マガジンのカバー画像

仕事観

14
事業部門から人事部門へとキャリアを歩む過程で、意識的、無意識的に育まれてきた考え方を綴った記事を集めました
運営しているクリエイター

2023年11月の記事一覧

シフト:変容と創発と

シフト:変容と創発と

振り返ってみると、私の関心事は事業開発と組織開発の間で比重の置きどころを行き来しながら、両者の統合について探究してきたように思います。

原体験は、サービス事業でB2C/B2Bでの顧客接点、パートナー接点に立ち、思いがけない成り行きのなかで事業部門の収益に責任を持つ立場を担うことになったこと。

キャリアの早い段階で、自分の判断ひとつ、言動ひとつが、多くのステークホルダーに影響を及ぼすことの「こわ

もっとみる
組織は「アタマ」から変える

組織は「アタマ」から変える

いまこそ、変わらなければ。変えなければ。

そう言われ続け、様々なところで様々な挑戦が続けられ、それでもなお、本当の意味では変革への舵が切れないJTC組織の数々。

それでもなお、人と組織の可能性を諦めきれない。今度こそ、本気で動かしていく。自分を含めて、そんな、どうにも諦めの悪い人たちとともに過ごした濃い2日間。

そこには、過去の成功体験を手放せず、本当に大切なことを考え、自分たちを縛る前提を

もっとみる
自らに問い直す

自らに問い直す

人財育成や組織開発を研究対象とされている中原淳先生が、折に触れて発信されている言葉。

これ、ものすごく本質的で、心に刺さるものだなと。

たとえばマネージャーとしてメンバーの育成に携わるとき、「すでにできている私」と「まだできない彼、彼女」という区分けで相手の前に立つ自分がいるのではないか。

たとえば人事として社員の成長課題を考えるとき、「評価する側にいる私」の立ち位置から「評価される側にいる

もっとみる
社会の公器とは何か。会社で働く人財は誰のものか。

社会の公器とは何か。会社で働く人財は誰のものか。

15年ほど前に出会った言葉ですが、いまも私の「人財育成観」の柱になっているものがあります。

社会人になって8年目、それまではサービス系の事業部門で働いていた私が、人財育成の仕事がしたくて某電機メーカーに転職。
当時の社長さんは創業家以外からはじめて経営のバトンを受け取られた方でした。
一担当者としては「雲の上」の存在でしたが、新人研修などの講話に来てくださったときに、いまも忘れられない話をされて

もっとみる