マガジンのカバー画像

【無料】365Movie's集

359
2020年1年間続けた映画感想のアウトプットを365日文書記事にしました。 僕のフィルターを通した感想をまとめてみましたので、是非。
運営しているクリエイター

#映画好きな人と繋がりたい

1/365 本日の映画『一人っ子の国』

1/365 本日の映画『一人っ子の国』

1979年から2015年まで導入された厳格な人口削減策、計画生育政策。

それがいわゆる一人っ子政策だけど、この実態は本当悲惨なもの。

それを様々な立場の人をインタビューしたドキュメンタリー作品。

本当に多くの人にその実態を知ってほしいし、

社会や環境の影響でそこにいたら自分の環境はヤバいんだって事に気付かされず、

政策だからと人生の決断を他人に決められ結果に責任を持てない無気力化に陥って

もっとみる
2/365 本日の映画『失くした体』

2/365 本日の映画『失くした体』

繊細な映像に大胆なアニメーションが上手くマッチしていて、

物語はシンプルながらも切断された手の視点から見た社会が描かれている。

作品を通して様々な背景から

"冷たさ"

を感じ、回想シーンではモノクロが使われ色と温度を失った世界を描いていたり

人間を細かく描かれているが全体的に淡白で温度を感じない様子が

まさに主人公の置かれている立場を描いているように思えた。その中にも

"正気"

もっとみる
56/365
『エターナルサンシャイン』
なんでかわからない衝動だからこそ従うべきだと思わせてくれる作品。
ミシェル・ゴンドリー監督

56/365 『エターナルサンシャイン』 なんでかわからない衝動だからこそ従うべきだと思わせてくれる作品。 ミシェル・ゴンドリー監督

中々見ないジャンルで難しかった映画。

情報がありふれている世の中、理由や根拠ばかり求められるし、"正解"を探し間違いは損だと教わる教育を受けるから、生涯のパートナーも条件を決めたりする。

さらにネットによる情報や記憶からの情報のフィルターをかけられ脳をカモフラージュされ、感覚や衝動までもが理由や根拠、あらゆる情報によって全て洗脳されているんだと気付かされた。

だからこそ"よくわからない衝動、

もっとみる
57/365
『マリッジ・ストーリー』
何かに抑圧された人生から抜け出したい方へ。
ノア・バームバック監督

57/365 『マリッジ・ストーリー』 何かに抑圧された人生から抜け出したい方へ。 ノア・バームバック監督

前に見た『クレイマー・クレイマー』と似ていて、離婚裁判がテーマ。

スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライバー

のありがち感に陥らない、人間の脆さ・愚かさ・優しさ全ての感情を爆発させた

愛し合っているのに離婚せざる負えない矛盾した背景の中、怒鳴り合ったシーンが印象的だった。

結婚がゴールじゃないし、結婚したから幸せとは限らない。

恋愛が全てだとか人は家族を持つモノだとか下らないし、そんな

もっとみる
58/365
『グリーン・インフェルノ』
あるから動けない。無ければ動くしかない。
イーライ・ロス監督

58/365 『グリーン・インフェルノ』 あるから動けない。無ければ動くしかない。 イーライ・ロス監督

try a movie one hate.
食人族と聞いて心地いい人はいないと思うけどそれを題材にした作品。

ありがちな展開から人間が豚や牛の様に古屋に入れられるんだけど、1人また1人と生きたまま四肢を切断されたり、生きたまま人に食べられたりとキツい描写が度々続き主人公達は"死"を目の当たりにする。

僕もこの映画を見て"死"について考えてみた。

職を失おうが一文無しになろうが生きていけてしま

もっとみる
59/365
『ザ・ルースレス ~とあるマフィアの転落人生~』
自分を変えたい人へ。
レナート・デ・マリア監督

59/365 『ザ・ルースレス ~とあるマフィアの転落人生~』 自分を変えたい人へ。 レナート・デ・マリア監督

1980年に実在したアフィアを基にし、

『グッドフェローズ』より少しイタリアンマフィアの生々しさを出した映画だった。

一言で言うとつまらない。笑

ただ、環境を変えたければ過去の人を全て切る事くらいの覚悟がないと変わらないんだと。

全く知らない地で全く知らない人と接する事で人生が変わるって事なんだと思う。

自分を変えたいだけの自分よがりなナルシストには是非見てもらいたい。

60/365
『ダラス・バイヤーズクラブ』
GIVEからしか何も生まれない。
ジャン=マルク・ヴァレ監督

60/365 『ダラス・バイヤーズクラブ』 GIVEからしか何も生まれない。 ジャン=マルク・ヴァレ監督

インターネットもなく、まだエイズに対して悪評と誤情報が飛び交っていた1980年代半ば。

しかもアメリカで最も保守的とされるテキサス州。HIV陰性宣告を受けさらには余命を告げられた自分を貫いた実在した男の生き様を描いた作品。

病院は本当に効く薬を与えない、その方がリピートするしビジネスになるわけだ。

最近なんか病院で処方される薬より効く薬やサプリなんてざらにあるしビジネス以外にもこういう見方も

もっとみる
61/365
『フラワー・ショウ』 希望が枯れても絶やすな。ヴィヴィアン・デ・コルシィ監督

61/365 『フラワー・ショウ』 希望が枯れても絶やすな。ヴィヴィアン・デ・コルシィ監督

メアリー・レイノルズという実在する人物の物語をベースに映画化された作品なんだけど

田舎者が都会に出て何かトップを目指す映画って多角的に見れるから、だからこそ定点観測する見方もいいなと。

1つの角度から映画を見るからより他の作品を見た時に知識をつなぎ合わせられるし、時代背景も把握しやすい。

僕の場合は多様性だったりするわけなんだけど、フラワーショウ=華やか、豪華という社会の偏った価値観に、雑草

もっとみる
62/365
『フード・インク』
分かっていても出来ないくて困っているのは、凡人だから。
ロバート・ケナー監督

62/365 『フード・インク』 分かっていても出来ないくて困っているのは、凡人だから。 ロバート・ケナー監督

テーマは"食糧生産"、牛豚鳥といった精肉が顧客に届くまでを描き生産性の過剰と価格の安さを訴える作品。過程を描いた作品だから、牛豚鳥などが殺される描写もよく見受けられたが他と製品と同じ扱いを受けてるわけだ。

別にそれがいいとか悪いとか僕自身が評論は出来ないけど、外食で食べる肉や野菜がどこから仕入れているのかなど気にする人はそう多くないはず。スーパーで旬なモノを買って家族食卓で食べる方が健康的でいい

もっとみる
63/365
『スーパーバッド 童貞ウォーズ』
誰といるか、どこにいるかが重要。
グレッグ・モットーラ監督

63/365 『スーパーバッド 童貞ウォーズ』 誰といるか、どこにいるかが重要。 グレッグ・モットーラ監督

実話の元にしたコメディ映画で、実際に脚本をセス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグが手掛け、彼らの高校3年の卒業間近を描いた作品。

学生生活なんかまさに誰といるかで学校生活を左右するってくらい"どのコミュニティに入るか"が重要なわけだ。だけど卒業して社会に出てからの方が重要になってくる。

学生までは生まれた場所や偏差値などで半強制的に限られた中で選ばないといけないが、社会はそうではない。

S

もっとみる
64/365
『トゥルーマン・ショー』
ブレない自分を作るためには。
ピーター・ウィアー監督

64/365 『トゥルーマン・ショー』 ブレない自分を作るためには。 ピーター・ウィアー監督

主人公は生まれて30年間ドームの中で生活し、全て現実だと信じて育ってきたから本物の夕日を知らないから、作り物の夕日を見て"いい夕日だ"と言う。

『マトリックス』と同じで、誰かに作られた世界で、誰かに付き合う人も決められ、誰かに作られた人生を歩んでいる事を気づかないうちに操られていたわけだ。勿論疑う事も知らず。

この主人公の生き方を見て面白かったで終わるのか自分も実はそうなのかもしれないと思うの

もっとみる
65/365
『シェイム』
人と違うことが恥ずかしいわけない。
違いを受け入れられない方が俺は恥ずかしいよ。
スティーヴ・マックイーン監督

65/365 『シェイム』 人と違うことが恥ずかしいわけない。 違いを受け入れられない方が俺は恥ずかしいよ。 スティーヴ・マックイーン監督

今作は仕事中だろうが抜け出しマスをかき、家にいても常にポルノ動画ばかり流したり、毎晩女の子を買ってはヤッてを繰り返す性依存症の男性と、恋愛依存症の情緒不安定な自殺癖のその男性の妹との物語。

『それでも夜は明ける』でもお馴染みのスティーヴ・マックイーン監督、今作では2人の心の闇を描くのが上手く、言語だけでなくその心の闇に直結するのは主に2人の関係や背景からなるもので性依存、恋愛依存、同性愛の魂胆等

もっとみる
66/365
『チャーリング・クロス街 84番地』
本や映画には膨大な知識が詰まっている。
デヴィッド・ジョーンズ監督

66/365 『チャーリング・クロス街 84番地』 本や映画には膨大な知識が詰まっている。 デヴィッド・ジョーンズ監督

小説のタイトルが『チャーリング・クロス街 84番地 書物を愛する人のための本』となっている。

本作はその小説を映画化したもの。

第二次世界大戦後の1947年舞台で、今作はアメリカに住む女性が新聞の広告で見つけた古書社に文通を送る事から始まり、20年にわたり文通のやりとりが続いていた。

WWⅡの勝者のUKとUSAが戦後の私生活をリアルに描かれており、何不自由なく過ごせる欧米と、物不足で食料も配

もっとみる
67/365
『容疑者、ホアキン・フェニックス』
折れそうな心なんて折った方がいい。
ケイシー・アフレック監督

67/365 『容疑者、ホアキン・フェニックス』 折れそうな心なんて折った方がいい。 ケイシー・アフレック監督

昨年の映画『ジョーカー』で2020アカデミー賞主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックスの2008年末の突如俳優引退を宣言し、ラッパーに転向したが当時の壮絶な生活やドキュメンタリー映画。

何かでうまくいってる人は絶対下積み時代があったわけで、本作では俳優という表に立つ人が、色々なところで叩かれ、人に笑われ、俳優業を辞めラッパーになったが誰もCDを使ってくれない現状で心も折れそうになる。

そうい

もっとみる