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【留学に必須?】 WES - GPAを大幅に上げる魔法のアイテム

Polymathは、ニューヨークを拠点とする理系専門の留学コンサルティングファームです。チームは現役のGAFAMや外資系投資銀行の3名のエンジニアで構成されています。私達は自身の体験や多くの顧客サポートを通じて蓄積された知見をもとに、海外留学から現地就職まで総合的にサポートを提供しています。

こんにちは、Polymathのカイです。東工大院卒・トレーダーとして10年間勤務後に南カリフォルニア大学院(University of Southern California, 以下USC)のComputer Science, Scientists and Engineersに2021年秋に入学し、2023年12月に卒業しました。現在はシアトルでAmazonに勤務する傍ら、Polymathで皆さんの海外挑戦をサポートしています。

今日は無料面談でも聞かれることの多いWES (World Education Services)について書いてみます。私含め、日本の大学を卒業した人は在学中にGPA (Grade Point Average、成績評価のこと)を気にしない人が多いため、いざ留学を志した時に過去の自分に対してショックを受ける人が沢山います。

WESというサービスは日本の大学の成績を米国基準に変換するものですが、日本の成績よりも大幅に上がることが多いです。例えば 2.2 => 2.9、2.8 => 3.5 程度の上昇は一般的で、米国大学院受験では合格率を上げるためにはほぼ必須のアイテムとなっています。

実際の手続き方法については、詳細な方法をスクリーンショット付きで説明しているものが豊富にあるので本稿では特段せず、なぜWESを取得する必要があるのか、また多くの人が直面する細かな疑問にフォーカスして解説します。

後述しますが、WESが掲げている所要期間よりも長く待たされることも全然あるので、留学を志す人はとりあえず申請しておくことをおすすめします。


WESとは何か?

WES (World Education Service)とは、各国で異なる成績評価基準を米国やカナダ流の成績評価に変換してくれるサービスです。こうしたサービスは他にもECE、FCSA、IERF等が存在しますが、現状WESほど受け入れられていないことから、敢えてWES以外の信用評価期間を使う理由は特段ないと思います。

各大学のWESに対するポリシー

WESが評価した成績を受理するかどうかのスタンスは各大学のポリシー次第です。1. WESを受理することを明記している、2. WESを受理しないことを明記している、3. WESの取り扱いについて記載がない パターンが存在します。

精緻にWESの必要性を見極めるのであれば各大学のアドミッションページを読む必要がありますが、受験する大学の全てがWESを受理しないということは稀なので、深く調べずとも、とりあえずWESはとっておくくらいのスタンスで良いと思います。

なお各大学のWESに対するスタンスのイメージを持ってもらうために、以下にコンピューターサイエンス大学院受験を想定して、数個の例を出してみます。

・受け入れを明記してある大学:Stanford, Jhons Hopkins, NYU Bridge

↑ Stanford: WESが好ましいと書いてある
↑ Jhons Hopkins: 必須では無いがStrongly recommendと書いてある
↑ NYU Tandon Bridge Program: WES以外も受け付けている

・受け入れしないことを明記してある大学:UCLA、USC
私が受験したときはWESを受理しないことを明記してあっても、低い日本のGPAをカバーしたいという気持ちから添付資料として提出しましたが、今思うと無駄だったと思います。Requirementsを読んでいないという印象を与えかねないので、受入しないと書いてあったら提出しないようにしましょう。

↑ UCLA: リクエストもしないしレビューもしない
↑ USC: オリジナルの成績証明書のみ有効

・受け入れに関して記載のない大学
各大学のアプリケーションを実際に進めていくと、GPA計算方法のガイドラインがあることが多いので、それに従ってGPAを入力します。無ければ単純平均で計算するのがメジャーです。WES換算の良いGPAは忘れずに備考に書いておきましょう。

所要期間について

成績評価はクラス毎に行う必要があるので、Course-by-Course Evaluation (ICAP)というサービスが必要になります。

サービスの概要欄には7営業日と書いてあるが実際はもっと大幅にかかるケースも(1ヶ月以上)

また、WESのトップページにはその時点の予想必要日数が記載してありますが、これを間に受けてギリギリで申請するのは非常にリスクがあります。

Course by Courseの場合は 8 days or less とのこと (2024年2月12日時点)

昨年もこの案内を信じた(なんならバッファーを持って申請したと思っていた)方が、出願書類の期限を迎えてもWESから書類が出来上がって来ず、アドミッションと何回もやりとりをするという交渉作業が発生したことがあります。

大学の成績証明書関連の書類は、その性質上、有効期限が数ヶ月程度ということはないので、重複しますが留学を志す方はとりあえず申請しておくスタンスをお勧めします。

WES iGPA Calculator について

WESに成績換算を申請する場合、WES側の手続きを待たずとも自分で計算する方法があります。それがWESが提供しているWES iGPA Calculatorというツールです。

無料で使えてほぼ正確に米国スケールの成績に変換できる

クラス毎に情報を手入力していくのでやや面倒ではありますが、ここで得られる計算結果はほぼオフィシャルのものと同一なので、正確なデータをもとに出願戦略をいち早く練ることができます。

なお、直近でWESに成績換算を依頼した、日本の大学・大学院卒のお客様のケースでは学部GPAが試算と完全一致、大学院GPAが試算と0.01のズレでした。

最後に

留学を志す方にとってWESはあなたのGPAを良く見せてくれる貴重なサービスです。もし米国大学・大学院に出願しようと思っているのであれば、結局必要になることが殆どですので、待つことなくとりあえずは手続きを進めるくらいのスタンスで良いでしょう。皆様の健闘を祈ります!

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