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アメリカの牛乳パックと顔写真

先日、海外関係の記事を読んでいた時に初めて知った昔のアメリカのことについてお話したいと思います。

みなさんは毎日牛乳を飲んでいますか?
私は飲んでいるのですが、今回はその「牛乳パック」にまつわるお話です。


アメリカの牛乳の話

ネットで海外関係の記事を読んでいた時の出来事です。

文章と共に掲載されていた画像に写っていた牛乳パック(Milk Carton)が気になりました。

その牛乳パックにはなんと人の顔がプリントされており、どこか明るい情報ではないということは英語を翻訳する力があまり無い私にもわかりました。

顔写真の上に大きく“MISSING”と書かれた情報について調べてみたところ、掲載されていたのは
行方不明者の顔写真
でした。

当時のアメリカでは年間、児童だけでも35万人以上もの行方不明者がおり
牛乳パックに顔をプリントすることで情報提供を呼びかけたり、行方不明者の顔を街の人に認知してもらっていたのだそうです。

確かに毎日牛乳を飲む人であれば早朝から1度はパックを目にするので、ある程度顏を知ったり覚えることは可能であるかもしれません。

当時、まだデジタルによる情報網が発達していなかった時代は、ニュースペーパーの他にも商品にプリントすることで情報提供を呼び掛けていたのですね。

参考⇒ 突然いなくなった…。行方不明の子供を探す


アメリカのミルクカートンの歴史

1984年、カリフォルニア州全体で政府の支援を受けて、行方不明の子供のための同様の牛乳パック広告プログラムを開始。

1985年3月までには米国の1600件の独立した酪農場のうち700件が、行方不明の子どもたちの写真を牛乳パックに掲載することを採用。

1996年にアンバーアラートシステムが導入されて以来、牛乳パックによる掲載を廃止。

※アンバーアラートシステムとは事件が発生した際に、テレビやラジオなどの公衆メディアを通じて発令される緊急事態宣言の一種とのこと。

こちらの動画の1:07あたりから、当時の牛乳パックが出てきます。

参考⇒ Missing-children milk carton


個人的に思った事

このような情報提供方法が日本には根付いていないため、人の顔がいくつも載った牛乳パックを見た私としては
文化の違いから衝撃を受けました。

想像してみてください。
ある日から、スーパーに並ぶ牛乳パックに行方不明者の顔がプリントされることになったら...ということについて。

私としてはよくこのような海外の文化など未知なことを想像しては衝撃的だと感じるのですが、おそらくこのようなことを周囲の人に話しても「プリントされているだけでしょ?」等と言われそうです。(いつものことです)

そう言われるとそこまでですが、毎日のように行方不明者の顔を目にするようになると、
牛乳を飲むたびにどこか心の内がモヤモヤしそうだと思いました。

なぜモヤモヤするのかというと、
毎日見つかってほしいと思っているのに、何日経っても見つからないというもどかしさからだと思います。

今こうやって書いている間にも行方不明者のことを考えるとモヤモヤしてきましたが、パックを眺めながらモヤモヤと考え事をしているうちに、500mlくらいの小さなサイズの牛乳なら一気に飲んでしまいそうです。


そういえば、今の時代のアメリカの牛乳ボトルを見たことはありますか?

プラスチックの大きなボトルなのですが、日本人である私の感覚からしてみればつい洗剤ボトルのように見えてしまって、それこそ冷蔵庫の中に入れて見慣れるまで時間がかかりそうです...。

☆続き⇒ アメリカの牛乳パックと顔写真2






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