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#ショートショート
僕は心から佳代を愛していた。 ~ショートショート~
それは突然に、テレビから圭くんと眞子様の婚約会見が放映された。
「まさか圭くんが眞子様と。。。」
嬉しかった。
圭くんは立派になった。
そして、まさか眞子様と婚約をされるなんて。。。
僕は心から佳代を愛していた。
婚姻こそなくとも僕らは夫婦だと思っていた。
だから圭くんも当然、僕の息子だと思っていた。
だから二人の生活費も圭くんの学費も、支援する事に躊躇はなかった。
そりゃそうだよ。
婚姻こそな
【ショートショート】 くたばれ!リア充ども!
「Tくん。ご飯。置いておくわね。」
母が階段を下りる音を確認してから、部屋の外に置かれた夕食を部屋に入れる。
どこか階段を下りる母の足音のリズムがおかしい気がする。
僕がこの部屋に引きこもってから30年にもなる。
両親を恨んだ事もあったが、両親を恨んでも仕方がないと納得するには充分の時間が過ぎた。
僕だって働いた事もある。恋をした事もある。
友達だっていなかったわけではない。それが友