ロンドンから日帰り。パリで五輪マラソンコースを巡る【2024イギリス旅②】
2024年2月、ロンドン中心に10日間ひとり旅してきました。
前回記事はこちら
今回は、ロンドンを離れユーロスターで日帰りしたパリ旅行について。
天候に恵まれず予定通りにはいかなかったものの、足を伸ばす価値は充分にあった。やはり、行かなきゃ感じられないモノ、がある。
ユーロスターで行くロンドン→パリ
『ロンドンから日帰りでパリ行けるよ』はネットで見聞きしていた。ググれは色々詳細が出てくるので、本気の方はそちらをご覧いただくとして、実際に行ってみた体験談を、写真を中心にまとめた。
チケットは結構高い。曜日でかなり変動する。
チケット調べてみたら、土曜出発の往復で56,000円強。
でも月曜出発で調べると、同じ便が32,000円強とかなり安くなった。今回は月曜に行くことに。
ロンドンSt Pancras駅から、パリGARE DU NORD駅まで。
ユーロスターのロンドン起点であるSt Pancras駅は大きいが、標識はとても分かりやすいので迷うことはない。
ほどなく下記のユーロスター乗り場に到着する。出発時間の1時間前ぐらいを目安に来るとよいと思う。
そして、空港と同じくまずは保安検査へ。
その後、イギリス出国、そしてフランス入国と、2つの手続きをこの駅で済ませる。
どちらもパスポートを見せるだけ。特に質疑はなし。
ニュースか記事かで、空港同様ゲートが自動化されたと見たのだが、ココは手動だった。
その後、出発の10分前ぐらいまでロビーで待たされて、いざ搭乗。じゃなくて乗車。
そして、予定通り10分ほど遅延して(苦笑)ロンドンを出発。
パリまでおよそ2.5時間。
車窓を眺めながら過ごしたが、どうも景色が変化に乏しい。
余談。
今回の旅は、都合3往復ほど長距離列車に乗ったが、すべて車窓に飽きてしまった。
日本だったら新幹線で東京大阪間、飽きずに車窓を眺められるほど車窓フェチの自分だが、どうもヨーロッパは飽きる。
逆に日本の車窓の素晴らしさを知った。日本は豊かだ。
そしてパリ北駅(PARIS GARE DU NORD)に到着。
そして早速、地下鉄のチケット行列の洗礼を浴びる。
今のロンドンは、これがないから素晴らしい。
地下鉄はかなりの頻度で走っており、かなり便利。ロンドンと一緒。
だが、ロンドンと違って結構混んでいる印象。そして皆静か。
ちょっと雰囲気が日本の地下鉄と似ていた。(におい除く)
パリ五輪のマラソンコースを(軽く)巡る
さて、パリ観光だが、のんびり派の自分が楽しめる日帰りパリなんて、街歩きぐらいしかやることはない。
んで、パリに足を伸ばそうと思った時に浮かんだアイデアが、「マラソンコースを歩けば、半年後のマラソンTV観戦が超はかどるじゃん」
どうせ歩くなら、きっと観光地も巡れるマラソンコース辿ろう。と。
ただし!シャンゼリゼ通りも凱旋門もコース外だった。
これは意外だった。
ツールドフランスの最終日でも有名な、この道をマラソンで走らないなんて。
ただし、後に実際に歩いてみたら、よく分かった。
この石畳、マラソンレースには無理。不向きすぎる。
むしろここをロードで走るツールドフランスが若干狂っている(最終日とはいえ)。
序盤10kmぐらいリアルに歩こうと思っていた。
さて、マラソンコースはパリ五輪HPなどで既に公開済だが、実はマラソンルートをなぞったgoogle my mapが公開されていた。
これを自分のmy mapにコピーして、自分が行きたい場所をピン刺していくだけで観光ナビが出来上がる。便利すぎるgoogle。
8km地点を過ぎたあたりでエッフェル塔にたどり着くので、せっかくなら、そこまではガチで歩き倒そうと思っていた。
ただし当日は雨風が強くなり、途中で断念。それでもスタートとゴール地点は見れたし割と満足した。
マラソンコース:スタートからゴールまで、簡単レビュー
ここがスタート地点、Hôtel de Ville。
ホテルじゃなくてパリ市庁舎です。
スタート地点から、西に向かって走り出します。
そしてこの角が1km地点。左折し、リヴォリ通りに入る。
リヴォリ通りを直進。石造りの建物が多い。
そして、この建物を見ながらコースは右折。ルーブル通りを北上します。
この建物、実は皆さん見たことある有名な建物の裏側です。それは
これですね。
有名なルーブル美術館の、背後の建物の裏側です。
そして、ここ(表側)には5km地点手前で戻ってきます。
その後、セーヌ川沿いを走るのがコースなのですが、ここで雨風が強くなってきたのでガチ試歩は断念しました。
マラソンコースは、8km過ぎにセーヌ川ごしにエッフェル塔を臨み、
佳境である38km過ぎに、真横を通り抜ける形でエッフェル塔に帰ってきます。
そしてゴールはEsplanade des Invalides(アンヴァリッドの前庭)。
旗が立っているあたりがゴール地点です。
奥の建物はアンヴァリッド廃兵院。ナポレオンの墓があるそうですが、今回の自分は当然のようにスルー。
ということで、軽くではあるが序盤と終盤のコースを実際に歩くことができた。
天候に恵まれれば、お金のかからない観光としては悪くないと思う。
その他パリで見たもの・感じたもの
最後に、治安についても、個人的な印象に触れておこう。
『パリは治安悪い』と散々脅されたのでかなり警戒モードで入ったが、ちゃんと警戒してればロンドンと比べて特段悪いと感じる機会はほぼなかった。
(というより、歩いてばっかりの今回のルートは危険度低かった)
ただ地下鉄の駅や車内だけは、ロンドンより緊張感あった。混んでるし、ちょっと雰囲気が違う。
慣れてる地元民はスマホとか出し放題だったけど(笑)。
パリはともかく、「でかい!」「えらそう!(笑)」
ロンドンと比べて一番感じたこと。嫌な意味じゃなくて。
建物や道路のスケールが、ひとまわり大きく、直線的。そして上品。
一言でいえば、品格がある街だ。
ロンドンとパリの対比、そのまま北京と東京の対比にも近くて、
やはり大陸の首都というのは、示威する必要があるためか、威厳やスケールがちょっと違うな、と感じた。
建物もひとつひとつが大きく、殆ど石造り。ロンドンのレンガ造り主体の景観とは明らかに異なる。「レンガなんか使ってられない」的な首都の品格が感じられた。
個人的な第一印象は、パリよりロンドンかな。
もちろん好みは人それぞれです。
僕にとっては、パリを見たことで、ロンドンがより好きになった、そんなパリ日帰り旅行でした。
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