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第375号『SNSでは決して言えない映画レビュー』

「松山さん、『○○○○』もうご覧になりましたか?」

人と会ってちょっと雑談なんかしてると必ずこういったことを聞かれます。

『○○○○』に当てはまるのは、だいたい話題の映画のことを指している場合が多いです。

なんでしょう、割とこの業界あるあると言ってしまっても良いのかもしれませんがちょっとでも話題になっているような作品は『観ていて当然』くらいの感覚で会話が進行したりする傾向があったりするんですよね。

ちょっと強いタイプの人だったりすると「観ましたか?」じゃなくていきなり「どうでした?」と感想を聞かれることもあります。

もう完全に観ていることが大前提の会話ですよね、ある意味での信頼をしてくれているのでしょうか。

そしてそうやって聞かれるタイプの映画なんかだと当然ながら私は既に観ているわけなんですよ。

最近だとこんな感じのラインナップですね。

『シン・ウルトラマン』『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』『ハケンアニメ』『バブル』『トップガン マーヴェリック』『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』

このへんのタイトルは必ずと言っていいほど「観ました?」と聞かれます。

それで会った時にその感想を直接聞かれるわけですが、これには私自身の個人的な理由があったりするんですよね。

私は普段から観た映画はFilmerks(冒頭のリンク参照)に感想を投稿して備忘録的に残してあるんですよね。

そうすることで「最近観た映画でなんかオススメありますか?」と聞かれた際にパッと履歴を確認して5点満点評価に近いものからオススメをお応えできるという利点もあって普段からそうしているんです。

そして私はFilmerksに投稿する時はSNS(Twitter)と連携しているので、その感想記事がそのままTwitterに投稿されているんです。

だからだいたい私と面識があってTwitterなどで繋がっている人はそれを見られていることが多いんです。

けどね、実は全ての作品の感想がFilmerksにまとめられているわけでも無いんです。もっと言うとFilmerksに視聴履歴があったとしても評価が正しく記載されているわけでも無いんです。

というのもですね、なんでも正直に感想を書いたりしてしまうと物凄く怒る人たちがいらっしゃるんです。

まぁ要するに関係者の人達ということですね、その映画作品の。

かつては何でも素直に思ったことを感想として書いていたのですが、まぁこっぴどく何度も怒られ続けて来まして。(これまでに何度も、それはもう何度も何度もです)

中にはハッキリと「もう作品に対する感想は一切書くな」と言われたこともございますです。

本当にこのエンタメ界隈の業界というのは狭くてですね、なにかしらどこかで関係者と繋がってしまっているものなんです。

だから「書くな」と言われてしまうわけですね。

まぁ辛辣な意見や感想を述べなければいいだけなんでしょうけど、それは決して感想では無いというのと、「自分のお金で観た映画の感想を述べて何が悪いんだ」と思っていた時期もあったわけです。

けどあまりにも多くの人に怒られてしまうので完全に忖度してよほどのことが無い限りは率直な感想は書かないようになっているんですよ、今現在は。

だから、直接会った人は聞いてくるんでしょうね、私に。

「で?実際はどうだったの?感想は?聞かせて」

要するに完全に見透かされているというか、お見通しということなんですよね、「実際の感想はアレじゃねーだろ、オマエ」と言われてしまってるわけなんですよ。

そしてそれは残念ながらその通りでして。

もうね、率直な意見や感想なんて表立って言えるわけが無いんですよ、だって滅茶苦茶怒られるんだから。

だから表では言わないようにしているんですよ。

*****

さて、もう流れ的にどういう展開になるかだいたい予想されていらっしゃると思いますが、久しぶりにこのコーナーをお送りしたいと思います。

ずいぶんと長い前置きになってしまいましたが、今回は最近観た映画作品の中から『2作品』の率直は感想を述べていきたいと思います。

上に挙げた『最近の映画作品のラインナップ』の中にもちろん入っている作品でございます。

それではあまり張り切らずにいきましょう。

SNSでは決して言えない映画レビュー

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