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【うた#19】「Youther」

あなたが心枯れそうなとき
枝垂れた顔を上げてみれば
笑顔の太陽と 言葉の水をくれる 
仲間がいる

あなたが羽を畳んだとき
歩ける距離が世界になる
遥かな未来へ羽ばたいて
幸せの歌を囀って

教科書にさえ ヒントすらない
宿題だらけの毎日を
全部間違えて マルをつける

夢の数だけ青く 恋の数だけ青く染まる
季節の真ん中で叫べ あなただけの答えを
正解かどうかなんて どうでも良いんだ
やりたいかどうか それだけで良いんだ

あなたが時代に靡くとき
揺らめく本音と向き合えば
目には見えない 重さもない
守るべきものが分かるから

あなたが影に佇むとき
自分の裏側を厭えど
朧気に生きてる命も
誰かの夜道を照らしてる

時計の針 もう戻せない
止まるくらいなら追い越して
心の針で今を刻め

嘘の数だけ赤く 恥の数だけ赤く染まる
大人になるための階段を上り始めたとしても
いつだって飛び降りる勇気がある
傷ついても笑い合える友たちがいる

夢の数だけ青く 恋の数だけ青く染まる
季節の真ん中で叫べ あなただけの答えを叫べ

人生なんて笑い話
悲しい 虚しいこともあるけれど
時の果て あなたの日々に
絶対に絶対値がつくから
どんな答えもいつかはプラスに変わるから
生きたいように生きても どうにかなるんだ

なりたいかどうかそれだけで良いんだ
永遠の春を生きるんだ Youther


――――――――――


卒業がテーマの楽曲は多いけれど、
入学がテーマの楽曲は少ない。
というか、僕は1曲も知らない。
新しい学校生活が始まる希望の春を描ける、
これ以上ない題材なのにどうしてだろう。
考える時間はもったいないので、
自分で綴ってみることにした。
それが、このうただ。

言いたいことは
うたのなかで全部言っているが、
とある詩を紹介しようと思う。

サムエル・ウルマンの「Youth」という詩だ。

「Youther」を書いてだいぶ経ってから
「Youth」を知ったのだが、
タイトルは然ることながら、
驚くほどにメッセージが似通っているので
驚いた。

「Youth」の冒頭では、
青春とは
人生におけるある時期を指すものではなく、
心の持ち様であると説いている。
全く、同感である。

年齢なんて関係ない。
なりたいかどうか、それだけ。

永遠の春、生きてみない?


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