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平凡な俺よ下を向いている暇はあるのか

「ところで平凡な俺よ 下を向いている暇はあるのか」

これは2020年7月に8年半の連載を終えた漫画『ハイキュー‼』の登場人物のひとりである田中龍之介のセリフです。

連載が完結したこともあってか、最近会う友人達も「最近また改めて『ハイキュー‼』を読み直してハマりました」という人が増えてきて、ここにきて周りでまた『ハイキュー‼』熱が高まってきています。

もちろん私自身もこの作品が大好きで連載開始から1話欠かすことなく最後まで読み続けて単行本も全巻買っています。(アニメも最高)

そして数ある名言&名シーンの中でも最も好きなセリフが田中龍之介のこのセリフというわけです。

「ところで平凡な俺よ 下を向いている暇はあるのか」

ほぼ日常的にこの言葉を自分で反芻しています。「ん?お前の人生を平凡とか言うのか?」なんてことをおっしゃる方もいるかもしれませんが、実に平凡な人生であり普通の人間なのですよ、私は。(私も)

ゲーム開発会社の社長は非凡でないと務まらないなんて思われがちですが、そんなこともありません。

決して私一人でやってきたわけでもありませんし、たくさんの人達に日々支えられて生きています。

だからこそ油断できないですし常に努力と研鑽を怠らないように意識していますよ、臆病なくらいに。

毎日いろんな漫画・アニメ・ゲーム・映画を含めたありとあらゆるエンタメ情報にアンテナを張って、(例え会いたくなくても)ひとりでも多くの人脈と知見を広げるために沢山の人に会って話をしています。

重ねて重ねて今までやってきました。

きっとこれからも油断することなくやっていくと思います。平凡なので。

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さて今回は普段あんまり語らない私自身のプライベートというか幼少期からのエピソードをお届けしたいと思います。

平凡な少年がいかにしてこの道に入り大人になっていったのか?

たぶん今までどこでも語ったことが無い話をしようと思います。

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弱いと言う事は伸びしろがあるということ

1970年11月に熊本県八代市で長男として生まれました。福岡出身という印象が強いと思いますが、実は熊本生まれです。これは両親が二人共熊本県八代市の出身だったこともあって出産時にだけ里帰りしたことでそうなったというだけの話ではあります。

父親は建設業界の大手ゼネコンに勤めていたサラリーマンでした。母親は専業主婦でした。特別に裕福なわけでも貧乏というわけでもなく典型的な中流家庭だったように思います。

兄弟は弟がいます。当然ながら両親は漫画にもアニメにも(もちろんゲームにも)一切興味が無かったので兄弟で夢中になって漫画を読んでいた時も終始呆れた表情で「あなたたちはいつになったらそういうの(漫画・アニメ・ゲーム)を卒業するの?」と言われ続けて大きくなりました。

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”ムリ”ではなく”ムズカシイ”である

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