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【note版】バリ島じゃないよ、英ウェールズのバリー島

日本ではいま頃、梅雨の真っ只中でしょうか。こちらイギリスも相変わらず雨はよく降りますが、肌寒い季節がようやく終わり、1年でもっとも過ごしやすい初夏が訪れました。この時期は比較的晴天が続くので、いつもならどんより暗〜い写真ばかりで手こずる撮影も、ラクラクはかどります♪

今回は、これからぐんぐん暑くなる(といってもたかが知れてる😂)このシーズンにぴったりの、ウェールズにある半島「バリー島(Barry Island)」の観光情報をお伝えします。眩いばかりに輝く太陽光(イギリスにしては・・)をお楽しみください。※以下は他媒体に掲載中の記事から転載(自著)した、過去のものです。noteには私の個人的な記録として一部割愛、再編集(くだけた文調や写真のキャプション、絵文字など)したものをお届けします。フルバージョンの原文はこちらをご参照ください(2021年6月28日執筆分)。

イギリスの中の「異国」ことウェールズ

ウェールズはイギリス(グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国)を構成する4つの地域(国、countryの位置づけ)のうちのひとつです。そのほか3つの地域はイングランド、スコットランド、北アイルランドですが、グレート・ブリテン島南西部にあるウェールズは「イングランドおよびウェールズの一部」として扱われ、イギリスの国旗にウェールズの国旗だけが含まれていないなど、スコットランドや北アイルランドと比べてもその独自性は際立ちます。

パスポートこそ不要ですが、公用語には英語と並んでウェールズ語があり、道路標識や観光パンフレット、各種看板などは2ヵ国語で表示されています。そのため、イギリスにいながらまるで、さらに別の国を訪れたかのような異国気分を味わうことができます。

ウェールズ語と英語で書かれた看板

バリー島は、そのウェールズの南部にある地区で、ウェールズ語で「Ynys y Barri」と言います。現在は半島ですが「島」と言うだけあり、バリーの町が拡大するにつれ本土とつながった1980年代以前は独立した島でした。

砂浜が魅力のバリー島ビーチ

日本で海水浴場と言えばもちろん砂浜を思い浮かべるかと思いますが、実はイギリスでは河原の小石のような砂利のビーチが主流。ウィットモア湾に面したバリー島の海水浴場はその点、イギリスでは限られた砂浜になっています。

雨ばかりで春先でも寒さが残るイギリスでは、6月と言えば待ち望んでいた気温の上昇と、晴天続きの気候で最高の季節。来たる本格的な夏を控えて、観光気分はいやが上にも盛り上がります。

イギリスでは貴重な砂浜

波打ち際ではしゃぎ、お約束、砂の城を作る子供、それをうれしそうに見守る保護者、仲間内で盛り上がる若者たち、パラソルの下でゆっくり昼寝を決め込むカップル、老夫婦などなど、コロナ禍のいまとなっては、そのどれもが至福のときです。

大にぎわいの飲食店、犬用アイスまで?!

特に小さい子供などの場合、炎天下での長時間滞在は危険です。海でたっぷり遊んだあとは、日陰や屋根のある場所で水分補給をすることも忘れないでください。ビーチには、冷たい飲み物やアイスクリームを売る屋台が十分にあります。なかには犬専用のアイスまであり、さすがは動物愛護の国、愛犬国家とも呼ばれるイギリスです。

指差しで好きなものを注文できるシーフード・バー

ランチにはウェールズでも定番、イギリスの国民食ことフィッシュ・アンド・チップスやハンバーガー、海岸ならではのシーフード料理に舌つづみを打つのはいかがでしょうか。潮風に吹かれきらめく海を眺めながらの屋外ランチは、忙しい日々を束の間忘れさせてくれます。

海水浴場に併設する遊園地「プレジャー・パーク」

ビーチ裏、電車のバリー島駅から徒歩4分という便利な場所にある「プレジャー・パーク」は、飲食エリア近くに出ている特設お祭り会場の乗り物とは違い、常設の屋外遊戯施設です。

赤い竜の旗はウェールズの国旗

創設は1896年に本土と鉄道で結ばれた直後にできた1897年と、年季が入っています。それまでは島に渡る唯一のアクセス方法と言えば干潮時に砂と泥を歩くか、潮が満ちたときにフェリーで行っていたと言うので、この遊園地は利便性が高まった島の恩恵を受け、当時から地域のシンボルとしてにぎわっていたのかもしれません。

丘は続くよどこまでも〜景色と自然を楽しむハイキング〜

遊園地前方の海水浴場を中心に、湾沿いを左右に岬まで歩いて行ける丘があります。どちらもほんの少し登るだけで観光客の歓声が遠ざかり、人どおりもまばらになります。黄色い花を咲かせた広大な丘から見下ろす光景は、つい先ほどの喧騒が嘘かのように静かで美しく、岩場に生える苔までも黄土色と、島特有の自然環境にも目を奪われます。

個人的には海よりテンションが上がった、丘の上に広がるかわいらしい住宅街

途中の広場ではなにやら音楽を流してダンスの練習に励む地元住民や、太極拳のような活動をしているグループもあり、観光地としてだけでなく、市民の憩いの場としても愛されている様子が垣間見えました。

映える!イギリスの海の家〜ビーチ・ハット〜

イギリス版海の家である「ビーチ・ハット」は日本のものとは様式が異なり、個室を日割りで借りるサービスですが、オシャレ雑誌やウェブサイトなどでよく見かけるこちらが、バリー島にもありました!

鍵がついた小屋のようになっており、中で着替えをしたりドアを開けてデッキチェアに座り、プライベートな空間で海を眺めたりすることができます。

原色好きの私にはたまらない配色😍何気に右端女性のボーダー柄も背景にマッチ!

写真のように各小屋でカラフルに塗り分けられており、格好の撮影場所となっています。

ウェールズ土産

本格的なみやげ専門店は飲食エリアに集まっており、麦わら帽子やフリスビー、これまた犬用のオモチャ、散歩ヒモなんてものまで豊富に売られています。

駅前にはこんなオシャレなお店も♪

なかでもおすすめは赤いドラゴンが象徴的な、ウェールズの(国)旗マークがついたラグビーボール。ウェールズはラグビーが盛んで、ラグビー・ウェールズ代表は世界的な強豪として名を馳せています。ご当地グッズのひとつとして想い出に残ること請け合いです。

イギリスにしては珍しい?明るい日差しと、あったかそうな様子が写真越しに伝わりましたでしょうか。なんせ晴れていても写真に撮るとなんとなく暗い(時代遅れの携帯カメラのせい?!)仕上がりになってしまうことが多く、特にイギリスの地味で屈強なお城なんかを撮るときなんかは、本当に苦労します😅

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