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そのイベントは「ハレ」か「ケ」か?

ーー自分の企画するイベントはどっちの要素を追求するべきなのかを把握しておくのかが大切で、「ハレ」のイベントならばどうすれば非日常的な催事になるかを考え続けなければいけないし、「ケ」のイベントならばコンスタントに開催しても人が来る仕組みを作っておかないといけません。


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

今回は「何者でもない僕はどう集客と向き合うのか~「特別感」編~」というテーマで話していこうと思います。



📚シリーズものに付き纏う課題

何事もそうですが、一回目、一発目、一番手にはとても高い価値があります。「0」から「1」を生み出すことが一番難しいわけでして、その「1」の瞬間に居合わせた、「1」になることができたことは貴重なことなんですよね。

初代総理大臣の伊藤博文は誰でも知ってるけど、第2代の黒田清隆があまり知られていないように、「1」には特別感が伴います。
#業績とか通産在籍日数とかの影響もあるけど

作家でいえばデビュー作がやけに取り沙汰されるだろうし、アーティストでいえば何の曲でデビューしたのか注目される。その物語が始まった「きっかけ」に価値を見出し、そこに特別感を覚える人は少なくないのです。



逆をいえば、何度も似たようなものが繰り返されると、それを受け取る人は飽きを覚える。さらなる価値を求めたがるし、期待も膨らむばかりだから、聳える壁を超すことが難しくなってくるんですよね。

何度も同じようなイベントをやるとその分盛り上がらなくなってくるし、運営が慣れていけばいくほど、予定調和の内容になってしまう。

ただ、1度成功したものを手放したくないし、第2回も、第3回も続けていきたいと思うのは自然なことだし、続けることにも価値があるのだから、シリーズものに付き纏うこの課題に向き合わないといけません。

今回はイベントに必要な「特別感」について話していきますね。


📚頻度と希少性

今回の記事は、連日お送りしていました「何者でもない僕がどう集客と向き合うか」シリーズの最終回でございます。

先日僕が企画した「FAVORITE!! -お気に入りの本を紹介する会-」の第3回がありました。その名の通り、自分のお気に入りの本を5分間で紹介するもの。その後は本をきっかけに交流していくという流れです。

過去2回は7,8人集客できたので理想的な人数でイベントを回すことができたんですが、3回目にして参加者が僕を除いて1人でした。これはどげんかせんといかんということで、4回にわたり集客についてあれこれ考えているのです。



人が集まらなかった理由のひとつに、開催の頻度が高いことが挙げられるのではないかと思います。

「FAVORITE!!」はこれまで月1ペースで開催していきました。個人的には悪くないスパンだと思っていたんですが、参加者からしたら少し多い印象を受けるのかもしれません。少なくとも、月1で開催し続けていけば、特別感は薄れていくのは確実です。

1回目よりも2回目、2回目よりも3回目......と徐々に薄れていき、気付けば人が来なくなるオチです。「FAVORITE!!」に関しては第3回目にしてオチが来たといったところですかね。

この対処法は大きく分けてふたつかなぁと思っています。

①開催する頻度を下げて特別感を出す。

②人が来なくてもコンスタントに開催し続けて月1でやるイベントとして定着させる。


第1回「FAVORITE!!」
第2回「FAVORITE!!」


📚「ハレ」か「ケ」か

「ハレ」と「ケ」という言葉があります。非日常的な行事のことを「ハレ」といい、日常的な普段の生活のことを「ケ」といいます。

対処法①は「ハレ」の要素を持っていて、対処法②は「ケ」の要素を持っているといえます。

どっちがいい悪いではなくて、自分の企画するイベントはどっちの要素を追求するべきなのかを把握しておくのかが大切で、「ハレ」のイベントならばどうすれば非日常的な催事になるかを考え続けなければいけないし、「ケ」のイベントならばコンスタントに開催しても人が来る仕組みを作っておかないといけません。

「FAVORITE!!」は「ハレ」にも「ケ」にもなり得るイベントだと思っているんです。



今は「ケ」のイベントです。いつも通りの日常に少しだけ彩りを加えるものです。今のところ個人的にはそれがしっくり来ているので大きく改変するつもりはありませんが、いつかは大きなイベントとして開催したい。

言ってしまえば、僕が今挑戦しているビブリオバトルがそれに該当します。毎年一度だけ開催される公式戦。全国大会が開催されるほど盛り上がる本の祭典です。

もちろん僕はビブリオバトルが楽しいから7年もやり続けているし、やるからには1番を目指そうと思い全国制覇を夢見て挑戦しているんです。ただ、ルールや運営の仕方に疑問を呈するところはいくつかあるので、僕個人の視点ではもっと面白くなるんじゃないかなって思ってるんです。もちろんまだやってみないことには、それが本当に面白いのか、価値があるのか分からないけれども。

ビブリオバトルに似た大きな本のイベントをやりたい気持ちは確かにあるので、いつになるかはわかりませんが、「FAVORITE!!」を大々的に開催してみたいものです。



とりあえず「FAVORITE!!」は「ケ」のイベントとして回していくつもりなので、コンスタントに開催し続けようと思います。そのためには、本好き読書好きの人たちと繋がり続けること、そういった人たちに向けて発信し続けることが必要です。

「今月は行けないけど、来月は行こうかな」

そう思ってもらえたら最高ですね。本をきっかけに誰かと繋がりたくなったときに待ち合わせできるような場所をつくれたら「ケ」のイベントとして十分に成功しているといえるでしょう。

そして!

1年に1回か、数年に1回かは分かりませんが、「ハレ」のイベントとして「FAVORITE‼︎」を開催していきたいです。そんな未来をつくれたら、たくさんの本が集まって、たくさんの人が集まって、平和で豊かな世界をつくることにもなるんじゃないかな。

まだ夢物語ではありますが、とにかくそのイベントが「ハレ」の要素が強いのか、「ケ」の要素が強いのか、それによって作戦の立て方が違うし、描く未来も変わってくるので、そのあたりを意識して「FAVORITE‼︎」に限らず、イベント運営に向き合っていこうと思います。最後まで読んでくださりありがとうございました。

20231125  横山黎


次の「FAVORITE‼︎」は東京でやります。参加者まだまだ募集中です!↓↓

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