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なぜ、こんなにもロンドンに惹かれたのか【2024イギリス旅・完結】

2024年2月、ロンドン中心に10日間ひとり旅してきました。
前回記事はこちら

今回は、イギリス旅・完結編。
内容はシンプル。ただひたすらロンドンの「好き」をあげていきたい。

しばらくは、僕のロンドン熱がぶり返さぬよう、
ここに書いて成仏させたいのだ。

(1)街並みが、好きだ。

ロンドン愛ある人は、皆そうではないだろうか。

曇り空。レンガ積みの建物。
赤いロンドンバス。Tubeのマーク。

僕は渡英初日から、この組み合わせにやられてしまった。

日本にない、この色合いが恋しくなる
夜もいいんだよね
tubeの駅は、日本には真似できん
珍しい青空に、ロンドンバス、レンガ造りの街並み
街の公園に卓球台があるのも、なんだか好きだ
Tottenham Court Road駅前の交差点
この街並み、たまらない
初英国で最初に泊まった、Hammersmithの駅前
リヴァプールは、古くて素敵な街だった
ブライトンも、すてきな港町だ

改めてイギリスの良さを認識したのは、
今回、パリへ足を伸ばしたから。

パリの街並み
これはこれで素敵・・・だけど

パリは、大きくて、重厚で、上品。
なんだけど、
このワントーンな感じは、正直、物足りないんだ。

やっぱり、これじゃなきゃ。

Tube、ロンドンバス、そして街並み。
これぞロンドンだ
王道。だけれども、好きなのだ

(2)公園が、好きだ。

イギリスの、ロンドンの、公園が、たまらなく好きだ。
滞在中、公園に行かないとムズムズする。

ロンドンの良心、Hyde Park
The Regent`s Park
ここはかなり好きな公園
ブリックレーンのAllen Gardens
こういう、街中の小さい公園もいい
変わり種、ブライトンのStanmer Park。
スケール大きくて広大だった

幾つかの公園に行ったけど、僕が一番好きな公園は
Primrose Hillだ。
ここだけは、過去2回の渡英で、2回とも訪れた。

最初に来た日は、曇っていた
丘がある、ちょうどよいサイズの公園だ
丘の上からは、ロンドンのビル群が一望できる
気持ちいい緑が広がる。
街の憩いの場所

実は既に、
お気に入りのベンチを見つけてある。
訪れるたびに、僕は必ずここに座るだろう。

僕の好きなここは、Alex Robinsonのベンチ。
you must speak Frenchは、申し訳ないが無理。
このベンチから眺める、この景色を味わいに、
またロンドンに戻ってくるだろう。

何が良いかと問われても、うまく言語化できない。
ただ、この空間に浸かっていたい。それだけなのだ。
東京は、こういう、心をほぐしてくれる公園が希少だと思う。

そして、こういう公園が街のあちこちにある、ロンドンが好きだ。

今の僕の喫緊の課題は、Primrose Hillに似た公園を、東京で探すことだ。
さすがに、公園に行くために毎回渡航はできないから。

(3)小径車が、好きだ。

話が急にマニアックになって申し訳ない。
が、好きなのだから仕方ない。
みな、ロンドンで見かけるだろう。この手の自転車を。

ロンドンでよく遭遇する、この手の自転車

この、車輪の小さな自転車を小径車と呼ぶ。
その多くは、折り畳み自転車だ。
そして、イギリス発祥の折り畳み自転車といえば、Bromptonだ。

原付をあまり見かけないロンドンで、存在感の大きな乗り物が自転車だ。
そして、このBrompton、毎日たくさん走っている。
小径車を愛する僕にとっては、羨ましい日常だ。

僕が10年以上乗っている愛車は、残念ながらBromptonではないのだが、
それでも、いつかロンドンに持ち込みたいと思っている。

僕の愛車、Dahon Speed Pro TT
ロンドンデビューさせてやりたい

そしていつかは、
Bromptonオーナーにもなりたいものだ。

(4)ひとりが許される、好きだ。

ワードの質が急に変わったが、許してほしい。

ひとりでもいい。そういう空気が好きなのである。
これは、イギリスのパブ文化と関係していると、勝手ににらんでいる。

旅行中、何度となくお世話になったパブ。
ひとりでふらりと入れる。
そして、好きなだけ飲み、ふらりと帰ることができる。

どのパブにも一人か二人、僕と同様に、ひとりで飲んでいるお客がいる。
キャッシュオンデリバリーのパブでは、
店員も、周りの客も、端で飲んでいるひとり客など全くケアしない。
良い意味で無視されている。Never mindだ。

それが、ここちよい。

日本だと、そうはいかない。
いや、実はそうはいくんだけど、そういかない空気だけはある。

ロンドンには、むしろほおっておく空気があると思う。
パブだけじゃない。
カフェでも、レストランでも、バスや電車でも。

ロンドンでは、よく見知らぬ人同士で会話が生まれるが、それも、一期一会な割り切りがあるように感じる。
こっちが英語をうまく話せないと知ると、うまい具合に笑顔で会話を切り上げてくれる。そして、ほおっておいてくれる。

僕は、趣味で山登りをする。
そして山の中は、まさに一期一会だ。

すれ違う、または出会う人とは、その日、その時だけ。
だからこそ、知らない人と挨拶を交わし、軽く会話を重ねたりできる
ちょうど良い、やさしい距離感なのだ。

ロンドンに流れているのも、似た空気じゃないか。
僕は勝手に、そう思っている。

(5)音楽が、好きだ。

ロンドンで、いくつかのライブを観てきた。
最初からずっと思っている。ロンドンの観客は最高だ。

Adwaith。ベースの子が会場をうねらせていた。
The Deep Blue。今回、好きになったアーティストだ。
会場をノセるのがうまかった、クセになるMelin Melyn。

まぁそもそも、好きなジャンルが、British PopやUK Rockなのだ。
音楽に関しては、水が合うに決まっていたのだ。

そして、何よりライブがエネルギーに溢れている。
ロンドンのライブは、改めて色々なことを教えてくれる。

ライブって、観客がつくるものだ。ということ。
それは、日本みたいに皆で手拍子したり手を振るんじゃなく、ひとりひとりが、気持ちのまま、自由に声を上げ跳ねるということ。
本場のシンガロング(sing-along)の迫力が、すごいこと。
音楽の興奮は、日常に、すぐ近くに存在する。ということ。

味わったからには、もう、戻れない。
きっと、そんなライブのために、僕はまた渡英するのだろう。

ロンドンで観た最初のライブ、Ten Tonnes。
一生忘れない。最高だった。

(6)フットボールが、好きだ

これについては、
ロンドンというより、イングランドが好きだ。

リバプールの本拠地、アンフィールド
ブライトンの本拠地、アメックススタジアム
アーセナルの本拠地、エミレーツスタジアム

イングランド・プレミアリーグ。
それは、世界最高峰のフットボールリーグだ。

以上。
何も付け足す必要がない。

(7)混んでいないのが、好きだ。

これはシンプルだ。
というより、東京が混みすぎなのだ。

山手線もこれぐらい空いてるといいのだが

今まで、東京ぐらい便利な都市には、混雑がつきものだと思っていた。

でもロンドンは、東京と同じぐらい便利で、東京より空いている。
都市圏に住む人口規模が違うので、東京がロンドンを見習うことは難しい。が、ロンドンが快適であることは、間違いない。

(8)自由と裁量が、好きだ。

最後に、抽象的なワードを出してしまった。
この「自由と裁量」というワードは、渡英初日に脳裏に浮かび、そして離れない。

それを最初に感じたのが、信号だ。
ロンドンウォーカーは、ともかく信号を守らない。

でもそれは、
イギリス社会では許されている自由で、その代わり『ちゃんと左右を確認する』という裁量を任されている。と僕は思う。

引用:https://www.quora.com/In-countries-where-they-drive-on-the-left-side-of-the-road-do-they-teach-children-to-look-right-then-left-before-crossing

その表れが、
この「LOOK RIGHT」だ。

信号を守るなら、こんなこと書かなくてよいのだ。
が、こう書くということは、暗に、信号を守らない自由と裁量を認めているともいえる。

そして、こんな自由と裁量は、ロンドンのあちこちで、うっすら感じるのだ。

たとえば、イギリスの公共交通機関はよく遅延する。
が、それって、鉄道会社に、状況に応じ運行ダイヤを変える自由を認めているともいえる。イギリス社会がそれを許容している。
だから利用者も慣れたもんで、電車が止まったら、自分の裁量で行動し始める。

イギリスでよく見る、待っている人たち

自由とは、不確実ということ。
自由と裁量がある社会は、自他の不確実を許す社会だということ。

ロンドンを歩くと、そんな自由な空気を感じることが、多々ある。
そして、自由と裁量が息づくこの街は、僕にとって、めちゃくちゃ心地よいのだ。

こんなに好きなのに、やっぱり住めない理由

ロンドンの、個人的に好きなところをこれでもかと詰め込んだ。

語学力に目を瞑る前提での妄想だが、
それでも、やっぱり、僕はロンドンには住めないと思う。

・トイレが少ない。

これは、トイレが近い僕には致命的だ。
街には、本当にトイレがない。tubeの駅にもない。

最も身近なトイレは、カフェだ。
そうすると、
トイレで水分を排出する度に、カフェで水分を補給する。
という、よくわからない状況が、毎日頻発する。

何度、お世話になったことか。

SOHOでは一度、本当に危険な状況(笑)に陥った。
冷や汗が出た。スタバが無ければ危なかった。

旅行だからよいのだが、生活するとなると死活問題となる。
僕は、ロンドンには住めないと思う。

・コミュ力が高すぎる。

「よく、そんなに話すことがたくさんあるな」と、正直思う。
それぐらい、英国人はよく喋っている。
会話の尽きない民族だ。ほんとうに。

会話の尽きない民族

毎日そんなにたくさん話すことを思いつく自信、自分にはまったくない。
僕は、ロンドンには住めないと思う。

だから旅行者として、いつか。

また、自由と裁量のあるオトナの街を訪れたいと思う。
これだけ「好き」に溢れたロンドンに焦がれる、ひとりの旅行者として。
それまで、しばらくは東京でがんばろう。もう少し日本円が強くなるまで。
(クレカの請求に怯えながら)

僕の今年の桜前線は、セントポール大聖堂だった


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