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エアビー初体験で、10日間ロンドンに滞在してみた【2024イギリス旅①】

2024年2月、ロンドン中心に10日間ひとり旅してきました。
今回は初めて使ったAirbnbの個人的感想や、イギリスの日常生活について。

どんなところに泊まった?

10日間の拠点として使いたく、ある程度安く、ロンドン観光にそこそこ至便で、気を使わなくてよさそうな物件を探してみる。
エアビーは大きく「ゲストルーム(バストイレなど共用)」と、「まるまる貸切(バストイレなども専用)」の2つに分かれているが、今回は気を使いたくなかったので「まるまる貸切」で比較検討

結果、ロンドン南西部のBattersea近郊の物件をオーダー。

マンションの中に物件がある。
1人~2人用のコンパクトなflat



ただ、
ここを選んだ最大の理由は、コレ。

最高!・・・天気が良いときは(苦笑)

屋上バルコニーがついてる!
もう、ぶっちゃけ一目惚れ。

利便性だけで言ったらもう少しロンドンcityに近いほうが良かったのだが、コレには勝てなかった。

ただし季節は2月。当然ですが基本寒い
春夏のほうが楽しめるのは間違いない。
それでも、開放的な空間がすぐ傍にあるって、快適。

きもちいい!・・・天気が良いときは(苦笑)


利用した感想は?

あくまで僕自身が体験した、個人的なメリット、デメリットです。

イギリスの日常を疑似体験できる

高級マンションのゲストルーム部分を借りた形なので、まんま日常とはいかずとも、水回りや暖房など、ホテルとは異なる日用設備。

やはり残念な水回り。ただコレには理由があった。

今回初めて知ったのだが、ロンドンの住宅には基本エアコンがない。簡易的な暖房はあるが、日本のようなストーブやファンヒーターとかもない。

じゃあ、どうしているのか?
建物の壁を温水管が走っていて、それが水回り兼暖房となっているのだ。だから建物内部が基本暖かい。部屋の暖房も、この温水を利用するオイルヒーター的なものが多いらしい。
そして、暖房用の温水が、そのままシャワーの温水にもなる。だからシャワー使いすぎると温水が出なくなるらしい(これは注意書きがあった)。
イギリスの水回りが総じて残念なのは、そもそも日本と仕組みが全く異なるからで、実はちゃんと理由があった。


また、置いてあるシャンプーがドラッグストアに並んでいるブランド(日本と一味違う使用感で、かなり粘性つよし)だったり、日常を感じるポイントは多々あった。

風邪薬も英国風。お湯で溶かす粉末タイプ。
風邪ひいたので買って飲んでたらクセになって、お土産にも購入した。

そして周辺環境も、ホテルと異なり日常感あふれる。
住んでいる人と同じスーパー、ドラッグストアを毎日利用し、近くのカフェやレストランも地元民が多数
毎夜帰ってくるバスも同じ路線で、イギリス生活を疑似体験できた。

歩いて10分ちょいのClapham Junction周辺。


気分は「下宿」。やっぱり少し気を使った。

今回借りたのはホスト(オーナー)が隣に住んでいるタイプ。若くて感じの良いご夫婦で、まだ小さいお子さんが二人いる。なごやかに挨拶を交わす以外は、特に関与もなく快適だったが、子供の泣き声など生活音はたまに聞こえる
全然不快ではないのだが、逆に気を使ってしまい、夜遅くのシャワーやトイレを遠慮してしまった。(日本人だなー)

ホテルだと気にならないが、やはり深夜早朝のシャワーとかは遠慮気味となった。

ホストは「俺らのベッドルームはフロア反対の角だからnever mind!anytime OKよ」的なことを言ってくれた。
が、経験したことはないが、大家さんが住んでいる下宿生活はこんな感じかと思った。

なお日本から緑茶と手ぬぐいをお土産に持っていったらめちゃくちゃ喜んでくれた。嵩張らないしおススメ。


地下鉄の駅が至近か否かで、アクセス効率は大違い。

今回泊まった場所、駅からは徒歩10分~12分程度。
バス停が至近にあったから朝はあまり問題を感じなかったが、帰りは少し効率悪かった。

最寄りのClapham Junction。
Overgroundと鉄道が交わる駅だが、アクセスは少し限定的だった。

どこから帰るにせよ、ラストワンマイルをバスに頼るから乗り換えは必須。かといって、歩いて10分ちょっとは少しダルい。
ここらへんはアクセスのよいホテルに軍配が上がるかも。でも、エアビーでも物件を選べば改善可能だ。
地下鉄至近の物件は、『地下鉄の駅がある≒バス停もある』なので、帰りの選択肢が倍に増える。アクセス効率が格段に上がると感じた。お勧めしたい。


ひとり旅では、エアビーの割安感はあまりない。

帰国後、改めて今回のエアビー周辺のホテルを調べてみた。が、シングルの料金に関してはホテルに軍配が上がることも多い結果に。
もちろん物件次第だし、粗悪なホテルのシングルより、エアビーのほうが広かったりするのだが。
少なくとも「ホテルより安い」という先入観は、ひとり旅ではあまり適用されないと思った。グループ利用とかだと最高なんだろうけど。


ホスト(オーナー)とのやり取りやレビューの仕組みが面白い。

物件オーダーから宿泊直前~直後のやり取りは、全てAirbubのアプリで自動翻訳で行えるので、英語できなくても全く問題なし。
少し意味が分かりにくかったら原文を参照すれば概ね意味は伝わる。
そしてホストとのメッセのやり取りが、ホテルのビジネスライクなやり取りと異なり私的なニュアンスを含んでいて面白い。

さらに、帰国後に促されるレビューの仕組みがいい。
実はホストもユーザー(つまり俺)を評価する仕組みで、お互いの評価が揃って初めて共有可能となる。ちょっとドキドキするし、こっちも積極的にレビューを残す必要性が生まれる。
俺は「とても礼儀正しく、丁寧」だったそう(笑)。こうやってユーザーも評価されることで悪質ユーザーは排除可能なわけだ。
(かといって利用にプレッシャーに感じることは全くない。日本人の常識的な使い方をしている限り、ホストはきっと喜んでくれるだろう)

レビューも評価付けやすいように工夫されていて、時間も手間もかからない。ここらへんの顧客体験の設計には凄みを感じた。

リヴァプールでは「ゲストルーム」を利用。

今回、サッカー観戦でリヴァプールに遠征したので、1泊だけ「ゲストルーム(バストイレなど共用)」も使ってみた。

よく見るイギリスの住宅。中に興味あったので楽しかった。

残念ながら中の写真は撮らなかったのだが、1階2部屋、2階3部屋の計5部屋がゲストルーム。トイレ・シャワーが2基、キッチンほかの共用スペース。
ホストは別にいて、エアビーのために借り上げた物件という感じ。

特定の目的でスポット利用なら全然アリ。

サッカースタジアムのごく至近にあり、試合日にファンが利用することに特化したような特殊な物件だが、これは、最高に良かった
試合後の混雑を全く気にせず、近くのパブでファンとビール酌み交わして、すぐ寝れることがこんなに素晴らしいとは!

試合前も試合後もお世話になりました!最高。

こういうスポット的な利用は(特にホテルが近くにない場合は)より積極的にエアビーを選択肢に入れるべきだと痛感した。

結論:メリデメ混在。でも一度は体験すべし!

正直、コストや利便性を考えたらホテルもエアビーも一長一短。ケースバイケースかなと感じたが、顧客体験としては大変に面白かった。

思った以上にビジネスとして成熟し、ホスト(オーナー)にも厳密なルールが課せられているから、ホストとユーザーの関係においては無茶なことや危険は少ないように思った。
ユーザー同士のトラブルについては、「まるまる貸切」なら回避可能。
そして何より、プラットフォームがよく出来ている。これは世界中で流行るわ。

1回経験したことで、今後は旅の選択肢が増え、より柔軟なプランが組めると思う。未経験の方にはぜひ一度、体験することをお勧めしたい。


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