね合い、 自分の生き方とのバランスを とることが求められます。 以前の投稿で紹介した 郡上市白鳥町六ノ里に移住して 藍染をしているK夫妻。 畑で藍を

          見えないチョンマゲ、のせてないか?

          豊田市民芸館

          岐阜の明るく楽しい養蚕家の 加藤祐里です。 今日は愛知県豊田市にある 「豊田市民芸館」をご紹介します。 特に絹織物に特化した施設では ないですが 日本のものづくり文化、 特に東海地方の特色を理解するうえで 「民芸」は欠かせません。 実はこの場所の川を挟んで 反対側に母の実家があり 私は小さい頃にこの森のなかを 自分の家の庭のように ウロウロしてました。 当時は何もないところ、ぐらいにしか 思ってませんでした。 養蚕や木綿栽培をはじめて 昔ながらの古い道具で糸紡ぎを

          先行きが不安な時代だからこそ、今しか出来ないことに全力を注ぐ!

          岐阜の明るく楽しい養蚕家の 加藤祐里です。 以前も紹介しましたが 郡上市白鳥町六ノ里地区で 若いご夫婦お二人で古民家を買って 移住して、自分で藍染小屋をつくって 藍を育ててスクモをつくって 藍染めをしているK夫妻がいます。 ネットショップもやっておらず 儲けるために締め切りに追われたり 作り過ぎることもなく まったくビジネス感はなく 無名も無名。 だけど、私のように 個人的な仕事の依頼がちょこちょこあって 藍染の仕事はちょうどよく 出来ているらしいです。 私が畑で育て

          先行きが不安な時代だからこそ、今しか出来ないことに全力を注ぐ!

          若いうちは体使って学べ!働け!

          岐阜の明るく楽しい養蚕家の 加藤祐里です。 4年前から「さをり織り」を習っています。 私の織りのポリシーは 「自分で紡いだ糸を使う」 急遽、10月に展示会にだすことになり 今月はかつてない集中力で織ってます。 大学1年生の息子の同級生の友達に 「春からNISAをはじめて 100万円貯めた子がいる」らしいです。 我が家は学生のあいだは ・彼女を無計画に妊娠させること ・友達を車に乗せること ・賭け事、株、ネットワークビジネスなど お金さえ儲かればなんでもいいみたいな仕

          若いうちは体使って学べ!働け!

          手をかけて創る時間が、自分を生きること

          岐阜の明るく楽しい養蚕家の 加藤祐里です。 3年ぐらい前から 月2ペースで「さをり織り」の クラスに通っています。 どんな素材でも自由に 織らせてもらえるので 自分で紡いだ糸で織っています。 6月9月と養蚕があり 7.8月は子どもの夏休みに 振り回されるからおととしと 去年はクラスの予約は とっていなかったのだけど 今年は10月に展示会に出すことになり 急遽、織り強化月間に突入。 6月の養蚕が終って 息子たちの夏休み前のスケジュール調整、 草がボウボウで無法地帯にな

          手をかけて創る時間が、自分を生きること

          今日は時間を外した日

          岐阜の明るく楽しい養蚕家の 加藤祐里です。 「13の月の暦」では明日から新年です。 今日は「時間を外した日」 去年でもない、今年でもない どこにも属さない自由な日。 過去を振り返り 未来を描き 自分のあらたな可能性を 感じる日。 今日は養蚕や糸紡ぎの話題とは 関係なく、私の身におきた この1年を振り返ります。 (長いです) ちょうど1年前は高3長男(現大学生)が 人生かけた吹奏楽部人生最後の大会直前。 負けたら引退→受験勉強。 コロナ禍では制限があり せっかく強豪