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第318号『一線を超えればわかること』

物事には何でも始まりがあって、全てはそこからスタートします。

サイバーコネクトツーというゲーム開発会社にも毎年新人が入社してきて、そんな彼らは必ず誰もが通るたくさんの『初めて』を経験します。

この業界で何年も(25年も)やっている我々からすると『当たり前のこと』でも彼らからすると生まれて初めて目にすることや耳にすることばかりだと思います。

そしてそれは別にゲームソフト開発という特殊技能に限った話では無い、というか、割とそれ以前のやつで、なんというか、わざわざマニュアル化するまでもないような話?そういうのあったりしませんか?

例えば、『…』←これ。

ええ、『…』←三点リーダーですね。

この三点リーダーの使い方って誰かに教わったことってあります?

ひょっとしたらウチの社内でも完全に浸透しているわけでもなくて、たぶん物書き系の仕事をしている人間はたぶん意識していると思いますが。

三点リーダーって、これ自体を単体で『…』使用することは基本的に無くてだいたい『……』こんな感じで二つ(点6個)並べて使用する、というルールがあることをご存知ですか?

要するにこういうことです。↓

「愛してくれて……ありがとう!!!」(正)
「愛してくれて…ありがとう!!!」(誤)

えーっと、なぜ『……』二つ(点6個)を並べて表記しなければならないのか?というと確か『昔の印刷機の都合だった』と私は記憶してます。(正確なことは自分で調べよう!たぶん検索したらいっぱい出てきます)

要するに古い時代の慣習というか校正ルールのようですよ。

けど、実際どうですか?そんなに日々の仕事の中で文章を書くことが当たり前になっている人以外はそんなに気にしたことも無いのではないでしょうか。

 もっと言うと(←こんな感じで)、こうしたブログなどの文章でも一行目の始まりは1マスだけスペースを入れるのが普通です。(私はめんどくさくて執筆業以外では普段やってませんが)

で、だいたいこういったあまり学校で教わらないタイプの情報というか教養は会社に入った後に業務の中で日常的に先輩達から教わることが多いと思うのです。

*****

逆に言うと、ですよ。会社に入ってそういう仕事を始めると自動的に先輩達から指導されて学ぶことになるし、そうでなければ一生知りえないということです。

むしろそういう仕事を始めた瞬間=理解する(学ぶ)環境を手に入れたということになります。

果たして『一線を超える』という表現が正しいのかどうかはわかりませんが、私はこういった現象や環境だってやっぱりゼロかイチでしかなくて、「始めないことには絶対に辿り着けない(意識しない)情報ってあるんだなぁ」と思います。

さて、後半部分はこういった『一線を超えればわかること(ゲーム会社編)』をお届けしたいと思います。

一線を超えればわかること(ゲーム会社編)

いきなり『一線を超える』とか言われても正直たくさんあるしそのほとんどが機密保持契約によって守秘義務があったりするので、今回は上記までの流れに則って『表記ルール』に関する話を掘り下げていこうと思います。

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