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落語ラン

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古典落語に出てくる地名を辿ってランニングをします。
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落語ラン vol.36 「悋気の火の玉ラン」

落語ラン vol.36 「悋気の火の玉ラン」

早朝、NHKの落語番組を見ていたら古今亭菊之丞師匠が「悋気の火の玉」をお演りになっていたので、早速ランしてみました。普段も走っている界隈ですが、あるテーマを持って走ると見えてくる景色も少し変わってきますね。

あらすじ【花川戸】の鼻緒問屋、橘屋の主人は根が堅く遊びの経験がなかったが、ある寄合の後無理やり【吉原】に連れていかれる。楽しみを覚えてしまった橘屋だが、そこは商人。何とかお金が掛からない方法

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落語ラン vol.35 「今戸の狐ラン」

落語ラン vol.35 「今戸の狐ラン」

4月になり、新年度ですね。なかなか新型コロナとの戦いのトンネルを抜けられませんが、今戸神社周辺を中心に神社仏閣巡りをしました。
「今戸の狐」は実は寄席ではナマを聞いたことがありません。また、今では馴染みが薄い表現や習俗もあるため、やや説明を要する噺かも知れませんね。

あらすじ江戸の名人三笑亭可楽は【下谷神社】で初めて寄席を開いた人。その門下の若い二つ目良助。当然寄席の上りだけでは食えずに、生活は

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落語ラン vol.34 「恋の山手線ラン(後編)」

落語ラン vol.34 「恋の山手線ラン(後編)」

1月に「恋の山手線」ランをやったのですが、時間不足で新宿で終わっていましたので、その続きです。
前半は、「Vol.13 恋の山手線ラン」をご参照下さい。

ランニングコース新宿→御徒町(山手線)

【恋の山手線(後編)】夜よぎ(代々木)なったら家を出て、腹じゅく(原宿)減ったと、渋や(渋谷)顔。
彼女に会えればエビス(恵比寿)顔。
親父が生きてて目黒い内(目黒)は私もいくらか豪胆だ(五反田)、

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落語ラン vol.33 「花見の仇討ちラン」

落語ラン vol.33 「花見の仇討ちラン」

銭湯で上野の花の噂かな(子規)。
上野のお山の中に「正岡子規記念球場」がありますが、実際に正岡子規は頻繁に上野で野球を楽しんでいたようですね。
江戸時代、花見の名所と言えば上野、浅草、飛鳥山といったところだと思いますが、上野は家光公が、飛鳥山は吉宗公が庶民のために桜を植えたと言われています。「花見の仇討ち」は上野バージョンと飛鳥山バージョンの両方がありますが、上野は江戸時代歌舞音曲が禁止されていた

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落語ラン vol.32 「小言幸兵衛ラン」

落語ラン vol.32 「小言幸兵衛ラン」

当代の桂三木助師匠の昇進披露パーティーの際に、お土産をたくさん頂いたのですが、その中に先代の三木助師匠(当代の伯父様)のCD(セット)が入っていました。
その中に「小言幸兵衛」が収録されていて、これが面白い!そもそも小言幸兵衛という噺は、そのまま演じると今の価値観からは少し外れてしまった表現や行いが出てきますので、寄席などで掛けづらいのかも知れませんが、私は大好きな噺です。
先代の三木助師匠がお亡

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落語ラン vol.31 「大工調べラン」

落語ラン vol.31 「大工調べラン」

神田を舞台にした落語というのはいくつもありますが、職人気質がしっかり出ていて、分かりやすい噺としては「大工調べ」が一番かも知れません。
三菱総研時代は、神田で良く飲んでいたこともあり、竪大工町周辺も非常に馴染みがあります。この辺を政五郎さんや八っつぁん、熊さんがウロウロしていたかと思うと、楽しくなってきますね。

あらすじ大工の腕は良い与太郎がしばらく仕事に出てこない。【番町】のお屋敷の仕事が入っ

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落語ラン vol.30 「居残り佐平次ラン」

落語ラン vol.30 「居残り佐平次ラン」

品川はなかなか馴染みがありません。さー、今日は品川に買い物に行こうか、ってことにもなりませんし、美味しいものでも食べに行こうかとか飲みに行こうかってことにもなりません。
ただ、もちろん東海道最初の宿場町ですし、落語の世界では面白い噺の舞台でもあります。浅草の観音様の裏手の里である吉原を北里、北と呼ぶのに対し、品川宿の遊郭は南国、南と呼ばれこちらもたいそう栄えたようです。
「上は来ず、中は昼来て昼帰

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落語ラン vol.29 「紀州ラン」

落語ラン vol.29 「紀州ラン」

組織のトップが何らかの理由で交代せざるを得ない場合、後継者をどうするかというのは大きな問題ですね。江戸時代も七代将軍の家継公はご病弱であったため、早逝され、ご存じのように吉宗公に白羽の矢が立ちます。
スムーズにいけば、尾州公徳川継友の目が大きかったはずのところ、吉宗公が選ばれたのは諸説ありますが、落語の世界でもこの顛末をとりあげています。お休みだったので、御三家の上屋敷界隈を走ってみました。

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落語ラン vol.28 「しじみ売りラン」

落語ラン vol.28 「しじみ売りラン」

都内の街ランをやっていると、道の形状や街の様子が明らかに不自然だったり、昔はどうなっていたんだろう?と思ったりするところがありますね。特に、湾岸地域やお濠沿いがそうです。
今回は「しじみ売り」ランで銀座・汐留周辺に行きましたが、あの辺りの道路の形状も古地図と照らすと経緯が良く分かります。

あらすじ茅場町の魚屋和泉屋の次郎吉。ただ、裏ではご存じネズミ小僧。ある日、博打で大負けのあと、【新橋汐留】の

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落語ラン vol.27 「王子の狐ラン」

落語ラン vol.27 「王子の狐ラン」

落語に出てくる飲食店がまだ残っている場合があります。例えば長命寺桜餅(おせつ徳三郎)、明神下神田川(素人鰻)などでしょうか。もちろん、百川(百川)、おかめ団子(黄金餅)など、今はもう無くなってしまったお店も多いのですが、落語に出てくるお店がまだあるとなると、是非行ってみたいと思うのが人情でしょう。そして真っ先に思い浮かぶのが王子の「扇屋」で、お調子者の男が、狐が化けたオツなお姉さんと立ち寄るのがこ

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落語ラン vol.26 「御慶ラン」

落語ラン vol.26 「御慶ラン」

正月にふさわしい噺というのはいくつもあります。この「御慶」もその一つ。
ところが、私はナマでこの噺を聞いたことがないんですよ。理由は2つあります。一つは、初席(お正月の寄席のプログラム)は、噺家さんの持ち時間が限られているので、これを聞くためには正月のホール落語を見つけるしかありません(といっても、この噺がかかるかは微妙)。
もう一つは、例えば桃月庵白酒師匠が著書(「白酒ひとり壺中の天(白夜書房)

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落語ラン vol.25 「芝浜ラン」

落語ラン vol.25 「芝浜ラン」

「芝浜」は三遊亭圓朝作の三題噺で、もともとはそんなに長いものではなく、軽い噺だったようです。それを三代目桂三木助がディテールの描写や立体的な構成によってしっかりとした人情噺に高めたと言われています。
それだけに、こんなにも主人公や、途中の情景描写、とりわけおかみさんの描き方が演者によって異なる噺も珍しいのではないでしょうか?(詳細は、「噺は生きている(広瀬和生)」に詳しいです)
当代の三木助師匠の

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落語ラン vol.24 「乳房榎ラン」

落語ラン vol.24 「乳房榎ラン」

沖縄100Kウルトラマラソン(200Kの部)完走のために距離を稼ぐ必要のある私のためにあるとしかいいようがない噺を発見しました。その名は「乳房榎」。フランス書院文庫にでも所蔵されそうなタイトルですが、ゴリゴリの怪談大作です。私は以前立川こはるさんで聞いた事があります。

あらすじ絵を描くのが得意な間与島伊惣次は、武家を辞して「菱川重信」という絵師になり、絶世の美人と評判のおせきと生まれたばかりの真

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落語ラン vol.23 「猫定ラン」

落語ラン vol.23 「猫定ラン」

忠臣蔵の季節でもありますし、回向院方面に行ってみようと「猫定」をとり上げました。が、この猫定、私は寄席やホール落語では聞いたことがありません。それどころか、圓生師匠の古い音源でしか聞いたことがありませんので、コースは結構手探りでした…。

あらすじ【八丁堀玉子屋新道】に住む魚屋の定吉。魚屋とは名ばかりで本業が博打打ち。朝湯の帰りに居酒屋で真っ黒な猫を引き取り、熊と名付ける。猫嫌いの女房が湯に行った

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