読書日記〜後藤さんのこと〜
課題も仕事も山程あり他人からはよく分からないことを言われる。面倒な火曜日に読んで欲しいのは 「後藤さんのこと/円城塔 」
最初から断る。意味不。後藤と言うんだから人?何ていう前提をつけてかかってはいけない。それをしていると早々に作品からグーパンで殴られる。 だからといって読者を置いてきぼりにせず丁寧に説明。後藤を分かった気になる事実を鵜呑みにして自分の常識の範疇で後藤という存在を仮定してしまうと次の文章との齟齬が生まれる 。「嗚呼、後藤はなるほど。そう。存在だったのか」もう後藤=人という概念は文章の前半で早々に砕かれている為存在になる。 「?あれ、後藤とは?最早実体がない? 」 の繰り返し。 正直読んでいて気分のいいものではない。あまりに丁寧な説明、常識の範囲で収まらない展開は面倒。
目には目を、歯には歯を、面倒には面倒を。この位面倒なものを読んだ後にふっと息を吐くことで面倒なことの糸口が見つかるかも知れない。
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