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トロイの街で素朴な農家メシをいただく マルマラ海沿い街道の旅★2019(17)

とても小さなトロイの街は、観光2割、農業8割ぐらいのところです。《トロイの遺跡》に観光に来た日本人も、その少し横にあるこの街を歩いた人は、ほとんどいないでしょうね。
うん、レポートする甲斐があるってもんだぜ!

博物館からは歩いて10分ぐらいでしょうか。100軒ほどの集落ですね。
推定人口の割にモスクは立派で、尖塔(ミナレット)もけっこう高い。格式は高いのか? 観光地に近いから見栄張ってる?

トロイの街のモスクとミナレット。小さい街にしては立派ですぜ。

ほとんどの民家は、こんな(↓)感じの石造りです。必ず、といっていいほどオリーブの木が家の脇にあります。乾燥に強いのと、おそらく実も収穫するのでしょう。
日本の農家でいえば、《柿の木》のイメージかな?

トロイの街で、典型的な民家(たぶん、農家)

ちょうど街(というより、村でしょうか)に、日本の田舎にも来る《移動販売車》のようなのが来ていましたね。野菜などは地元で獲れるので、売られているのは日常生活で必要となる工業製品が多いようでした。スカーフで髪を覆った近隣の女性客が買っていきます。

村にやってきた移動コンビニ車。野菜以外、なんでもあります。
買い物客の女性は、ほぼ例外なくスカーフで頭髪を覆っています。
野菜や果物は地元のお店で買えまっせ。
ちょうど、巨大なトレイラーが近隣の農家から集めたトマトを出荷するところに遭遇

ひととおり街 ── いや、村 ── を歩いた後、《田舎食堂》のようなレストランを見つけました。あまりやる気のなさそうなオバサンが出てきて、《Menü》と書かれた看板を指さし、《もう時間が遅いから(14時ぐらいだった)定食しかないけど、それでいいかい》風の応対。《MENU》というのは、英語では食事のリストですが、ドイツ語では《定食》です。トルコはドイツと《お友だち》なので、ここは当然、《今日の日替わり定食》ですな。
昼メシ時が過ぎているから、他に客もいない。オバサンも昼寝の時間が近く、店じまい寸前だったかも。
もちろん、OKです。

屋根はあるが壁はない、ローカルレストランがあった!

上の写真のようなオープンスペースでしばし待つと、出てきましたよ、《本日の定食》が。
・暖かい野菜スープ(右下)
・大豆と玉ねぎをトマトベースで煮たもの(左下)
・米と鶏肉と何か小さな種が茹でてあるもの(右上)
・冷たいヨーグルトとキューリの細切りが混ぜてあるもの(左上)
・飲み物(塩のはいった冷たいヨーグルトを選択)

という《定食》でした。
《華》は無いけど ── というか、この《華》のない感じが《トルコ田舎メシ》らしくていいじゃないですか。
これで22 TL(450円ぐらい)。
なんというか、これまでトルコの都市レストランでは食べたことのない、素朴な料理でしたね。

農家メシ!らしい定食をいただきました。

でも、これがかなりホントの《農家メシ》に近いのだろうな。

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