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図書室のミイラ

小さい頃と同じ生活感覚で今暮らすとどうなるの? で少し話した「エジプトのミイラという本に小学生の頃ハマッていた」という事について、今回は詳しく話したいと思います。

日本ではあまり馴染みの無いミイラですが、どのような工程でミイラとなるのかということは、国によっては歴史の勉強の一部として小さい頃からよく知られているようです。


不登校になった原因

学生の頃、病んでいる人間が20人揃う部活に所属していたという話をした際に“私も小学生の頃は不登校だった”ということについて触れました。

まず一度目の不登校は小学一年生の頃であったのですが、不登校にミイラが関連しているのは二年生の頃の話です。

図書室で火垂るの墓の本を読んだ時に、包帯でグルグル巻きになった主人公たち母親の姿を見た時の色の衝撃が大きく、毎晩眠れなくなってしまったのです。

“死”という精神的なものもあるとは思いますが、どちらかというと
白色の包帯にまんべんなく血が滲んだあの色合いに恐怖を感じてしまった
のです。

稀に血を見て貧血を起こす人などもいますが、私の場合は血であるからといったそういう決まりは無く、単に白色をベースにまだらに赤色がある、もしくはこれらに黒のまだらもまんべんなく配置されているもの。あの色合いのバランスがどうしても駄目で、今も恐怖を感じる色の組み合わせです。
日常的にそのような色の配置があると、早い段階で気がつけば目を背け、うっかり見てしまった場合は鼓動が早くなります。

当時は色の組み合わせで恐怖を感じているとは思わず、「ミイラが怖い」と思い込んでいました。
(戦争の話であるにも関わらず、このような考えを持っていたことを申し訳なく思っています)。

怖くて毎晩眠れなくなる→眠るのが朝4時や5時になってしまい、やがて不登校となっていきました。


エジプトのミイラ

小学校四年生の頃に図書室である絵本を手に取りました。
エジプトのミイラという絵本です。

この絵本では、エジプトで実際に行われていたミイラのつくり方が具体的に描かれています。
元々はアリキ ブランデンバーグというアメリカの作家の方が、
「Mummies Made in Egypt」というタイトルで展開していた絵本だったのですが、日本国内でも翻訳した本が並ぶようになったようです。

あれほどミイラで不登校になってしまった経験があったにも関わらず、私はなぜかまた四年生で「エジプトのミイラ」という本を開いてしまいます。

しかしこの絵本の場合は色合いのほとんどがカラフル×茶色で、私は大きな恐怖は感じませんでした。

しいて言うならば、少しの怖いもの見たさと、おしゃれな装飾が印象的でハマッてしまったのです。

私が通う小学校の生徒の間ではこの絵本に興味を持つ子が少なかったのか、いつ図書室に行っても置いてあったため休み時間の度にミイラを見ていました。


ミイラについて

絵本については「確かエジプトのミイラというタイトルの本だったはず」。という曖昧な記憶だけで検索をしてみたところ、間違いなく同タイトルの本が出てきたので懐かしい思いに耽りました。

エジプトのミイラの絵本についてamazonのレビューを見てみたのですが、やはり私のような子どもがいるようです。
絵本を見て怖がった子がいれば、子どもの頃に繰り返し読んだと書いていらっしゃる方もいます。

火垂るの墓の色合いの事柄については少々特殊であると思いますが、エジプトのミイラの絵本に関しては、鼻から脳みそを取り出すシーンなどがあるので、子どもによっては見せる際には充分注意をしてあげてください。

火垂るの墓、エジプトのミイラ、いずれもイラストを用いた絵本でした。
人や年齢によっても違いはあるはずですが、絵本が与える影響の大きさ、子どもが視覚から受け取る物事の大きさを実感しました。


今、興味本位で「ミイラ」と検索をしてみましたが、いくら色が茶色であっても怖い写真が多くて見るのを止めました。




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