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学生の頃、病んでいる人間が20人揃う部活に所属していた

私は中学生の頃、文芸部という部活に所属していました。

みなさんの学校には「文芸部」という部はありましたか?

noteといえば文章や詩、絵などものをかく人が揃う場であり、紹介するにはベストな場であるということに気が付きました。

今回は、私が中学生の頃に所属していた個性豊かな人が集まっていた文芸部という部活動のことについて書きたいと思います。


文芸部とは

これは私が中学生の頃に所属していた部活動である「文芸部」の話です。

文芸部とは、自由に物語や詩を書いたり、絵を描いたりして活動していた部でした。
作品を見せ合うことはもちろん、稀に作品を印刷し一冊の本にすることもありました。

私が1~2年生の頃は数名しか所属する部員はいなかったと思うのですが、
3年生にもなるといつの間にか20人を超えるマンモス部と化しており、文化部としてはかなり人数が多い方でした。
何なら、一般的に見て人気が高いであろう運動部の陸上部や剣道部などよりも、圧倒的に人数が多かったのです。


狂ったメンバーのご紹介

物語や詩、絵を描く部となると、不思議とさまざまな個性を持つメンバーが揃います。
発達障がい、性同一性障がい、鬱病、HSP、不登校...

基本的に普段教室に居ないような人が7割を占めていたという理由から、“病んでいる人間が20人”という表現をしましたが
この部活に来るとみんな楽しそうで、集まると暗い話などはせず自分の中にある闇は全て作品で表現していました。

ひたすらアニメの話をしている人、精神や心理学関係のことについて話している人などもいたと思います。
自分の話したいことをひたすら話し続けても、それを受け入れてくれるメンバーといったところです。

元々は週1回の活動でしたが徐々に回数が増えていき、気がつけば週2回活動をしていました。


今になって思うこと

なんだか常に病んでいるような人ばかりが揃っていましたが、
20人も病んでいる人間が揃うと流石に無敵です。
図書室を利用して巨大なテーブル1つを20数名が囲んで文章や絵を描いていたのですが、今冷静になって考えてみると、とてもおもしろい。

席順は特に決まっておらず、毎回適当に座る。
どこでも適当に座れるという時点で、仲がとても良いことがわかります。
不登校の人もこの日ばかりは登校していたという点も大きなポイントです。
例えば席順はこう。

HSP、鬱病、私(カテゴリー不明)、不登校、発達障がい、HSP、性同一性障がい、鬱病、鬱病、不登校(部長)、不登校、不登校、鬱病、鬱病...

ネット上でしか見かけないようなラインナップです。

元々生徒数の多い学校だったので、必然的に私たちのような仲間の割合が多くなったのかもしれません(とはいっても、クラスに1人いるかいないかといった計算になります)。

中学校を卒業する時はクラスのことなどほぼ頭にはなく、この部活が終わることを考えた時が一番寂しかった。


そんなに悲しまないで

実は私も小学生の頃は不登校だったのでツラさもわかります。

しかし、発達障がい、性同一性障がい、鬱病、HSP、不登校、
これだけ色々な人がいるとみんな個性だと思います。

この個性を持っているからこそ現実の世界では居場所がないと思って、架空の世界に身を置くためにも物をつくることになると思うのです。

私はここ数年狂ったメンバーから外れた気になっていましたが、また狂ったメンバーに加入しそうになっています。
というか、もう自動的に出戻りしたような気もします。

こういう運命なのですね。


最近気づいた逸話

この文芸部は2歳上の先輩が教師に提案したことで登場した、新しくつくられてまだ間もない部でした。

最近「涼宮ハルヒの憂鬱」というアニメについて何気なくネットで調べていたのですが
あらすじに“文芸部”と書かれているではありませんか。

ちょうどこの部活ができたのは「涼宮ハルヒの憂鬱」のノベルが発売された直後の頃だったようで、
もしかしたらこの作品に影響を受けてつくられた部だったのでは?
と思うと、そのような夢のある部に入部していたことに感激しました。

その後私は高校に入学し別のジャンルの部活に入部したのですが、アニメが好きな部員の間ではやはり涼宮ハルヒの憂鬱の話題で持ちきりだったのを覚えています。

今ではなくてはならないほどアニメを観る人口が増えていますが、この頃はアニメ好きという人はまだまだ少数派でした。
記憶上では、この頃に流行ったアニメの放送を境に日本の文化のひとつとしてアニメが一気に世の中に浸透していったように思います。


「文芸部」と表記されていたことをきっかけに、私も涼宮ハルヒの憂鬱の作品を観てみようかなと思っています。






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