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冷えてお腹が痛いときに真綿(絹)を使う

岐阜の明るく楽しい養蚕家の
加藤祐里です。

普段は全寮制の農業高校に通う次男が
夏休みのために帰ってきています。

寮には冷房がないため男子はほぼ
窓全開&扇風機&パンツ一丁で
寝てるらしい。
(発展途上国か?!)

郡上は10年ぐらい前は避暑地で
夏もクーラーいらなかったのが
今では考えられないぐらい。

息子は昼も夜もクーラーつけっぱなしの部屋に
ずっといて
久々の自宅だから
アイスも食べ放題
(寮ではお小遣いが決まっているから
我慢している)

そしたら
見事に体調を崩しました😓

今、反抗期ということもあり
私がすすめるような体に良い食事とか
天然繊維の服とか靴下は着たくない。

でも、小さいときから
誰よりも味にも肌感覚も敏感で

農薬を使わずに育てられた
野菜かスーパーで買ってきた野菜の違いも
食べただけで当てるし

化学繊維をたくさん使った
服を着せた途端に
「チクチクする〜🤬」と怒り出して
服を全部脱いじゃって
素っ裸で寝てるような子でした。

大きくなってからも
デザインより流行より素材重視。

本人は「素材なんてこだわってないぜ〜」という
ワイルド感を出したいらしいが
結局、気に入った服ばっかり
同じローテーションで着てる。

農業高校生向けの天然素材の服って
あんまり売ってなくて
(汚れるし動くし汗かくし
毎日洗濯できて丈夫なもの。
おじいちゃんが着るような
昔ながらの地味な衣料用品店の
売れ残りの奥のほうから探すのが一番。
サイズがないのが悩み。)

本人は年頃の周りの目を気にする
思春期だから
「ユニクロがいい(みんなと一緒)」の一点張りで
他の店に連れて行っても拗ねて
選ぼうともしない。

今回、体調悪くなって
「冷えて腹が痛い」(下痢も嘔吐もない)と
言うから
「肌シャツを着てお腹を隠しておいたら?」と
言ったら

「エアリズム(ユニクロの冷感素材の化学繊維)は余計に冷えて痛くなる」
十分、分かっとるやん。。。
(私は一回も着たことないから
知らなかった)

家にある自家製の繭から作った
真綿を晒でくるんで
どんな素材が入っているかは言わないで
腹巻きのようにお腹に当ててやったら

「これ、めっちゃ温かい!」って
さっきまでお腹が痛くて
ウンウン唸っていたのが
それから4時間寝て

腹が空いた、と目が覚めて
どんぶり飯食べてました。

シルクは温める以外にも
皮膚に身につけることで
筋肉を緩めたり
体内の発痛物質を吸収して
痛みを緩和する
効果もあるそうです。
(私は邪気をとる、という表現をします)

冬なら冷えてお腹が痛いときには
ホッカイロとか「加温」したほうが
いいですが、

夏は温め方によっては
冷や汗ばっかりでてくるので逆効果。
(東洋医学では気が漏れる、と解釈します。
気が余計に消耗して治りが悪くなると
感じています)

この季節の痛みには特に
捻挫とか、頭痛、腰痛、生理痛とかも
湿布みたいに真綿を当てておくと
邪気がすぅ〜と取れて
暑苦しくなく
穏やかに痛みがひいていきます。

夏休みにお子さんで
旅先とかで病院に連れて行くほどでもない
ような体調のトラブルかあったときなども

手当して
本人が安心してスヤスヤ寝てるときは
慌てて救急病院とか行くより
様子観ていても良いと思います。

眠れる、って一番の治療です。

ずっと前にも旅先で
同じようなことがあったときに
たまたま、ジップロック一袋分ぐらいの
繭を持っていたので

それごとお腹にいれてやったら
「これ、温かいね〜」と言って
運転中だったこともあり
そのまま次の目的地まで寝て
起きたら全快してました。


繭の中のサナギを出して広げると真綿
面倒なときは繭玉を袋にいれてそのまんま痛いところに当てておきます




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