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小さな県から見た世界

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日本で最も人口の少ない鳥取県に住みながら気づいた地方の暮らしや思い。日々つれづれに綴っています。
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#読書

「ゆたかさのしてん」を読んで得た、“暮らしのなかで働く”視点

「ゆたかさのしてん」を読んで得た、“暮らしのなかで働く”視点

鳥取は、なにもない?日本一人口が少ない都道府県、鳥取。

転勤してから、数えきれないほどの人に「鳥取はなにもないから、つまらないでしょ?」と言われた。その頃はまだ何も知らなくて、曖昧な返事しかできなかった気がする。

かけられた言葉は謙遜なのか、はたまた本気なのか。

どちらにしろ、なんだか悲しかった。

“鳥取はなにもない”と思っているのも、
“なにもないからつまらない”と思っているのも、
本気

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離れたい、でも忘れたくない

離れたい、でも忘れたくない

恋愛の話ではない。「ふるさと」について書きたいと思う。

関東の新興住宅地で生まれ育った私には、「ふるさと」と思えるような場所の意識が希薄だ。

両親の実家はともに関西にあって、私が生まれ育った場所とは違う。

盆暮れに、両親と一緒に関西の実家に帰っていたことから、幸いにも「田舎に帰る」という経験は持つことができたが、子供時代に村の祭りや、地域の活動に参加したという記憶がほとんどない。

それが5

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