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実習がつらい学生さんへ 〜実習TAをやって思ったこと〜 前編

助産師Kanakoです🌈私は今、臨床現場から離れているのですが、縁あって、看護学生の母性看護実習のティーチングアシスタント(TA)を経験させていただいています😊

実習TAは、看護学生の病院などでの実習、演習の教育補助業務を行います。実習先には現場の看護師助産師さんの指導者さんがいるので、TAは、学生と指導者さんの間で、実習内容、情報収集などのお手伝い、患者さんの受け持ちなどの調整をしています。

「記録が多くて寝れない」「実習期間がつらい」「来週からの実習が特に不安」など、看護学生さんの想いを聞くたびに、SNSで話題になるような看護実習あるあるは、私が看護学生の時も、今も、変わらないしんどさがあるんだな…と実感させられます😭

一方で、臨床現場を経験すると、指導者さんがどんなことを考えているのか、今病棟がどのような状態なのか、受け持ちさせていただいてる患者さんへの関わりで何が大事か、など学生さんを受け入れている現場の感覚もわかり、学生と指導者の間に立つTA新人の私自身、これでいいかな?と悩みながらの日々です😓

そんな新人TAの私から、看護学生さんへ、学生当時の自分にはわからなかったけれど、今になって実習について伝えたいこと、そして指導者やTAはどんな思いで学生を見守っているのか、ということをお伝えしたいと思います🌈

今回、その前編です✨

私自身、看護学生の時には、関連図や全体像を書くのが苦手で、実習でヘトヘトなのに帰ってからまた調べて記録を書いて、指導者さんへの報告はどうやってするのが正しいのかわからないままに行動計画とかを一生懸命説明して、指摘されて撃沈して、看護師向かないんじゃないかって落ち込んだりして…とにかくしんどかったです…😥

今回は母性看護実習に特化した内容も含みますが、実習そのものについて「学生さん、そんなに無理しなくていいんだよ✨」ってことを伝えられたらな、と思います。

1.  実習に遅刻せずとにかく来てくれたらOK、あとは記録提出の期限を守ってくれたらOK

記録のための情報ちゃんととれるかな?実習期間に看護ケアを実際にできるかな?ちゃんと単位をもらえる記録が書けるかな?など、
いろんな不安があると思いますが、まずは、実習の期間、実習先に元気に来れたら、自分に100点満点あげてください💮

寝不足になりがちですし、ストレスも溜まるし、体調管理は難しいと思うのですが、自分の体を一番に考えてあげてください😊
とりあえず朝早くの実習先の集合に、来てくれたらOKです😊

いきなりそれ??という感じの内容かと思うのですが、実習は、予想したり見聞きした経験をはるかに超えるような、実際の現場での看護に触れる、という想像以上の実体験の塊です。

実習に来てもらって、学生さんが経験し、感じることは人それぞれのはず、でも実際に来たから感じられることがたくさんあり、それが実習の醍醐味だと思います。 だから、記録も忘れず書いてはほしいけれど、まずは体調1番に、実習先に来てくださいね!🌈

2.  わからなくて当たり前!むしろ記録もアセスメントもケアも全部完璧にできたら実習はいらない

関連図書いて看護計画と行動計画考えてきたけど、これでいいのかわからない…昨日一生懸命情報集めて考えてきたのに、今日になったら患者さんの状況が変わってる…行動計画を報告したら指導者さんにそれはできないと言われてしまった…自分って看護師になれるのか不安になるし、なんてダメな看護学生なんだ、と落ち込むこともあると思います😭😭😭

調べてきたのに、違う、と指導者さんやTAにも言われてしまうのは、つらいですよね。
しかも、いろいろ調べてきたのに、それを無かったかのようにされてしまうのは、しんどいですよね。

でも、落ち込みすぎないでください。自分を責めたり、調べた時間は無駄だったとは思わないでください💮

患者さんの状況はどんどん変わりますし、1日でそれを全部把握できて対応できたら、もう学生さんは卒業、現場で働けます😂
情報をとり、アセスメントして、実際にケアをして、その振り返りをするPDCAサイクルは、それぞれもすごく大変で経験が必要なのに、実際にサイクルを回すなんて、実習何回かで全部習得するのは難しいです。

そして、それは新人看護師となって働き始めてからも、日々経験して学び続けていく看護技術の一つです。

何の情報をとる?優先するのは?アセスメントは?実際何のケアをする?という質問は、答えられない時につらくなると思うのですが、学生の時には「看護にはそれが必要なんだな」ということを実感し、理解してくれたら、TAとしては嬉しいなと思います😊✨

そして、指導者さんやTAから何かアドバイス、指摘をもらったら、「こんなコメントをもらって、こんなふうに思いました」と、思い切り記録に反映させちゃってください。

実際に実習で患者さんに何かケアをする、となったら、必要な準備を一緒に指導者さんもTAも確認しますし、実施の時は学生さん一人ではやりません。

指導者さんやTAは、自分達が伝えたことから、学生さんが何か気づきを得てくれて、そのことを申し送りや報告で話をしてくれると嬉しいです🌈

3.  指導者さんへの報告が難しい、つらい…それは新人になっても悩むこと、気軽にTAに相談して

ある学生さんから「指導者さんに報告するのが苦手、長くなってしまって、結局何?と聞かれることが多くて怖い」と相談がありました。

私自身、指導者さんへの学生さんの報告を聞いていると、
「それは言わなくても大丈夫な情報かも…」「あっ、その言い方はちょっと現場の人に指摘されちゃうかも」「言いたいことはなんとなくわかるけど、結局何?って言われちゃいそう…ああやっぱり言われてしまった」など、すごく助け船を出したい気持ちでうずうずしながら見守っています。

それはまるで、助産師1年目の新人の自分を、見ているような気持ちです🌈

報告連絡相談、いわゆるホウレンソウは、社会人に必要な力とよく言われますが、本当に難しいですよね。
私も、何度も「長い、で、何が言いたいの?」「それは相談なの?報告なの?」と新人の時に先輩やリーダーさんから言われて、落ち込みました。
ましてや看護実習で「学生さん報告して」って言われて、「何をどう言ったらいいんだ!?」ってなるのは当然だと思います🌀

報告したい内容は山のようにある、でも指導者さんも忙しいし長く話しちゃいけないから短めにしないと、何から言ったらいいんだろう、というよりこれで合っているかわからない、そもそも何が足りていないから指摘されるのかわからない…そんな不安や緊張を抱えながら、報告していること、すごくすごくわかります😥

この報告、というのも、働く中で徐々に身につけていくものだと感じています。先輩の報告を聞いて学んだり、怒られて直したり、自分なりの方法を見つけたりしていきます。

患者さんを受け持って何を大事にしたいと思っているのかな?ということが伝わる学生さんの報告だと、指導者の方も、それに対してどうやったらよりいいのか、伝えてくれると思います。

そしてもし、指導者さんに報告するのが緊張するのであれば、ぜひTAに「指導者さんの報告の練習をさせてください」って言ってみてください。私はめっちゃウェルカムします😊
1回話してみると、2回目はきっと、少しスムーズに話せると思います。


今回は、3つのことをまとめてみました。
看護実習を頑張る全ての人に、幸あれ!
後編も楽しみにしてもらえたら嬉しいです✨

画像の引用先
・ 看護師roo! 看護師イラスト集 「看護学生・看護学校・実習」カテゴリのイラスト素材
・ 新人看護師、一番ツラいのは「知識が足りないこと」|看護師の本音アンケート

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