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見えないチョンマゲ、のせてないか?

岐阜の明るく楽しい養蚕家の
加藤祐里です!

今の時代、養蚕なんてやっても
お金にならないし
養蚕なんてやってる時間があるなら
よっぽどパートにでも出たほうが
マシです。

でも!ここで諦めたら
岐阜の、日本の絹糸文化が
絶えてしまう。

養蚕をやり続けるというのは
ただ蚕の飼い方を知っていれば
いいわけでなくて

本職との兼ね合い、
自分の生き方とのバランスを
とることが求められます。

以前の投稿で紹介した
郡上市白鳥町六ノ里に移住して
藍染をしているK夫妻。

畑で藍を育てて
冬にはスクモを作り
藍染用の小屋も手作り。

小屋の材料は廃材をもらってきたからタダ。
移住した隣に住んでいたじいちゃんが
元大工さんでもちろん無料で
教えてもらったそうです。

藍染中心の生活を送るため
正社員の仕事には就かず
好きなことをするために
生き方のバランスとりながら
暮らしています。

確かに彼らはお金はないけど
たいていのものは
自分で作ればいいし
いざとなれば
たいていのどんな仕事でも
出来るという自信がある。

本当は仕事辞めたいけど
今の仕事を辞めたら
安定して暮らせなくなる、、、とか
心配や不安はない。

お給料はたくさんもらえなくても
自分を豊かにする術をたくさん
知っているから
先行きを心配していない。

だから、今やりたいことに
全集中できる。

私の大学生の息子の友達が
春からNISAをはじめて
100万円稼いだ、と言っていたけど
(そしてこの数日、株価が
下がってまた世間が大騒ぎしてるね)

全く真逆の生き方、だと思います。

一方は経済がどうなろうと
土から種から森から材料を得て
信頼関係のなかで技術を学んで
自分の頭で考えて
体で覚えた生き方だから
奪われない。

一方は体を動かさず
パソコンとにらめっこして
数字のあがりさがりに一喜一憂して

せっかく大学生なんだから
半年もあったなら
サークルやバイトやったり
リアルな人間関係を築いたり
お金だけ稼ぐこと以外にも
今しか出来ないこといっぱいあった
だろうに。

息子が言うには
「儲けるためじゃなくて
勉強も兼ねているから」と
言っていたけど

100万円あったら
ダブルスクールして
資格取りに行ったり
海外旅行したり
若い人が学ぶ方法は
他にもたくさんありますからね。

今は時代の変わり目で
江戸時代から明治になったぐらい
価値観が日々ガラリと変わり

今まで頭にチョンマゲ乗せた人が
偉そうにしていたけど
それが無意味になって

次の時代の波に乗り換えないと
生きていけなくなる。

時代や社会学変わっても
奪われないもの、
人間として生きる自信を
強めていくしかないと思います。


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