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第390号『日本人はレビューに厳しい』

実は最近、ゲーム業界内でも話題になっているので少し言及しておこうと思います。

上のリンクの記事内にもありますが『日本人はレビューに厳しいのではないか?』という仮説があります。

わかりますか?この意味。

要するに、商品のレビューにおいて評価が厳しい日本人が顧客にいると全体的な評価が下がってしまうのではないか、という仮説です。

先にハッキリと言いましょうか。

日本人のレビューは厳しいです。これは事実です。

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あえて具体的なタイトルまでは言いませんが、弊社がこれまでに開発してきたゲームソフトのレビュー結果を例に出して説明しますね。

これまでに弊社が開発してきたゲームソフトの世界中のレビュー平均は92%が『好評』となっています。(あくまで平均値です)

しかし!このレビューを日本人だけに限定して算出すると『好評』という評価はなんと70%にまで低下します。

これは単なる事実であり、これまでにも我々はこうした傾向というか評価を受けて「日本人は評価が厳しい=そういうものだ」という認識でいたのですが、どうやら少しずつ世界中のゲーム業界関係者がその違和感に気づき始めたようです。

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中には「日本人はすぐ厳しい評価レビューをして平均値を下げられるので日本語対応は戦略的にしないでリリースしよう(どうせ売上も大したこと無いし)」という意見もチラホラ聞こえてくるようになりました。

確かに現在のゲーム業界市場規模で言うと、日本市場は世界と比較しても非常に小さくなってしまいました。

2021年のゲーム産業規模は世界だとおよそ20兆円ですが、日本だけだとちょうど1/10に相当する2兆円となっています。

日本のゲーム産業規模は気がついたらここまで下がっているのです。

このへんの理由は少子化など様々な要因も重なっているワケですが、まぁここではただの数字的な事実として受け止めましょう。

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では、なぜ日本人のレビューはこんなにも厳しいのでしょうか。このへんの原因というか理由がわかれば攻略の糸口が見えてくるのかもしれませんね。

私が知る限りの情報と予測で、いったいなぜこんなにも日本人のレビューが厳しいのか?そしてそれを理解した上で対策はあるのか?ということを考えていきたいと思います。

日本人のレビューが厳しい理由と傾向と対策

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