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香港レシピ

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#薬膳

【エッセイ編】『老火湯』は『嫲嫲』と『厨房』の匂い。

【エッセイ編】『老火湯』は『嫲嫲』と『厨房』の匂い。

香港の「家庭の味」と言えばコトコト煮込むスープ『老火湯』という三文字が先ず出てくる。

『無湯不成餐』(スープがないと食事に成り立たない)という言葉の通り、香港の食事でまず何よりも大事なのがスープ。季節や体調に合わせ、中医学の教えに基づいて、様々な食材を組み合わせるスープは『媽咪』たちが家族への愛情を表す「有形表現」だ。

『老火湯』というスープは、長時間煮込むことにより食材の栄養と旨味が溶け込ん

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レシピ #1【理論編】五円『緣份』!『腌陳腎』(干し砂肝の作り方)

レシピ #1【理論編】五円『緣份』!『腌陳腎』(干し砂肝の作り方)

この記事を目に留めていただき、誠にどうもありがとうございます。

この『*¹緣份』を大事に, ご応援を~
この『*¹緣份』を大切に大切にします。私、フードエッセイスト・レシピ クリエイターとして活動しながら、見てくださる方がいらっしゃらないと成長が出来ません。やる気も沸いてきません。

アメリカの"Buy me a coffee"というウェブサイトはご存知でしょうか?こちらはクリエイターの作品に

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【エッセイ編】香港人の秋の味覚は不可思議な「干し〇〇」!

【エッセイ編】香港人の秋の味覚は不可思議な「干し〇〇」!

日本語のことわざで「親の背を見て子は育つ」を初めて聞いた時に、パッと浮かんだ映像は・・・

ある秋晴れの午後、窓から差し込んで来た眩しい南半球の日差は午後か正午か紛らわしい。うちは天井が高いから? リビングが広いから? 空気は乾燥してるから? 二重レンガの構造だから? あれほど暑く感じなかった。

キッチンを背にした父が黙々とダイニングテーブルで向き合って、タコ糸で何かを没頭に結び縛ってた。干し柿

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