人は、どう答えるかではなく、何を問うかで評価される
大学生の頃、指導教授である高宮利行先生から「必ず質問するように」とよく言われた。
例えば、先生の友人で海外の著名な学者が講義をしてくださった時、最後に
Any question?
と聞かれたら、まっさきに手を上げるのは高宮先生だった。というか、先生が質問しなかったシーンは記憶にない。
ある時、意を決して高宮先生に「なぜ質問したほうがいいのですか」と聞くと、
「疑問を抱かないで話を聞いているのは何も考えていないと同じ」
と窘められました。
このとき、大学と高校の教育の違い、特に日本の教育制度の欠点にハッと気づきました。
私たちが慣れ親しむ日本型教育は「疑問を持たせない」、つまり、知識を教え込む教育です。それはそれは、良い面もあるでしょう。大学受験というゴールに向かって一直線に向かい、入試のための知識をひたすら詰め込む。しかし、その情報が本当に正しいのか、それが必要なものなのか、なぜそうなるのか、という情報の深みを探ることはめったにありません。なぜなら、時間も無いし、効率が悪いからです。
そこで、今回ご紹介するのは、
高校までの学びと大学からの学び
の違いについて気付かせる入試問題です。
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