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【教育論】教えるな、教えさせろ。

――分からない問題があれば、教師に訊くんじゃなくって近くの子に訊く。その導線をしっかりつくるってことです。理由は簡単。インプットよりもアウトプットした方が身になるからです。


人生は物語。
どうも横山黎です。


今回は「今の教師に求められる力」というテーマで話していこうと思います。


◆成績を上げるためには……


今、僕は教育学部に属していて、近いうちに教育実習があるので、いつもは創作に関する記事を投稿していますが、しばらく教育に関する記事を投稿することにしました。ということで、僕がかねてから思っていた「今の教師に求められる力」について語っていきます。


いろいろあると思いますが、今回は「児童生徒の成績を上げるために教師がやった方が良いこと」に焦点をあてます。つまり、「子どもたちがテストで良い点数を取るためにはどうすればいいのか」という話です。


結論からいえば、「教えるな、教えさせろ」です。



◆生徒たちに教えさせる


つまり、教師があれこれ教えるんじゃなくて、生徒が他の生徒に教えることを促せってことです。分からない問題があれば、教師に訊くんじゃなくって近くの子に訊く。その導線をしっかりつくるってことです。


理由は簡単。インプットよりもアウトプットした方が身になるからです。


自分で言語化したり、誰かに教えたり、それを繰り返す方が知識の定着が確実なのです。これに関しては少し前に使い古された知恵ですので、ご存知の方も多いと思います。


僕は今こうしてnoteの記事を書いていますが、その目的は大きく分けて2つで、「日記」と「アウトプット」です。日々を記録していくものでありつつ、自分の中に吸収した知識などを出力する場所でもあるのです。


以前、僕は童話の『桃太郎』にはまったことがあります。
#なんで
#大学生がはまるものじゃない


そのときは調べたことをひたすらnoteにアウトプットしていたんです。本や論文を読んで学んだことや思ったことを、自分の言葉で綴っていたのです。友達に語ったり、stand.f.mで配信ライブをしたこともありました。


そんな風にしてひたすらにアウトプットしていたので、そりゃあ知識が定着します。今でも『桃太郎』に関してはそれなりに語れる自信があります。



話を戻しますが、アウトプットするって知識の定着にはめちゃくちゃ有効手段なんですよね。「暗記しろ暗記しろ」とよく言いますが、それよりも「アウトプットしろ」「アウトプットしろ」の方が絶対に効果的です。


アウトプットにはいろいろありますが、「人に教えること」も立派なアウトプットです。


そもそも教師がどうしていつまでも教壇に立って淀みなく授業ができるかといえば、何度もアウトプットしているからですよね。中学校、高校の先生なら特にそうで、同じような授業を複数のクラスで展開しなきゃじゃないですか。自然とアウトプットする流れができているんですよね。そりゃあ身に着きます。


だったらさ、子どもたちにもいろんなことを覚えさせたいんならさ、同じことを促すべきじゃない?ってずっと思っていました。



◆「教える」という最強の勉強


改めて思います。

「教える」って最強じゃん。

最強の勉強じゃん。


完璧に教えられたならそれでいいんです。相手も納得して完璧に理解してくれたならいんです。それは知識が定着している証拠です。これが目指すべき到達点といえるでしょう。


でも、説明していて「あれ、ここって何だっけ」とか、相手から「それってどういうこと?」と質問されて答えに詰まったとき、そこに「穴」があるわけです。「伸びしろ」とも言い換えられます。穴を埋めるために再び調べなきゃいけません。必要とあらば、別の友達に訊くことでしょう。それでも分からなかったら最後に先生に訊くでしょう。そこで終わればいいですが、もしかしたら先生自身答えられないかもしれない。そしたら、みんなで調べてみよっかという学びの流れが生まれる。


そんな風にして、他者とのコミュニケーションを楽しみながら、分からないものを浮かび上がらせることができるわけです。


具体的な方法はまだちゃんと考えているわけじゃありません。


今思いつくままにいくつか挙げていくと……。


たとえば高校時代の数学の時間、ひとつの演習問題を生徒一人が教壇に立って解説するという演習授業がありました。下手なことはできませんから、ちゃんと準備します。しっかり伝わった欲しいから体裁にも気をつかうし、話し方にも気をつかいます。あの授業は、「教える」に焦点を当てた授業といえるでしょう。


保健の授業でも同じようなことがありましたね。一人一人に教科書の該当ページがあてられて、ワークシートも自分たちでつくって授業する。テストの問題も生徒たちのつくったワークシートから出題されるという授業がありましたね(笑)


意外と僕の高校は「教える」に焦点を当てていたのかも。


他に僕が考えられるのは、「教える」だけの授業をつくるとかですかね。テスト前とか自習の時間はあったけれど、あの意味がよく分からなかった。もちろん自分で勉強することは大事だけど、わざわざ学校でやることじゃない。ならば、みんないるんだから、クラスメイト同士で教え合う時間を設けてもいいんじゃないかと思いました。



学校のシステムのせいで、というか空気のせいで、あんまり実験的なことはできそうにありませんが、「教える」という勉強法がもっともっと確立していけばいいなと思いました。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

20220825 横山黎



小説『Message』手売り

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