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【保存版】アジャイル思考について。失敗前提での行動はメリットもたくさん!もう一段階上のPDCAへ!

こんにちは!Preventure編集部です!

今回の記事では「アジャイル思考」について解説します!みなさんはアジャイル思考という言葉をご存じですか?現代は予測が難しいVUCAの時代であると言われています。そのような時代を生き抜く中で、スピード感に追いつくためにアジャイル思考は有用であると言われています。今回の記事を通して、ぜひアジャイル思考とはなんなのか、実生活にも活かしてもらえると嬉しいです!

アジャイル思考について

まずは、アジャイル思考についてご紹介します。

アジャイル思考とは

アジャイル思考とは、短い期間で素早くPDCAサイクルを回してその価値を高めていく思考のことです。移り変わりの早いVUCAの時代において、アジャイル思考は欠かせない思考方法であると言われています。

特に判断速度の速いベンチャー企業などでは大きな効果を発揮します。

アジャイル思考の由来

アジャイル思考の由来はアジャイル開発です。これはシステムやソフトウェア開発におけるプロジェクト開発手法のことを指します。

具体的には

計画→設計→実装→テスト

の工程を、機能ごとの小さな単位で繰り返し進める手法です。

ソフトウェア開発などではプロジェクトに変化はつきものであるという認識で進められます。そのような意識を反映したのがこのアジャイル開発です。これによって、開発途中での仕様変更などにも柔軟に対応することが可能になります。

アジャイル思考のポイント

ここからはアジャイル思考のポイントについて解説していきます。

トライ&エラー

アジャイル思考はトライ&エラーを前提にしています。

仮説をもとに実行し、上手く行かなかったら他のやり方を試してみるなど、自ら行動して正しい答えを導き出すことが重要です。

トライ&エラーを繰り返すうちに、判断精度の向上やプロジェクトのブラッシュアップができるようになります。

なので失敗を恐れることなく実行することが重要です。

スピード感

プロジェクトでは適切な判断を下すことが重要になります。しかし、完璧を目指すことよりもある程度の妥協点を見つけ、素早く判断を下すことも重要です。

その点においてアジャイル思考を行う際は、実行への速度を上げることが重要です。

チームの一体感

アジャイル思考はベンチャー企業などで有用であると言われています。その理由の一つとして、アジャイル思考を行う際のポイントの一つは、最大10人程度の少人数単位で行動することであるからです。

少人数で行うことの利点は一人が与える影響が顕著になることです。仮に失敗してしまったとしても、少人数である場合には原因究明が比較的簡単になります。すなわち、結果がいい場合も悪い場合も何が要因であるのかわかりやすいということです。

また、アジャイル思考は失敗を前提にしていることから、うまくいかないことが当たり前であり、チャレンジ思考を企業、組織内で育むことができます。そのためにもチームとして一体感を持って行動することが大切です。

最終的なゴールは明確にする

アジャイル思考を行う上で必要となるのが最終的なゴールです。最終的なゴールはプロジェクトを進める上での指標となります。

また、アジャイル思考を行い効果的な仮説検証意思決定を行うためにも最終的なゴールは必要となります。

デザイン思考との関係性

アジャイル思考と似た場面で使われる言葉にデザイン思考があります。

デザイン思考について

デザイン思考とはユーザー目線に立ち、ユーザーに共感しながら解決策を想像するのに役立つのがデザイン思考です。

ここで解決する課題はユーザーがまだ気づいていないものです。そのため、ユーザー目線に立ちながらも、それ以上に洞察力思考力を駆使することが求められます。

このデザイン思考はアジャイル思考のように複数のプロセスから構成されています。

・観察、共感
・定義
・概念化
・試作
・テスト

二つの思考法の関係性

これらデザイン思考とアジャイル思考の関係性は以下の通りです。

〇デザイン思考=課題の本質を見極める
〇アジャイル思考=何度も改善を重ねる

両者ともにプロジェクトや提供するサービスについて、長期的に複数にわたって課題発見と改善の過程を経ることで、その対象をブラッシュアップすることができます。

リーン・スタートアップ

リーン・スタートアップもアジャイル思考に合わせて用いられることが多い用語です。

具体的にリーン・スタートアップとは最小限のモデルで市場調査することです。このメリットは失敗した時のコストを少なく抑えることができ、市場のニーズと照らし合わせながら、プロダクトを開発させることが可能です。

異なる点

ここまで、デザイン思考、アジャイル思考、リーン・スタートアップを紹介していきました。これらはそれぞれ補完的な関係性でお互いに重なる部分があります。

また、スタートアップや事業開発、チームビルディングなど様々な文脈で使われます。そのため、それぞれの意味合いが複雑に感じられたり、こんがらがることもあります。どのような文脈で使われているのか、区別しながら理解する必要があります。

注目されている理由と背景

アジャイル思考が注目されるようになったのにはどのような背景があるのでしょうか。

VUCAの時代

現代は物事の移り変わりが速く、取り巻く環境が刻一刻と変化していく時代と言われています。そのような現代を

  • 変動性(Volatility)

  • 不確実性(Uncertainty)

  • 複雑性(Complexity)

  • 曖昧性(Ambiguity)

の英語の頭文字を取ってVUCAと呼びます。

消費者ニーズの移り変わり

移り変わりが早いのは消費者ニーズも同じです。テクノロジーの急速な発達や、広告手段の多様化などユーザーの興味・関心を果てしないものにしています。

それに合わせて新しいサービスが続々と登場しており、消費者のニーズもそれに合わせて短い期間で変化、多様化、細分化されていきます。

激化する競争

消費者や投資家の間で話題の市場や、急成長を遂げている市場はその分参入する企業も多くなります。その結果、激化した競争に負けてしまい、撤退を余儀なくされるケースは多くあります。このような環境では、いち早く自社サービスのポジションを市場内で確立する必要があります。

アジャイル思考のメリット

ここからはアジャイル思考のメリットについて紹介していきます。

1.不確実な事象に対応可能

アジャイル開発はトライ&エラーを前提に実行されます。そのため、エラーは起こりうるものとして処理され、不確実なインシデントが発生した場合でも柔軟に対応することができます。

2.スピード感

アジャイル思考では失敗が前提にあります。そのため、失敗に対するリスクヘッジが最小限で済むというメリットがあります。

そのため、リスクヘッジに時間を掛けることなく、プロジェクトでのスピード感を上げることができます。

3.細かい調整が可能

従来のやり方であれば、大枠が完成してから修正するケースが多くありました。その場合、修正できる範囲には限りがあり、時間と手間がかかります。

一方、アジャイル開発だとその都度見直すことが必要とされます。従って、大枠が完成する以前に細部から修正することが可能です。結果的に細部のクオリティが上がることで顧客満足度が上昇します。

4.当事者意識への刺激

アジャイル開発では10人以下程度の少人数で動くことが理想的であると先ほど述べました。それは一人一人が与える影響が目に見えるからです。

また、責任感や自分が与える影響を可視化することでモチベーションを上げることにも繋がっていきます。

5.ゴール不明でも始められる

最後に紹介するメリットは、アジャイル思考があればゴールが不明であっても始めることができるということです。

これはどのようなことなのかというとトライ&エラーの過程において形を少しずつ見直しながら作り上げるのがアジャイル思考の基本概念です。そのため、必要とされる短期のゴールなのです。

これは目の前の状況が刻一刻と変化するベンチャー企業などに向いていると考えられます。また、急成長を遂げている市場など変化が激しい環境にはアジャイル思考はうってつけであると言えそうです。

アジャイル思考のデメリット

アジャイル思考にもいくつかのデメリットがあります。

1.途中でゴールからズレてしまう可能性

アジャイル思考の特徴として、目の前のニーズや短期のゴールに向けて修正・改善を繰り返していくというものが挙げられます。

しかし、この結果最終的なゴールを見失ってしまい、目指していた結果から外れたものになってしまう恐れがあります。

そのため、アジャイル思考を行う際は、最終的な目標を見失うことなく、直近の事象に対して取捨選択を行うことが重要であると言えます。

2.モチベーションの低下

一人一人の成果影響が顕著となるのがアジャイル思考の特徴です。そしてそれがモチベーションの上昇につながるというのは先ほど紹介した通りです。

しかし、常にアジャイル思考がモチベーションにうまく作用するとは限りません。個人で結果が出ない場合、逆に、モチベーションは低下してしまう恐れがあります。

また、それがチームレベルで作用すると不満が出たり、周囲に伝播して全体的なモチベーションが下がることもあります。

3.スケジュールを立てづらい

アジャイル思考の場合、直前の出来事に対して適切に対応していくことになります。しかし、先に起こることはわからず、前もって予知することはできません。予測不可能な分スケジュールが掴みづらく、予想外に時間を取られてしまったりすることが考えられます。

アジャイル思考を行う際は、大まかなスケジュールを決め、それに合わせて行動する姿勢が重要になります。

アジャイル思考が効果的な場面

ここまでで、アジャイル思考がどのようなメリット、デメリットを持つのか解説しました。ここからはアジャイル思考がどのような場面で有効なのかについて紹介します。

新規事業開発

9割が失敗に終わるとされている新規事業の開発場面で、アジャイル思考が推奨されることが増えてきています。新規事業は、企業の長期的な持続に欠かせない事業です。

新規事業では、新たな市場を開拓する場合や既存市場に展開する場合など様々あります。しかし、その両方に共通して言うことが出来るのは、ニーズに合わせて開発することが大切であるということです。

また、新規事業には多くの人材や資金が投入されます。そのため、失敗すればノウハウなどは手持ちに残るものの、多くの損失を抱えることになります。

新規事業を展開する際には、事業自体の中身やモデルを確立する必要があります。このプロジェクトの根幹を成す部分がブラッシュアップされていないと、最終的な質も下がってしまいます。

これらの場面において、アジャイル開発は有用であると言えます。

チームビルディング

組織開発の場面においてもアジャイル思考が効果を発揮します。

アジャイル思考が特に効果を発揮するのが若いチームです。若いチームや結成してまもないチームであると一体感などはまだ生まれていません。一体感を育むその過程において、様々な施策を試しながら試行錯誤しますが、そこでアジャイル思考は効果的です。

若いチームであるからこその斬新な発想挑戦的な姿勢で、トライ&エラーを繰り返し良いチームを構築することが大切です。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はアジャイル思考について紹介しました。PDCAサイクルを回すことを意識している人は多くいるかもしれません。ですが、失敗を恐れず、むしろ失敗を前提として動くことで得られるスピード感や発想がある場合も存在します。このことを頭に入れておくと、プロジェクトやキャリアにおいてより良い判断が出来るのではないかと思います。

最後に。。。

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