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【イタリアで就活・就労】番外編 州認定ホテル資格に合格!


授業は最前列で頑張る派



はじめに

2024年4月~7月の訓練講座と
9月の最終資格試験について
個人の経験をまとめた事項なので、
最新の情報は各自でご確認下さい。



全体の流れ


  • 2024年2月:ハローワークで受講登録

  • 4月末:講座開始

  • 6月中旬:授業(150時間)終了

  • 7月中旬:インターン研修(110時間)終了

  • 9月初旬:州認定最終試験



ハロワ推薦の職業訓練講座

以前の記事 ▶⑧失業手当の申請 で紹介したように、
Centro per l'Impiego(ハローワーク)での必須面談で
求職企業や職業訓練講座などを紹介される。

失業手当申請者がハロワで登録する職業訓練講座は
受講料無料だが、
1度登録するとキャンセル不可なので
開講場所やトータル授業時間など
熟考してから講座を選ぶ事を勧める。

⑧失業手当の申請

ハロワでは様々な講座を紹介してもらえるが、
内容だけでなく
実施場所や受講時間数なども考え
自分の希望をしっかり伝える事が重要である。

各講座には開講最低人数があり、
その人数に達するまでは講座は始まらない。
そして、
いつ頃始まりそうか、
もしくは集まらずに講座中止となるのか、など
途中経過について
ハロワ側は一切関与しない。
ただひたすら、待つのみである。


個人の経験

ソムリエ資格の勉強は続けているが、
日々の仕事としては
飲食業界から転職したいと思っていた。
ホテルレセプションに関しては、
ハロワに行く前から
ネット上の求人広告に応募してはいたが、
未経験だった為にどの企業からも返信が無かった。
その経験を踏まえて、
一度専門職の資格を取ろうと考えたのである。

シエナは
フィレンツェから近い有名な観光地だが、
長期在住日本人はとても少ない。
そして、小さい町が故に日本人観光客は


  • フィレンツェ宿泊

  • 日帰りでシエナ観光


というパターンが多いが、
稀にシエナに宿泊する日本人もいる。

つまり、
イタリア語と英語を話せる日本人の
ホテルレセプショニストは、
当たれば需要が大きいと考えたのだ。
(ただし、元の需要がほぼ皆無なのだが。。)


職業訓練講座

ハロワで講座に登録し
その後何も連絡が無かったが、
2ヶ月後のある日、
講座開講前の担当者と受講者全員の顔合わせについて
訓練学校からメールが届いた。
(ハロワからではなく、学校からの連絡)

顔合わせの日に
各個人の自己紹介、
授業日程や授業内容などを話し合う。

※訓練学校によって異なります。


トスカーナ州認定ホテルレセプション資格

筆者が受講した講座は


座学:150時間

  • フロントオフィス、バックオフィス

  • マーケティング

  • 経営学

  • 救護

  • ハウスキーピング

  • 専門英語

  • SDGs     など

  • 各科目授業最終日に小テスト有り

インターン研修:110時間

合計:260時間

最終試験:筆記、口頭試問


という内容で、
4月30日から6月17日まで座学、
その後、受講者全員がインターン研修へ行った。

研修は110時間と定められており、
詳しい日程は
受講者自身が受け入れ先企業と交渉する。
筆者は
6月20日から7月20日までの1ヶ月間だった。


インターン研修

1週間に最大40時間で出勤するが、無給である。
これはトスカーナ州の規定である。

学校からは
州認定のインターン研修記帳が渡され、


  • 何月何日

  • 何時何分から何時何分まで

  • 何時間

  • どのような内容か

  • 受講者と受け入れ先企業担当者のサイン


を毎日書き込まないといけない。
そしてこの記帳を失くすと手続きが大変らしいので、
失くさないに徹する事。

110時間の研修が終われば、
記帳を学校に提出する。
受け入れ先企業の担当者は、
訓練学校の担当者へ
受講者の研修態度などの総括を提出する。


最終資格試験

座学の期間中、講座担当者から
『9月頃に州認定の最終試験がある』と聞いていた。
その後、最終試験は9月5日と決定され、
試験の約1週間前に


  • 試験会場(座学を受けた職業訓練学校)

  • 集合時間

  • 試験時間

  • 試験内容のイメージ

  • 必要物(身分証明書)


の連絡が届いた。

因みに試験問題の詳細は口外禁止なので、
ここでは残念ながら紹介出来ない。

試験当日


  • 午前中:筆記試験(2時間)

  • 午後:口頭試問(15~20分/人)


試験監督は、
訓練学校講座担当者1人、
州から派遣される代表者1人と、
外部からのプロ1人の合計3人。
元々の受講者(試験受験者)が少数だったので、
監督官3人でも問題は無かった。

午前中の筆記試験は11時半に終了し、
監督官によって即採点される。

(その間、自分達はランチ休憩)

午後は14時頃から
1人ずつ順番に別室へ呼ばれ、口頭試問開始。
監督官3人 対 受験者1人 である。
自分の番が終わり次第帰宅して良い。


合格発表

試験後、講座担当者から
『全員良い成績で終えた』と褒められた。
そして翌日、
最終的な点数の連絡が個別に届いた。

自分は、97/100点とほぼ満点で合格でした!



イタリアで、
イタリア語で、
トスカーナ州認定の資格試験に合格した。

胸を張って言える。

自分は
イタリア語も
ホテル業務知識もあるのだ、と。
2024年9月、
また1つ、自分のレベルが上がって嬉しい。


資格試験合格体験記を最後まで読んで頂き、
有難うございました!



イタリアでは
様々な規律が頻繁に変更されるので、
最新の情報は
必ず各自でお調べ頂きますようお願い致します。



在イタリア日本国大使館(ローマ)
在ミラノ日本国総領事館(ミラノ)
イタリア政府 公式サイト
イタリア警察 公式サイト
イタリア政府 保険証公式サイト
もしくはエージェント会社などに問い合わせる等、
最新の情報は必ずご自身でご確認下さい。

▶メインSNS:ブログ「シエナの坂道。。」


【イタリア就活・就労・一般情報】目次

▷▷就活・就労
① イタリアの就労事情
② イタリアの履歴書
③ ネットで仕事を探すなら
④ 新規雇用許可枠
⑤ イタリアの失業率
⑥ ワーホリ協定発表
⑦ 退職届手続き
⑧ 失業手当の申請

▷▷生活一般情報
① CIE(電子身分証明書)の申請
② INPSの登録(CIE登録)
③ イタリアの保険証
④ 新型コロナウィルス ワクチン予約
⑤ 保険証の自宅郵送
⑥ 保険証の更新
⑦ 掛かりつけ医のオンライン登録
⑧ パスポートの申請方法
⑨ パスポートの受け取り

▷▷番外編
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