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シフト:変容と創発と

振り返ってみると、私の関心事は事業開発と組織開発の間で比重の置きどころを行き来しながら、両者の統合について探究してきたように思います。

原体験は、サービス事業でB2C/B2Bでの顧客接点、パートナー接点に立ち、思いがけない成り行きのなかで事業部門の収益に責任を持つ立場を担うことになったこと。

キャリアの早い段階で、自分の判断ひとつ、言動ひとつが、多くのステークホルダーに影響を及ぼすことの「こわさ」を肌身で感じとる機会を得たことは、今にして思えばとても幸運なことだったのだと思います。
(当時は自分には背負いきれない荷物に押しつぶされそうになる日々ではありましたが)

そして、事業の根幹をなす人と組織に目を移し、人事に転身してからは、自分が訳も分からず体験してきたことの意味を何とかつかみとりたいという一心で、様々な場に出て学び、師と仰ぐ人たちや志をともにする仲間と出会う旅がはじまりました。

ビジネスとは、企業とは一体どういうものなのか、そこで働く人が幸せに働き、人を幸せにできる存在になるために人事には、自分には何ができるのか。

体感から理論を、理論から実践を読み解くような形で学びを深めるなかで、「自分の頭にある地図を整理したい」と思って数年前に書いてみたのが下記の図。

U理論を骨格に置いて、学習する組織、システムコーチング、リーダーシップ、システム思考、デザイン思考などの位置づけを布置してみたもの。

いま見返してみると、ちょっと違和感をおぼえるような、何かが足りないような気もするのだけれど。

人、組織、社会というものが、どのような相互関係を持ったときに、どのように変容や創発が起きていくのか、という関心が私のなかで耕され続けているのだという気づきがあり。

そして何よりも、自分が物事を観るときのレンズがどのような構造になっているのかを可視化してみたことは、その後の探究を進めるうえでも意味のある活動であったように思います。

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