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応援してくれる人を大切にする。

――作家は読者によって生かされているし、応援してくれる人がいるから、次の作品を届けにいこうと思える。受け取ってくれる人がいるから、メッセージを届けにいこうと思えるんですよね。


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「応援してくれる人を大切にする」というテーマで話していこうと思います。


📚本を買ってくれた人と呑み

昨日、僕の本を買ってくれた人と呑みにいってきました。目的はほかでもありません、飲みたいから……ではなく、感謝を伝えるためです。

同じ大学の子なんですが、彼女は大学生協の書籍部に置かれていた『Message』を買ってくれた人でした。

そうなんです。僕の本は、出版社を通していないくせに本屋さんに並んでいるんです(笑)そのいきさつを簡単に説明しておきますね。


僕は去年『Message』という本をAmazonのサービスを使って出版したんですが、まだ無名の作家の本が見つかるはずもないので、届け方を探ってきました。

分かりやすく地道に営業することを真っ先に思いつき、手売りの日々を送りました。気が付けば、既に150冊を超えていました。

手売りだけじゃ限界があると思い、僕はビブリオバトルに目を付けました。自分のおすすめの本を5分間で紹介する書評合戦のことです。高校時代から続けている僕の趣味(?)でもあって、特技(?)でもあります。

公式のビブリオバトルに参加して、自分の本を自ら紹介してやろうと思い至ったのです。

なんだかんだ上手くいって、全国大会に出場することができたし、それに注目していただいて、大学広報室や新聞社の方に取材を受けたりしました。また、同じようなきっかけで、大学生協からも声がかかったんです。

小説『Message』を置かせてくれませんか、と。

断る理由はどこにもありませんから、僕は承諾して、ついに自分の本が本屋に並ぶという夢を叶えることができたのです。そんなこんなで本屋で売られることになり、昨日一緒に呑んだ子は買って読んでくれたんです。

何が奏功するか分かりませんね、たったひとつの挑戦がたくさんの出逢いを生むことがある。それを思い知らされた気がします。


📚作品と自分を届ける

そもそもどうして彼女が生協の書籍部で買ったことを、僕は知っているのでしょう? それはどうして彼女が僕の本を知ったのか、という謎を解くと明らかになります。

去年の12月頃だったでしょうか、僕は同じ学科の仲良い後輩に、サークルで宣伝しておいてと頼んでおいたんです。僕が自分でつくった電子ポスターと紹介文を送りつけてよろしく!という具合に(笑)

正直どれくらい効果があるか分からなかったけど、何もしないよりはいいと思い行動したわけですが、効果が全くなかったわけじゃなかった。そう、宣伝をお願いした後輩と同じサークルの子が、興味を持ってくれて生協に立ち寄ってくれたんです。

ありがたいことですよね。

ありがたいからこそ、僕は感謝を伝えないと、と思い、飲みに誘ったというわけです。宣伝してくれた後輩が懸け橋になってくれて、向こうも承諾してくれました。


そんなこんなで昨日初めてお会いしたんですが、彼女は僕の人柄を「良い意味で予想外だった」と言葉にしてくれました。作家はもちろん作品で勝負する生き物だけれど、どんな人間が書いているのかが分かった方が、効果的な場合があります。

多分、僕はそう。

僕はどうやら慕われやすい人みたいなので、パーソナルな部分を出していった方が何かと良いことがありそう。いつだったかそう判断したとき、僕は作品を売り込むだけでなく、僕という人間を届けにいこうと決めました。

人間性が分かった方が伝わってほしいことが伝わるし、僕が何かに頑張っていたら応援しようと思ってくれる人がいるかもしれない。現にこれまでもそういう機会が少なくありませんでした。

応援される人になるためにも、自分を知ってもらう作業は必要なのではないでしょうか?



📚応援してくれる人を大切にする

応援される人になりたい!という下心はありつつもそれは行動に踏み出すためのガソリンみたいなもので、エンジンは「感謝」です。

まだ無名だし、子どもみたいに綺麗な世界を夢見ている僕を受け入れてくれる。その尊さを忘れてはいけないなと思いました。

作家は読者によって生かされているし、応援してくれる人がいるから、次の作品を届けにいこうと思える。受け取ってくれる人がいるから、メッセージを届けにいこうと思えるんですよね。

だから、ひとつひとつの出逢いは小さいものかもしれないけれど、それを積み木みたいに積んでいくことで僕は、僕の作品はひとりだちすることできるのです。自分が長く活動していくためにも出逢いを大切にしていくことは必要というわけです。

LINEじゃなくて、DMじゃなくて、ちゃんと生きた言葉でありがとうを伝える。「110」を伝える。その姿勢はこれからも崩さずにいこうと思いました。最後まで読んで下さりありがとうございました。

20230307 横山黎



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