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キャリア教育の授業をしてきた。

――今日、実際に生徒さんたちの前でキャリアの話をしたわけですが、そのときに僕が思ったことは、「まだまだ可能性を探りたいからこれからもキャリア教育の講師として登壇したい」ってことと、「なんだかんだいって、僕は教壇に立つことが好きなんだな」ってことです。


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家、木の家ゲストハウスマネージャー、FMぱるるんのラジオ番組「Dream Dream Dream」のパーソナリティーとして活動しています。

今回は「キャリア教育の授業をしてきた。」というテーマで話していこうと思います。



🏨キャリア教育の授業

本日、茨城県小美玉市にある美野里中学校でキャリア教育の授業をしてきました。アーストラベル水戸株式会社さんの企画でして、コーディネーターとして関わっている星野さんからのお誘いいただいたんです。

僕は作家をはじめ、木の家ゲストハウスのマネージャー、FMぱるるんのラジオ番組「Dream Dream Dream」のパーソナリティーとして活動しています。実はラジオパーソナリティーのお誘いをいただいたのも、星野さんでした。

今回も、ラジオのスタッフのオフ会のときに、キャリア教育の企画が上がっているとの声をいただきまして、「興味があります!」と伝えたところ、後日本当にご依頼の連絡があったというわけです。

星野さん

今回の企画は、中学2年生を対象にしたもので、面白い仕事をしている大人たちが講師として登壇し、キャリアをテーマに40分の授業をするという内容でした。講師は全部で14人。生徒さんたちが14部屋に分かれて、講師の方の話を計2回聴くという流れです。つまり、講師は2回話をするわけですね。

こういう機会は初めてなので、少なからず緊張感と不安はあったんですが、人前に立ってしゃべることはやってきたし、学生時代に教育実習をしたこともあったので、きっとどうにかなるだろうと楽観視していました。

今日、実際に生徒さんたちの前でキャリアの話をしたわけですが、そのときに僕が思ったことは、「まだまだ可能性を探りたいからこれからもキャリア教育の講師として登壇したい」ってことと、「なんだかんだいって、僕は教壇に立つことが好きなんだな」ってことです。

講師のみなさんで集合写真


🏨手応えと改善点と…

そもそもこの前まで大学生だった僕にキャリアの授業なんてできるのかって話ですけど、僕がどんな風にして仕事を選択したのか、そういった話はできるなと思い至りました。

「『好き』から見つける仕事」というテーマです。

自分の好きなことからどんな働きかけをすれば誰かが喜んでもらうのかを考えてみる。それを繰り返すことで、自分の「好き」から仕事を見つけることができるんですよね。

実際、僕も、「物語をつくること」が好きだから作家になったし、「誰かとわいわいすること」が好きだからそういう場所を作る仕事をしようと思い、木の家ゲストハウスで仕事をしています。「人の話を聴くこと」「思いを伝えること」が好きだから、ラジオパーソナリティーとしても活動しているんです。

授業のなかでは、ちょっとしたワークを交えがら、自分の好きなことからどうやって仕事を見つけていくのかということを、生徒のみんなに考えてもらったんです。

はじめこそ、仕事に対して「面倒くさい」「辛い」「大変」というイメージを持っていた生徒さんたちでしたが、僕の話を受け、次第に頷きが深くなっていき、なかには自分なりに「好き」から仕事を見つけられた人もいました。

授業終わりに担当の先生から簡単な講評をいただいたんですが、その際に、普段はあまり先生の話を聴かないとある生徒さんが今回は意欲的に話を聴いていたと伝えてくれたんです。それだけ興味を惹くことができたのかなと思ったし、もし今日の僕の働きかけが実を結んで誰かの職業選択に良い影響を与えられたのだとしたら、今回の仕事を引き受けてよかったなと振り返っています。

もちろん、改善点、反省点は少なくありません。生徒さんの反応を良くするためにアイスブレイクを設ける必要があったし、ペアワークやグループディスカッションでより双方向性を追求するべきだなとも思いました。

ただ、これに関しては、場数がものをいうなと思っていて、今後も同じような機会に恵まれたら、その都度、ブラッシュアップしていけるんじゃないかなと踏んでいます。


🏨いつかまた教壇という舞台へ

以上の理由から、これからもキャリア教育の授業の講師の仕事は引き受けていきたいなと思った次第です。それとは別で思ったことは、さっきも触れましたが、「僕は教壇に立つことが好きなんだな」ってことでした。

平たくいえば、先生という肩書に対する情熱があるのです。

僕は大学時代は教育学部の学生でして、教育の授業を取っていたし、教育実習にも2回行きました。ただ、あらゆる経験を通じて、僕が用があるのは学校教育よりも社会教育だと気付いて、教員になる選択肢を捨てたんです。

教育実習で子どもたちからもらったもの

言うまでもありませんが、僕自身、学校の先生の仕事をリスペクトしているんだけれども、今の教育システムのせいで、制限がかかってしまっているんですよね。もちろんその制限のなかでどれだけの教育効果を生むかが教師の仕事ではあるんだけれども、僕はそもそも評価教育や受験のための教育に対して懐疑的な立場なので、教育全体に対して、どちらかといえばネガティブなものとして捉えてしまったんです。

そんな僕が久々に教壇に立って、生徒たちを前に授業をする機会に恵まれて、あれこれいろいろ考えてきたけれど、それでも僕はこの場所が好きなんだと再認識できたんですよね。

授業のなかで自分が贈ったメッセージが、学習者の心を動かして、明日への活力へと変わっていく。そんな流れを目撃する喜びは、学校の先生だからこその喜びなのかもしれません。

もちろんこれからどんな未来が待っているのか想像もつきませんが、現時点で、なんとなく、いつかのタイミングで、ふらっと教師になっているかもしれないなと思いました。

あれだけしっかりと捨てた選択肢である学校教員も悪くないかもな、と思ったのはある意味、いちばんの収穫といえるかもしれません。今後はそんな意識も持ちながら、教育という領域をみつめていこうと思います。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20240730 横山黎










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