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クリエイターの細部のこだわりは、ほぼ誰も理解できない

ナマステ!
今日はベストの新作打ち合わせで渋谷へ。パタンナーさんが毎度優秀すぎて脱帽。僕の訳のわからない、言語化もできていない思いを汲み取って形にしてくれる。さすがプロだ。こんな感じです↓

本日は
「クリエイターの細部のこだわりは、ほぼ誰も理解できない」

一つの道を極めれば極めるほど、細かいことが気になる。その細部に、クリエイターは命をかけているのだが、消費者でその細部を理解できる人なんて全体の1割もいないと個人的に感じていて。

今日、ベストのパターンの打ち合わせをしている時懐かしい気持ちになったのだ。というのも、僕はもう作曲歴で言うと10年になる。それなりの数の曲をこの世に生み出してきた。売れてる売れていないは置いておいて。

前回よりも、もっと良いものを作りたい!と、きっと全クリエイターが思っていて。ここをもっとこうして、あそこはもっとこうしてと頭を捻って作品を創る。そして世に出して反応をみる。そして結果を見て毎度びっくりする。

そこ!?!?そこが良かったん!?!?みたいなことが本当に頻繁に起こるのだ。自分的にはこのAメロのこのメロディいけてるっしょ、Bメロのこの歌詞ここで韻踏んでるんすよ、みたいに自分なりにこだわったところを評価してもらいたいのだが、「サビのメロディがめちゃくちゃいい」とか「ギターソロ最高」とか、ちょっと思ってもいなかった部分が評価されていたりする。

そして、自分がこだわっていた部分はと言うと・・・。案外誰もノーコメントだったりする。だけど、これがリアルで。

だからと言って消費者の捉え方を非難したいわけでは全くない。むしろ、クリエイターの評価は受け手側にしかできないので、その評価が全てだ。

だから、受け手側に「分かりやすい」「刺さりやすい」「受け入れられやすい」ものがこの世にありふれる。もちろん、ビジネス観点的に、また瞬間最大風速的に見ればオールOKなのだが、それでは面白みがない。そして何より長生きできないのである。

「流行」に乗ることは大事だ。だけど、決してその流行を作り出したオリジナルには勝てず、所詮は二番煎じ止まりになる。だからこそ、本当のブランドやプロダクトは流行を創り出さなければいけないと思う。

評価されなくても地道に愚直に続けていれば、いつかそのこだわりが大きな武器になる日が必ず来ると僕は信じている。そしてその細部のこだわりこそが、「オリジナリティ」なのではないだろうか。

「自分の感性を信じる」と言うのは一見良い言葉に聞こえるが、めちゃくちゃ勇気を消費するクリエイター行為で。これを続けていく、積み上げていくことを僕はこれからもやめないでいたいなと思う。

音楽はまだまだ続けるが、これからはそこに「ファッション」というジャンルが僕の戦場になる。中々評価してもらえなくても、細部のこだわりを捨てずにガシガシ進めていきたい。フェリベトウンラ!


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