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映画日記

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邦画、洋画、韓国映画など鑑賞記録をまとめています。
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2020年9月の記事一覧

映画日記〜万引き家族〜

映画日記〜万引き家族〜

ずっと見たかった映画「万引き家族/是枝裕和」をみる。帰路の電車にてnoteを書く。映画館の外見が超良いものだった。見て。

万引き家族は凸凹の家族の絆、愛情を描いた話。子供を誘拐し繰り返された万引き。一見し歪むよう見える愛。実はとても真っ直ぐ。世間的に良いとは言えない生活中の愛情。とても鋭く尖る。光に当てると歪んで見える。社会の眼光、取材カメラの閃光により。

これは色んなものに通ずる。真っ直ぐ突

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映画日記〜ホドロフスキーのサイコマジック〜

映画日記〜ホドロフスキーのサイコマジック〜

1ヶ月も前に貰った相談の答えきれない相談一覧をずっと眺めては回答をつらつらと何千文字も書き消してを繰り返す。雨天の静かな土曜日。朝、昼になっても薄暗い。ずっと雨の音がする。何音。ぼんやり頭痛。余計なことを考えない今日。「ホドロフスキーのサイコマジック」社会的距離感拡大戦略の保たれた劇場で見る。3倍の値段を払って。いい。何時もこの位映画館に隙間があって。いい。サイコマジックは主人公が続ける心理療法で

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映画日記〜half of it〜

映画日記〜half of it〜

「孤独に耐えられるのさ、真実とすれ違った」という詞の歌がお守り。孤独について如何考えている?凡百人が問う度に呼吸について如何考えている?問われる気持ちになる。苦笑い。孤独、愛について語ることを求められる時訪ねる人の中で2つが相反するものである前提が見え隠れ。

何処から如何言っていいのか分からない。やはり私は苦笑い。そんなことばかり。まともな返事が何時も出来ないままふにゃふにゃ愛想笑い。終わる。取

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映画日記〜ジョジョ・ラビット〜

映画日記〜ジョジョ・ラビット〜

私的感想。常識外れな行動をする人、法的、道徳的に過ちを犯した人に対しその人の隅から隅まで全て悪と決定したかのよう糾弾する人。そこら中に。

流れにおいて悪の行為自体の厳密な違法性の有無、被害者が如何思うかなどと細かな明細は無視されることが多く、更には糾弾対象が如何思い何を考えて生きて来たか、これから如何していけば良くなるかに関心を置く人は非常に少ない。

本当はどんな過ちも先良くなる為の礎にした方

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映画日記〜ロマンスドール〜

映画日記〜ロマンスドール〜

報われない努力はある。誰にとっても当たり前の事実。何に置いても無駄に悲観することなく冷静に考える癖を何とか保ち思考。言葉も悲観故に捻り出す卑屈名言集の一節ではない。本当普通。

読んだ人に、努力は例え失敗しても経験とし体内蓄積される。報われないことは絶対にないと熱く話をされた時私は今励まされようとしているのかと感じる。主張は一理ある。私の言う努力は誰かの為にした努力のみを指す。逆に言うと誰かの為以

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映画日記〜グリーン・ブック〜

「グリーンブック」観る。1ヶ月前の話。劇場を出ながら興奮した頭でアカデミー作品賞を取って当たり前。思わず口に出す位、快心の出来。腕っ節が強くいい加減。情に厚く心根の優しい伊人用心棒、孤高の天才黒人ピアニストの心の機微が喜劇的に分かりやすく諧謔に描かれる。大雑把な例えは、誰が観ても何処かしら感動可能。

鑑賞後、外出。雨が降る。映画中でも2人は雨に降られ、車の前照灯反射、2人の体から滴る水。全部綺麗

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