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ぼっち

ぼっちもぼっちすぎると何がぼっちなのかわからなくなってくる、そんな話をしたいと思います。

昔の私は、どのようにして人と関わっていたのでしょうか。


ぼっち生活とは

最近、とあるぼっち系動画クリエイターの方の動画を観ていて思いました。

その方は今は学生ではありませんが、たまに学生時代の話が出てきます。

そんな動画を観ていると
私は学生時代、どんな風にぼっち生活を送っていたのだろう......」と、少しばかり昔のことを思い出してしまったわけです。

昔からある程度ぼっちでしたが、年々ぼっちレベルが高くなっていったので、今回は学生レベルもMAXにきていたであろう高校生の頃の生活についてご紹介したいと思います。


午前中

学校へ行きます。
私は高校生活で1年生から3年生までなぜか朝は5:30に起きていたので、7:00までには学校に着いていたと思います。

ですので
校内に生徒が自分ひとりの時点で既にぼっちの1日開始です。
冬場なんかにもなると、真っ暗な教室の中でひとりで過ごしていたおぼえがあります。
教室から少しだけ海の景色が見えるのですが、あたたかな日の光が昇る瞬間なども見えたりしていました。

クラスの人と挨拶をすることなどまずないのと、授業は8:30からだったと思うので、それまでの時間は何をしていたのか謎で怖くなりました。

唯一いた友達は不登校で学校に来なかったので、休み時間はほぼ一人で椅子に座っている状態です。

座っている間は真顔で視線を前にしたままか、携帯電話の画面を見る。
もしくは検定の勉強をしていたこともあったと思います。



ここで友達が登校してくることが稀にありましたが、本当に稀です。
週に1~2回程度。

基本的にはお弁当が入ったバッグを抱えて、ひとりで部室へ移動します。

部室には顧問の女の先生がいたのでその先生とご飯を食べるわけですが、こちらからはほぼ何も話すことがなく、振られた話に対してそれとなく返事をしたり、質問で返してみたりしていたと思います。

この先生は私が2年生である途中からうつ病を発症したので、昼に部室に訪れた際には薬の影響により寝ている日などもありました。

1年目と2年目は、これまた不登校の1つ年上のチャラそうに見える男子生徒がなぜかこの部室に出入りしており、その人とはたまに会話をすることがありました。
ちなみにこの人は教室には行かない不登校でしたが、この部室にだけは頻繁に出入りしていたという、特殊タイプの不登校生徒でした。


午後

そういえば伝え忘れていましたが、私が通っていた高校は地元でも底辺校でした。

お昼を食べると授業そっちのけで寝てしまう生徒がほとんど。
午後からの授業は空気が非常にぬるくなっていた、この“生ぬるい空気感”というものだけは、今でもはっきりと体感でおぼえています。

私は勉強ができなかったのですが、それとなく起きているような素振り(頭の中は寝ている)はできたので「これで成績をどうにかしてくれ」と願っていましたが、その願いは届かず
ほとんどの教科で凄まじく悪い成績を叩き出していたので、別の意味で教師をアッと驚かせることができていたのではないかと思います。
※実際のところ教師はブチ切れていました


授業終了

授業終了。
帰宅、もしくは部活をするために部室へ向かいます。

このまま帰宅する場合は日に焼けると困るので、真っ黒のアームウォーマーを着けて真っ黒の日傘を差し、音楽を聴きながらひとりで帰ります。
たまに生徒会長が門で待ち伏せしており、一緒に帰ることもありました。

そのまま近くにあるお店へ行き、ひとりでV系祭りをしていた日もありました。(※V系祭りとは:本屋、CDショップを巡り買い物・V系に浸る)
私は電車で学校に通っていたので、家から高校までは少しだけ距離がありました。
そのため目をつけていたお店に行っても、同級生にはほぼ会うことがなかったのが幸運でした。

で、なぜ日傘やアームウォーマーの話をわざわざ挟んだのかについて。
部活をした日の帰りは19:00頃で外はもう真っ暗でしたので、これらを装着して帰宅するのは部活がない早く帰る日だけだったから、という自分の中では結構大きな違いがあるのです。

そんな感じで高校生の頃の日常生活でした。


ぼっちって?

最近「ぼっち生活」のようなタイトルの動画を観て、
そっか、自分もぼっちというカテゴリーだったのだ」ということを今更実感するようになったわけです。

それと同時に、不登校だった友達部活の顧問教師、部活に出入りしていた不登校の男子生徒(年上)、他にも生徒会長などは、それぞれが「自分はぼっちである」と思っていたのかどうか少し気になりました。

私は学生時代に自分がぼっちであるということに気付かないほど一人に慣れてしまっていた。
もしくは私たちの時代はまだ「ぼっち」という呼び方が浸透していない頃だったのかもしれません。
表現方法は「根暗」もしくは「芋」とかだったような気もします(この表現方法がわかる同世代はここにいらっしゃるのでしょうか......)。

これが難しいもので、話にいれてほしいと思うことが本当になかった。

ただ、一人という本来であれば立場的に弱いであろう環境下でいじめられるわけにはいかないので、堂々とすることを心がけていたつもりだったのですが......

心がける必要もなく、単に元からクソ態度のデカいぼっち人間でしたね。

元気に卒業できてよかったです。



最後にひとつホラーな出来事について話しておきたいと思います。

これは卒業してから約5年以内にあった出来事なのですが、やたらと街中で「高校の頃一緒だったの、おぼえてる!?」と話しかけてくる人に遭遇していました。男女半々といったところです。

「すごい神経だな」と思い、声をかけられる度にドン引きしてしまうのですが、ドン引きしているのはそれだけが理由ではありません。

ほとんどが、私が知らない人であったからです。






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