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痔除伝

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とある肛門疾患の発症から完治まで、10年近くの戦いのまとめ。面白おかしく描きました。ぜひお付き合いください!
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2021年5月の記事一覧

痔除伝 最終章 conclusion

痔除伝 最終章 conclusion

退院後に困ったのは、ガーゼの確保だった。

退院時、アヌスを拭く用と、浸出液を受け止める用のガーゼをもらったが、合計10枚程度。節約したとしても1、2日分である。普通に使えばすぐなくなってしまう様な量だ。

しかし、私にはある秘策があった。退院時の生活について、看護師さんからレクチャーを受けた時のことである。

しばらくはウォシュレット+ガーゼで対応する様に言われたのだが、赤ちゃん用のウェットタイ

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痔除伝 第十三章 tomorrow

痔除伝 第十三章 tomorrow

痔瘻の状況と手術によっては即日手術、1日で退院というケースもあるようだが、私の場合は8日間(月曜入院、火曜手術、翌月曜退院)の入院生活となった。

後で聞いたところによると、今回の手術は、「切開解放術」。アヌスを切り開いて、痔瘻の穴を無くしてくれたらしい。

アヌスを切り開くとか、大丈夫なの?括約筋がバカになって、大便漏れ太郎になるんじゃないの?と思うが、私の痔瘻の穴はアナスよりも背中側にあり、括

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痔除伝 第十二章 おちんちん事変

痔除伝 第十二章 おちんちん事変

※一部、性的と判断されかねない表現があったので有料公開を予定しておりましたが、無料公開で問題ないだろうと判断しました。ご意見があれば制限をかけます。ただし、18禁設定になってしまったようです。これも、ご意見があれば解除申請します。

おてんば看護師達にストレッチャーで運ばれ、無事病室に着いた。ストレッチャーから自分のベッドに移される時、複数の看護師さんが協力して下のシーツごと私を持ち上げ、ベッドに

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痔除伝 第十一章 後編 Have you ever smelled the Baked asshole?

痔除伝 第十一章 後編 Have you ever smelled the Baked asshole?

オペ室は、思ったよりも狭かった。大体12畳くらい。もっと広いイメージだったが、手術の内容、難易度などによって広さが変わるのかもしれない。

執刀医やオペナースは、オペ中に赤いもの(血液や内臓など)ばかり見ることになるため、部屋の内部が寒色系の内装になっていると聞いたことがある。赤いものばかりを見続けた後に白いものを見ると、反対色である青や緑などのシミが見えるようになるらしい。

確かに、オペ室の壁

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