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開催レポート:DXの全社方針が決まったのになかなか推進できない企業必見!社員がDXに取り組むために必要な仕組みとは?

ー本記事は、2022年8月24日(水)に行われたオンラインセミナー「DXの全社方針が決まったのになかなか推進できない企業必見!社員がDXに取り組むために必要な仕組みとは?」の開催レポートです。ー

<セミナー内容>------------------------------------------------------------------
【1】DX推進とよくある課題
【2】DX推進・デジタル人材育成のポイント
【3】質疑応答

<スピーカー>--------------------------------------------------------------------
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社
ワークスイッチ事業部 デジタル人材開発部 部長
事業構想士(MPD)/総務省委嘱テレワークマネージャー/プロティアンキャリア協会CDO
成瀬 岳人
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DXに取り組むため全社方針を策定し、いよいよ推進していこうという企業様は多いのではないでしょうか。
しかし、いざ始めようとすると次のようなDX推進課題が顕在化し、なかなか進められないことも珍しくありません。
・管理職が忙しくて取り組んでもらえない
・社員のDX知識にばらつきがあり、取り組めない

本セミナーではDX推進に課題を感じている方・DXに取り組むためにデジタル人材を育成したい方のために、社員が取り組むために必要な知識や仕組み、抑えるべきポイントをご紹介しました。

”実践学習”を用いたデジタル人材育成サービスを提供している事業責任者が、実際の経験を元にお伝えしましたので、DXの取り組みについて課題をお持ちの方は是非、ご一読ください。

▼セミナーグラレコ
※どんな内容かパッと知りたい方はこちらのグラレコで概要をご覧ください。


DXを進めるにあたり育成すべき人材とは?

DXを進めるにあたり、今不足しているのは推進できる人材です。
我々はDXを進めるデジタル人材の中でも、デジタルの知識を持ち、現場のことをよく知っている人材であり、周囲を巻き込みながらDXを進めていく「デジタル変革人材」の育成が必要だと考えています。

デジタル人材育成についてはさらに詳しくコラムにまとめていますので、ぜひご覧ください。
▼「デジちゅんと学ぶ!デジタル人材育成コラム」

社員がDXに取り組むために必要なたった3つの仕組み

一度デジタル人材の育成に成功するだけでは、デジタル人材は増えていきません。継続的に社員がDXに取り組むために3つの仕組みを作ることが必要です。

では、それぞれの仕組みについてみていきましょう。

1. スキル可視化

さまざまな統計データから、日本では社員のITリテラシーをはじめとするスキルの可視化が進んでいないことがわかっています。
可視化する目的は「主体的な学びの促進」と「人材発掘」です。可視化した社員の能力や価値をもとに、デジタル人材の活用につなげることが重要です。

可視化するメリットについて実例をもとに紹介します。
今回、スピーカーの成瀬が率いるチーム内でエクサウィザーズ社が提供する「exaBase DXアセスメント&ラーニング」を行いました。
一例ですが、結果の見え方は以下のようになります。

今回は「デジタル」と「イノベーション」の素養という2つのスキル軸で、誰が今どのような状態なのかを視覚的に見てみました。

これからデジタル変革人材を育成していく段階の企業様では、誰でもいいから育成していく方針では時間がかかってしまうでしょう。このようなアセスメントを実施してさまざまな切り口で見ていくことで、各社の戦略上優先したい分野の人材を発掘することや、継続的に変化を促すことに繋がります。

DXプロジェクトを進めていくことはもちろん重要ですが、DXを実現できる人をどう育てるか、そしてプロジェクトが進む中で人がどう育っていくかという変化を把握することが重要です。DX推進と人材育成はリンクしています。

何事もまずは土台作りからですね。

2. 実践学習

「研修が終わったけど、学んだスキルを使う機会がない…」と感じたことはありませんか。
せっかく学んだスキルも、使わないと忘れてしまいます。まずは実務上の課題を発見し、その課題を解決するために学ぶ「実践学習」を行うことで、スキルの定着を実現します。

「実践する機会」聞くと、「よし、じゃあ実践しよう!」と意気込みがちですが、勉強する際、いきなり「勉強しなさい!」と言われると楽しくないしやる気も出ませんよね。

実践学習は3ステップに分けて学んでいきます。まずは興味を持つことから始めます。

実践学習のステップ

実践学習で重視しているのは「机上の企画ではなく、現場で実行に移せる状態を目指すこと」です。ユーザー視点で考えてプロトタイプを作成し、ユーザーからフィードバックを受けながらアジャイルで改良していくアプローチが求められます。各ステップでの実践学習例をご紹介します。

「関心」のステージ 実践学習例

手と頭を使う研修を用意しています

「課題設定」のステージ 実践学習例

伴走するために、3ヶ月間・数名〜10名で育成とアウトプットのプログラムを行います。

▼「実践」のステージ学習例①RPAを用いた現場業務自動化の実践
「実践」のステージ学習例②プロトタイピング研修

小さな成功体験を積み重ねて、自信に変えていきます。

まずは興味を持ち、自分ごと化してから課題解決に取り組むという実践学習においては順序を追って”楽しく学ぶ”のがポイントです。

3.キャリア自律

DXにおいてキャリアの自律がなぜ重要なのでしょうか。

その答えは、「DXには教科書がない」からです。新しいもの・ことが続々と出てくる中で自ら学ぶ状況をいかに作るには、社員のキャリア自律を促すことが鍵です。

自分のキャリアは自分でデザインしていく時代。キャリアにも戦略が必要です。
その1つの理論が”プロティアンキャリア”です。研究を進める中で、第三者の支援が大事だとわかりました。経験したことを学びに変えていくには内省サイクルを自分の中に作ることが必要です。

「なぜ変わったのか」を考えるきっかけとして、キャリア可視化のツールも用意しています。

また、これから企業でデジタル・リスキリングを推し進める場合は、学習提供にとどまらず具体的なキャリア・パスや処遇の提示、配置転換と紐づけて実行されることが望ましいです。

出所:パーソル総合研究所  「リスキリングとアンラーニングについての定量調査」
URL:https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/unlearning.html

最終的には企業内での人材配置の計画を立てながら人材育成を進められることが理想です。

DXを進めていくのは”人”です。あくまで機会やツールは手段。
技術が進化し続けるように、組織・人もトランスフォーメーションをし続けていく必要があります。


▼過去のセミナー動画はこちらからご覧いただけます!

文・グラレコ/さーや
Twitter:https://twitter.com/sayaaan1582

※記載されている情報は公開日時点での情報です。

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