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短編小説まとめ
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#小説

復活へ

復活へ

絶対にこのままじゃ終われないし、負けたくない
病院に内緒で職を探し始めた
今考えれば、ありえないことをしていた
でも、その時は必死だった

当たり前だが、こんな状態の人を雇うとこは無い
取りあえず、色んな所へ行って聞いてみよう
やっぱり、身体の筋力を戻さないと駄目だな
結構色んな所へ行ったことで、何かヒントを得た気がした

先ずは足を何とかしようと思い、何かで特集していた江戸の歩き方を真似た
身に

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どん底に

どん底に

あれから、いろんな病院を渡った
どれだけの時間が過ぎたのか分からない
多分、覚えてはいないが4年ぐらい過ぎたかも・・・
まぁ、どうでも良いか。もうほとんど諦めかけていた

現在の病院へ流れ着いた頃には身体はボロボロになっていた
いつ寝たきりになってもおかしくないぐらいに
ただ、とある検査をしたら身体の筋力が一時的に完全に戻った
もしかして、希望があるかもしれない。ほんの少し嬉しかった

現在はどん

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始まり

始まり

あれは、とても寒い朝だった
仕事も決まり、数日後に引っ越しを考えていた日
それは、突然の出来事だった。身体が動かない・・・
頭が割れるように痛いし、右半身に力が全く入らなかった

急な事で頭がパニックになった
でも、仕事に行かなくてはならない。絶対に
4年以上廃人となった。ここから変えるんだ
自分自身を奮い立たせ、電車で仕事場へと向かった

電車の中では不安ばかりが頭をよぎった
考えても何も浮かば

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子供の頃の自分へ

子供の頃の自分へ

ごめんね。助けられなくて
最近、よくうなされるんだ
疲れてるのかなぁ。何だか知らないけど
悲しい気持ちにさせられる

身体に傷が出来ててさ、多分殴られたんだと思うけど
トイレで震えながら泣いてたよね
でもさ、誰も助けてくれなくて辛かったよね
本当に苦しかったけどよく頑張った

その頃を思い出して過呼吸になって倒れてた
どうしようもない時期もあったっけ
今となっては何とも言えないけど
もっと強くなら

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俺は王様

俺は王様

俺は王様になる。なぜなら俺は特別だからだ
だから何をしても許されると思っている
常に人を罵り、人を見下しても笑って許してくれる
俺はそんな存在だと自分では思っている

だが、そんな俺をアイツが邪魔をしてくる
反抗的で生意気な奴で無性に腹が立つ
アイツが子供の頃は力で押さえつける事が出来た
でも、今はコワい。近寄る事さえ出来無い・・・

俺は強い奴が苦手だ。何処か自分の弱さが出てしまうからだ
誰かに

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俺は政治家

俺は政治家

俺は政治家になる。その為にはまず駅に立とう
色んな人が俺を見てる。俺はそれがとても嬉しい
気持ち悪いと言って去ってゆく女性に心惹かれる
きっと俺の事が気になって仕方がないんだろう

雨が降ってきた。神が俺に微笑んでいる
ザーという音が俺の心に魂を植え付け、俺自身を奮い立たせる
俺の魂が俺の中で最高を常に求め続ける
何故だ何故に誰も俺を見てくれない

そうだ次は電話作戦だ。役所に俺は政治家だと認めさ

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定年と私

定年と私

今日で定年になった。明日からは何も無い
自慢じゃないが、趣味もなければ友人もいない
さぁ、明日から何をしようか・・・何も浮かばない
でも大丈夫だ、きっと誰かが助けてくれるだろう

今日は子供から連絡があった。結婚して実家に戻るらしい
私の居場所はおそらく無いだろう。とても憂鬱な気分だ
多分、冷たい視線が私を突き刺さるだろうよ。全く・・・
でも大丈夫だ、きっと子供が助けてくれるだろう

今日からは自

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夏の日々

夏の日々

カーン、二人のグラスの音が響き渡った
合わさったグラスには海と虹が映り込んでいた
「これからずっと一緒かぁ」彼女は嬉しそうに指輪を見つめている
僕は残りの人生を彼女のために捧げようと心に誓った

彼女と出会ったのは、大学のカフェだったような気がする
遠くを見つめてボーとしていたのが印象的だった
何となく声をかけようかと思ったが、切っ掛けが無くてそのまま・・・
でも、このままじゃと思い切って声をかけ

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雨漏り

ピチョ、ピチョーン、スッピチョ、カーン
雨漏りか・・・この家もずいぶん老朽化が進んでるな
きっと此処に住んでる人は面倒くさがりなのだろう
何処か他人行儀で、現実離れしていたかった

3年前に妻が亡くなった。すべてが終わった気がした
何もする気が起きなくなり、時間だけが意味も無く過ぎていった
朝起きて散歩して、朝食をとり新聞を読んで、ぼーっとして昼食をとり
庭の手入れなどをし、風呂に入り夕食を食べて

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秋日和

秋日和

カシュ、トクトクトク、んぐ、プハー外で飲むビールはやはり美味い 

この景色はなかなか他では見られないここに引っ越してよかった 

シュー、ポシュ、シャー、ほぐほぐやっぱりこの季節は秋刀魚だなぁ

黄金色に輝くススキや空一面に広がる星空も他にはない本当にここに引っ越してよかった 

独りになって3年になるかぁ子供たちはそれぞれの道で頑張っている 

虫の鳴き声がすごく切なく聞こえ、昔をふと思い出す

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雨音

雨音

ザー、ザーという砂嵐の様な音が鳴り響いている

ポチャ、カーン何かに当たったようだ

窓から見えるいつもの景色は何も変わらない

変わるのは空の色とその日の気分ぐらいだ

ずっと同じ気がする。時間は一応進んでいる

頭がボーとするし、自分自身何がしたいかわからない

身体はほぼ動かないし、何処か息苦しくて辛い

頭の中にあるのは日々の後悔だけだ

何でこんな身体になったんだ。何で自分がこんな目に

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とある夏の日

とある夏の日

今日はとても暑い日だった

だから、かき氷を食べに行った

何にするか迷ったけど、何となく苺にした

そして、一気に食べたら頭がキーンとなった

今日もとても暑い日だった

よーし、今日はスイカを食べよう

スイカを食べてると、カブトムシを思い出した

明日はカブトムシを探しに行こうと決めた

よし、今日はカブトムシを捕まえるぞ!!

絶対に!!絶対に!!絶対にだ!!!!

まずは、この木だ。何も

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春の訪れ

春の訪れ

強くなる。そう願って一歩踏み出した

あれから何年経ったのだろう・・・

私はちゃんと前を向いて歩けているだろうか

不安な私の側を春の風が通り過ぎた。春の訪れと共に

それは春のにおいがした。風が運ぶどこか懐かしいにおいだ

草や花の香りが心を和ませる。以前住んでいた家は植物に囲まれていた

彼女が大切にしていたあの花はもう枯れてしまったのかな

彼女は私の側にいない。忘れたいのにこの時期になる

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3日間

3日間

今日は自分が何で生きているかを考えてみた

一日中考えた。必死になって考えた

でも、何も浮かばなかった

今日も自分が何で生きているかを考えてみた

全身を使って絞り出そうとしたが、何も出てこなかった

あーもう、考えるのが面倒くさくなってきた

考えるのは3日間と決めていたが、結局何も結論は出ていない

最後の日がやってきたが、面倒なので考えることを放棄した

大の字に寝ころび、頭の中を空っぽ

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