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【インタビュー】社内スペシャリストの“リアルベトナム訪問記”(#プロスグループ)

プロスグループの社内スペシャリスト安食のリアル訪問記!その第2弾はベトナム編!以前から技能実習生の採用や送出機関調査のために何度か訪問しているそうです。

今回はGファクトリー代表取締役の三嶽社長と同行!三嶽社長は初めてのベトナム訪問ですが、「現状の把握と視野を広げたい」という思いで、直接ベトナム視察に。その訪問記のリアルストーリーをお二人に聞いてみました。

Gファクトリー三嶽社長と安食取締役

なぜベトナムへ?

―まず今回ベトナムにいくと決めたきっかけを教えてください。

安食)長崎県の諫早にある食品加工の工場で技能実習生を入れる計画があったので。私は以前から実習生の採用や送出機関の調査などでベトナムに行く機会は何度かあったのですが、今回は三嶽社長に現状の把握の意味を踏まえて同行頂くことになりました。三嶽社長はこの時が初めてでしたよね。
 
三嶽)そうですね。日本国内では以前から仕事でベトナムから来ている方との関わりが多くあったのですが、行ったことはなかったんです。これまでもベトナムの方との関わりでは親日の方が多い印象をずっと持っていました。日本のアニメファンの方も多くて、日本が大好きですと言ってくれる方が多くいました。 

現地で食べた食事

安食)またベトナムと日本は、仏教徒が多い国で文化が似ていることや、食事ではベトナムの方も箸を使うので日本の食事も抵抗がないところなど、色々と日本にきて働きやすい要素が揃っていますよね。
 
三嶽)ただ実際視察に行ったことはなかったので、視野を広げる意味でも、諫早の工場の面接担当という立場も兼ねて、同行することにしました。

リアルなベトナム訪問記

―ベトナム現地ではどのような活動をされていたのですか?

安食)滞在期間が5日ほどあって、その中で送出機関の視察、技能実習生の面接、大学などの教育機関の視察などが中心です。
 
三嶽)また、内定者の家庭訪問の機会があったのでそこでベトナムの人がどういう生活をしているのかも知ることができました。ハノイの中心街以外でも、農村部にも訪問しましたね。実習生として日本に来る人たちがどのような家庭環境で育ったのか、ご家族がどういう思いで送り出しているのか、何が心配なのか、そういったご家族の思いを直接聞きに行く活動もしました。

―三嶽さんは初めて行かれてみて、印象的だったのはどのようなシーンですか?

三嶽)やはり今言った、実習生の家庭訪問ですね。私たちが滞在していたハノイの街から、片道3時間ほどかかるところに会いに行きました。1軒目は想像していたよりはるかに裕福なご家族でリビングに大きな液晶テレビがありました。2軒目は農村部の奥地で、畦道を入って行くような場所の、昔からあるようなお家でしたね。私たちがご挨拶に行ったら家族以外の親戚の方々がいっぱい集まってくれていました。お母さんとおばあちゃんが別れを惜しんで泣いていたことを覚えています。

道を手作業で舗装する三嶽社長と送出機関の方々

余談ですが、農村部に行く時にはものすごい田舎道を通りましたね。車が通れるかどうかの細い道に穴があいているんです。送出機関の車で向かっていたのですが、ベトナム人の運転手さんがそのまま行こうとするので、慌てて車を止めて、みんなでその穴を埋めたりしました。そんなことも、これから発展していく国の田舎町ならではの貴重な体験でした。

―確かに穴を埋めてから進むような道は日本ではないですね(笑)ちなみに、海外に働きにいく家族に対してそんなに別れを惜しむということは、農村部から海外に働きに出ることは珍しいことなのでしょうか?

安食)地域や家庭環境によりますが、技能実習生として兄弟を何人も送出している家族もあります。貧しい家庭などではやはりその機会で子供が日本や海外へ行って技能を学ぶことや日本で稼いでその中から仕送りしてくることは重要な意味を持つのが実態です。そのような収入で家のリフォームや家財、車の購入ができたと話してくれた父親もいました。それはそれとして何年もあえなくなるのは寂しいし心配な気持ちがあるのだと思います。

現地の送出機関について

―なるほど。他には送出機関の訪問もされたかと思います。何かベトナムの送出機関の特徴はありますか?

三嶽)ベトナムはこれまで多くの人材を送り出しているので、教育も充実していたし、コンプライアンスの認識もしっかりとあって、プロスグループとしてはお付き合いしやすいと感じました。

溶接の練習施設の風景。かなりハイレベルな溶接を訓練できるようになっている。

教育面でいうと実習生の溶接の練習を見学したのですが、ここがすごくハイスペックな環境で驚きましたね。現地での教育が充実していればより高スキルの溶接者を派遣・紹介できるので、素晴らしいと思いました。

あとは日本語の授業も見学したのですが、規律が取れていて、キビキビ大きな声で日本語を練習していた風景も印象に残っています。

授業の風景

ホワイトボードの横に立っているのが私です。私からも日本語で皆さんに質問したり、皆さんから私にも日本語で質問を受けたりして交流しました。皆さんから多くの質問を受けて日本へ行くことの期待感というか熱量を感じました。

今後の取り組み

―ありがとうございます。ベトナム現地での視察も経て、ベトナムの人材受け入れについて今後の展望を教えてください。

安食)日本国内全体の市場感としては、ベトナムの方はすごく増えています。それを受け入れる日本企業側が年々ベトナム実習生の勤務意欲なども低下しているのではないかというようなことも指摘を受けることがあります。実習先の休憩時間中もずっと携帯触りっぱなしでコミュニケーションを取らないとか、残業への参加が消極的だとか・・・。ベトナムの国自体が以前に比べて生活水準が上がってきてハングリーさが少しなくなってきたことともあるとは思いますが、実習生を受け入れる側が事前の教育などで日本で働くことのモラルをしっかり教育することが大事なのではと思います。教育の時間イコール実習生の理解度ではないところもありますので、どのような仕組みを作ることで実習生のモラルアップや生産性向上に繋がるのか育成のあり方は受け入れ企業の皆さんと共に模索していきたいですね。
 
三嶽)これまでプロスグループでは今後、特定技能や技人国人材の紹介事業に注力していくことを考えています。そのためにも実習生の能力開発のノウハウを確立したいと思います。これからも日本の労働市場との親和性が高いベトナムやタイが主力の採用拠点になっていくだろうと思います。特定技能、技人国の人材たちの活躍の場を増やすことはこれからも当グループの使命と感じて注力していきたいです。

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