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写真に落書きする「フォトグラフィティ」

――インスタグラマーで、「sara」というアーティストがいます。彼氏の撮った写真に彼女が落書きをしてひとつの作品をつくっている二人組で、10万人以上のフォロワーを抱えています。


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

今回は「写真に落書きする『フォトグラフィティ』」というテーマで話していこうと思います。


📚写真×イラスト×物語

昨日、僕は写真撮影のワークショップに参加してきたんです。ビデオグラファーのゆうきくんとフォトグラファーの大地くんがメンターとなって、写真初心者の参加者に写真の極意を教えてくれたり、実際に物撮りを体験するワークショップがあったりしました。

今回のイベントに参加することになったのは、素直に写真の世界にも少なからず興味があったからでもありますが、ゆうきくんと大地くんと関わっておきたかったし、特にゆうきくんとは別のことで話したいことがあったからだったんです。

以前にも何度か触れてきましたが、「おじさんの物語」についてです。

ゆうきくんは以前からおじさんが好きで、暇さえあれば「おじさんってよくない?」と口にするし、隙さえあれば「おじさんってかわいいな」と呟いています(笑) 自分の名刺にはおじさんのイラストが描かれているし、ついにはおじさんのコンテンツをつくろうとしています。2024年は「おじさん」を頑張りたいそうです。

おじさん好きのゆうきくん


そろそろ「おじさん」の説明をしますね。

僕とゆうきくんは「はちとご」というシェアハウスで出逢ったんですが、そこの元住人にさきさんというイラストレーター兼画家の方がいらっしゃいまして、そのふたりがコラボした作品こそが「おじさん」なのです。

ゆうきくんが撮った写真に、さきさんがおじさんを描く。写真×イラストのコンテンツです。

以前、一度コラボしたときは「深く吸って静かに吐く」という題でいくつかの作品を制作していました。これがなかなか癖になる魅力を持っていまして、綺麗な風景にかわいいおじさんがちょこんといる光景にほっこりするものがありました。

『深く吸って静かに吐く』


その後、ゆうきくん直々に、「おじさんの物語をつくらない?」というご依頼がありまして、面白い未来になる予感がしたので二つ返事で引き受けることにしたんです。それが去年の11月のことで、それから少しずつ物語を考えていました。

去年の年末、ゆうきくんから話したいことがあるとのことで、僕も現時点で考えたストーリーを共有したい気持ちがあったので、ワークショップイベントに参加しつつ、休憩時間に話し合ってきたというわけです。

その物語についてはもう少し煮詰まってからちゃんと整理して共有するとして、今回は僕らがつくろうとしているコンテンツって何て呼べばいいんだろうねという話をしていきます。


📚彼氏の写真に彼女が落書き

以前、ゆうきくんが紹介してくれたインスタグラマーで、「sara」というアーティストがいます。彼氏の撮った写真に彼女が落書きをしてひとつの作品をつくっている二人組で、10万人以上のフォロワーを抱えています。

ふたりの趣味を掛け合わせて写真を投稿したところ、思いのほか反響があり、本格的にアーティストとして創作活動をしているそうです。それが2021年の10月とのこと。

夜明けの太陽を火の玉に見立てた「線香花火」という作品や、雲の上に猫が乗っている「おやすみ」という作品など、胸がほっこりする写真×線画のコンテンツがたくさんあります。とりあえず、リンクを貼っておきますので、のぞきにいってみてください。きっとお気に入りの作品を見つけられるはずです。



さて、探せば他にも似たようなクリエイターさんはいらっしゃっているんですが、誰もこのコンテンツとは何なのかちゃんと定義している人がいないんですよね。僕もゆうきくんもこれから後を追うように「おじさんコンテンツ」をつくっていくわけですが、そのときに一言でいえた方がすっきりして良いなと思っていて、一度記事にして整理しておこうと思い至ったわけです。


📚フォトグラフィティ

今のところ僕がしっくり来ているのは「フォトグラフィティ」という名称です。写真(photograph)と落書き(graffiti)を掛け合わせた言葉で、「gra」が重なっていることもあって自然なネーミングだなと思います。

ただ、「graffiti」というと、本来は不適切な場所に描く落書きのことをいうようで、街中の壁に描かれているようなイメージに近いんですよね。そう考えると、「フォトスケッチ」とかの方がいいのかななんて。

ただ、さっき紹介したsaraさんも自分たちのことを「写真に落書きする2人組アーティスト」と呼んでいて、その英訳として「A Duo Artist who Graffiti on Photos」といっているので悪くない気もしてきます。

また、「写真アート」とか「アートフォトグラフ」とか、他にもいろんな言葉で呼ばれているみたいです。

ここで無理に定義したいわけではなくて、みんなでこの文化を育てていってひとつの言葉で定義されるようになっていけばいいよねという希望を込めてこの記事を書いています。この手の名前は市民権を得たもん勝ちな気がしているので、みんなであれこれ考えていってひっとうに決まればいいですね。

とりあえず、僕は「おじさん」のコンテンツの話題に触れるとき、「フォトグラフィティ」という名前を使おうかなと思います。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20230106 横山黎


※おじさんの物語にちょっとだけ触れてます↓



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