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私の体を形作っている「過ちの遺伝子」を誇りに思うって話(映画オッペンハイマー感想)

※この映画にはネタバレもくそも無いと私は思っているのですが、もし映画オッペンハイマーについて何も知りたくないという人は少なからず内容に触れますのでご注意ください※

オッペンハイマーを公開初日に観てきました!
楽しみにしてたんで仕事が定時に奇跡的に終わった時にはハッピーすぎて
思わずペタグーグミ開けてしまいましたね!

感想は、タイトルのまんまです。
私の中に間違いなく流れる、過ちの遺伝子を愛おしく、そして誇りに思いました。
そんな気持ちでいっぱいになりながら、終バスの終わった帰り道(映画3時間あるんでめっちゃ長かったす笑)を歩いて帰りました。

そもそもの話ですが、
オッペンハイマーはアメリカの理論物理学者で、原爆の開発において指導者的役割を果たしていたため、「原爆の父」と言われた人です。
しかしながら、戦後はアメリカの水爆開発に反対したり、権力争いというかやっかみみたいなものに巻き込まれたりして、公職追放みたいな形で表舞台から去った…という私の認識でございまっす。

映画オッペンハイマーは、原爆の開発着手から成功、アメリカによるその使用と第二次世界大戦後に公職追放されるまでのことを描いている作品でした。

この映画は賛否両論あったようですが、私は普通にいい映画だな、と思いました。
金払って観て、良かったな、いいもん観たっした!と普通に思います。

というのも、
日本人で良かったー!
という人生で初めての謎の気持ちを味わうことが出来たからです。
全然右的思想でもなんでもなく、それは、
世界で唯一原爆を落とされた国に生まれ育って、
今日この日にこの映画に金払って観てる日本人の一般人の健やかさにバンザイ!そして感謝!と思ったからです。
日本人としてこの映画をお金払って観れるっていう、その状況自体に、なんかまじで良かった!って思ったんすよね。

今まで自分をアジア人だとは強く思ってきましたし、
アジア人が国際的な名誉ある賞とか取ってたり、世界で活躍してたりすると、すごく胸が滾るというか、爆熱な気持ちで涙がちょちょぎれる思いを持つタイプの人間ですが、
日本人として、何か思う、という機会はなかなか無かったので、
そんな機会を私にくれたこの映画に感謝、でした。

同時に、
過ちの遺伝子が確実に私の中に流れている、
という実感があって、それがこの映画を通して感じた私の中では重要な感覚でした。
人間は過ちを犯す生き物
だということがこの映画で沢山描かれていたなと思います。
(めちゃくちゃ私の主観ですので、私が勝手に思うことです。何を過ちとするかも含めて)
その人達の子孫である私の中にもその人達から受け継いできた人間特有の過ちの遺伝子が刻まれていると思うと、
それこそ先祖からの最高のプレゼントだと思う気持ちが致しました。
私は、いくつもの過ちの上に生きているし、
そして私も過ちをいくつも犯して生きていく、
その後の世代も。
過ちや失敗失くして成長などあるわけが無い、真心など学べるわけが無い、と、私は思うので、
ただの過ち大量生産では無く、(それでも全然生きてるだけでいいと思うけど)どうせ生きるなら、過ちから学べる自分であるために、
これからも真面目に生きていかんといけんな、と気が引き締まる思いがしました。
そう思えた映画だったし、他のどの生き物ではなく、人間に生まれてよかったな〜と思う次第です。

最後に改めて断っておきますが、
これはただの一般人の私が書いたただの無料のnoteであるので、
何が正しいとか悪いとかでは無く、ただの感想文です。
どうかご容赦頂けますと幸いです。

そんで最後に余談ですが、
映画の予告でめっちゃ絶対観なきゃ的な映画の予告やってました!
これは絶対見る!
さすがA24だいすき!!!!!!!


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