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奇妙な華が咲いていた2

約一ヵ月ほど前にアニメ版「惡の華」を観たのですが、今回は改めて原作である漫画を全巻読みました。

アニメ版の惡の華では4巻までを映像にしていたので、今回は最後まで読んだ感想についてお話ししたいと思います。

前回→ 奇妙な華が咲いていた

※ネタバレを含みます。真っ新な状態で作品を楽しみたいと考えている方は、ここからは読むのをお控え下さい。


意外だった

年齢関係なく中学時代のまま最後まで話しが進むものだと勝手に思い込んでいたので、まさか引っ越して高校生活をおくる話へと切り替わるとは思ってもいませんでした。

よく14歳は問題を起こしやすい年齢である(心に変化がある年齢である)と言われていますが、それぞれが正にそのような状態であったことが話の中でリアルに感じられました。

あれほど問題を起こして暗い方向へ話が進んでいくとなると、私としてはこのままバッドエンドで終わる話なのかとも思っていたのですが、良い方向へ進んでいったので胸にグッと来るものがありました。


田舎

群馬県桐生市に住んでいる方に聞きたいのですが、お住まいの街ってあんな感じなのでしょうか?

群馬県桐生市に限らなくてもいいのです、古い田舎町に住むとあのようなことを考えたりするものなのでしょうか。

私は自分が住んでいる街が田舎だと思っていたのですが、惡の華を読んでから自分が住んでいる街はあそこまで田舎ではないということを知りました。

交通機関は充分整っているので、電車で10分ほど移動すれば近くに新幹線の駅が2駅あったり、空港もいくつかあるので結構どこへでも行けます。

向こう側が見てみたいというのは決してそういう意味ではないということはわかっているのですが、田舎に住む人ほどそういうことを考えたりする心理があるのだろうかという点が少し気になりました。
(※後の項目で“向こう側”について持って生まれた感性であるということについて触れています)。


恋愛面について

春日高男が佐伯さんと常磐さんそれぞれに告白しましたよね。

そこでなぜ春日高男は女性とうまくいったのかということについて、マンガの中であるからという考え抜きで考えてみました。

・群れることなく独自で行動ができる
・告白
・趣味がある

このあたりでしょうか。

あくまで私がこの3つをピックアップしただけですが、春日高男は2回とも自らの意思で本人に想いを伝えているので、告白できるという強さを持った人、好きなものについて語る際は素直に嬉しそうにするという人は人気があるのだなと思いました。

私が通っていた高校でも、クラスの中にずっと本を読んでいる男の子が一人だけいたのですが、物静かな女の子の間で人気がありました。

あと、春日高男と常磐さんは相性が良さそうだなと感じました。(実際に一緒になりましたが)。

春日高男は繊細なので、ちょっとしたことでもこれは話していいことなのかと途中まで話しかけては深く考えがちですが、常磐さんは「何を言われても大丈夫」という安心感をもたらしてくれるような人でした。

それで言うと佐伯さんも心の器が大きかったのですが、
向こう側が見てみたいという持って生まれた感性を彼女は持っていなかったのと、そのことについて仲村さんに気づかされたというのがこの惡の華のキーポイントだったのではないかと思っています。


ところでボードレールが書いた詩集「悪の華」も買いました。
薄い小説の2冊分ほどの厚さがありました。

読んだらまたここで感想を書きたいと思います。





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